話題株ピックアップ【夕刊】(3):テーオーHD、明光ネット、SKジャパン

注目
2023年10月13日 15時19分

■テーオーHD <9812>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

テーオーホールディングス<9812>がストップ高、年初来高値を更新した。12日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算で、営業利益が1億6100万円(前年同期比3.2倍)と大幅な増益となったことが好感された。住宅着工件数の減少などで木材事業が苦戦したほか、建設事業は大型案件があった前年同期からの反動が大きく、売上高は61億1300万円(同5.9%減)と減収を余儀なくされたが、テーオーデパートを8月末に閉店した際のセールで流通事業が売り上げ、利益ともに前年を大きく上回り全体を押し上げた。なお、24年5月期通期業績予想は、売上高264億円(前期比0.4%減)、営業利益2億6000万円(同28.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■明光ネット <4668>  685円  +64 円 (+10.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

明光ネットワークジャパン<4668>が急騰。12日の取引終了後、23年8月期の連結決算発表にあわせ、24年8月期の業績と配当予想を開示した。年間配当予想は創業40周年の記念配当10円を含めて34円(前期比10円増配)に設定しており、好感されたようだ。今期の売上高は前期比5.4%増の220億円、営業利益は同12.7%増の12億円、最終利益は同1.4%増の8億2000万円を見込む。これまでの中期経営計画で示した水準に対し、売上高は10億円上回る一方、営業利益は8億円下回る見通しとなった。個別指導塾「明光義塾」のフランチャイズ事業の再成長を目指すとともに、直営事業によるドミナント戦略を積極的に進める方針。教室の開設に伴う先行投資の増加を想定し、営業利益が中期計画に対し下振れる見込みとなった。

■エスケイジャパン <7608>  748円  +67 円 (+9.8%)  本日終値

エスケイジャパン<7608>が後場急上昇。午後2時ごろ、24年2月期の連結業績予想について、営業利益を6億円から8億5000万円(前期比47.2%増)へ、純利益を4億2000万円から6億3000万円(同66.1%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を7円から8円へ引き上げたことが好感された。売上高は100億円(同2.8%増)の従来見通しを据え置いたものの、行動制限の緩和やインバウンド需要の回帰などの影響により、クレーンゲームなどのプライズゲーム市場が活況となっており、「星のカービィ」「サラブレッドコレクション」「たべっ子どうぶつ」などの定番キャラクターの受注が堅調に推移する見通しであることが要因という。なお、年間配当は15円(前期12円)を予定している。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高51億8400万円(前年同期比15.0%増)、営業利益5億9500万円(同77.9%増)、純利益4億5200万円(同89.9%増)だった。

■大伸化学 <4629>  1,324円  +84 円 (+6.8%)  本日終値

大伸化学<4629>が大幅反発。12日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信による株式保有割合が5.00%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資としている。

■メディアドゥ <3678>  1,121円  +64 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

メディアドゥ<3678>が大幅反発した。12日の取引終了後に発表した24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算は、売上高が前年同期比14.4%減の463億9700万円、営業利益が同25.6%減の9億9300万円だった。大幅な減収減益となったものの、「LINEマンガ」業務の移管による影響を除いたベースでは6~8月期の売上高は過去最高を更新した。戦略投資事業の赤字幅の拡大により、営業利益率は横ばいで推移するものの、主力の電子書籍事業の売上高は成長軌道を続けており、評価されたようだ。株価は10月6日に年初来安値をつけ、プライム上場銘柄ながらPBR(株価純資産倍率)は1倍割れと割安感が意識される水準であることも、見直し買いを誘う要因となった。

■PR TIMES <3922>  1,694円  +94 円 (+5.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

PR TIMES<3922>が4営業日ぶりに急反発。同社は12日取引終了後、24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.8%減の8億9000万円となり、従来予想の6億3400万円から上振れ着地したことが好感されたようだ。売上高は同16.7%増の32億8400万円(従来予想は32億2100万円)となった。売上高が概ね計画通りに推移したことや、広告宣伝費などの経費が計画を下回ったことが利益を押し上げたとしている。なお、通期業績予想については売上高66億5000万円(前期比16.5%増)、営業利益15億円(同26.0%増)とする従来見通しを据え置いている。

■フロイント産業 <6312>  804円  +37 円 (+4.8%)  本日終値

フロイント産業<6312>は大幅高。製薬企業を主要顧客に造粒・コーティングを行う装置を製造しているが、後発医薬品メーカーの設備投資増強の動きを背景に需要好調で受注残高も過去最高水準にある。また、医薬品添加剤も好調だ。同社が12日取引終了後に発表した24年2月期上期(23年3~8月)業績は営業利益が1億7700万円(前年同期は6700万円の赤字)と急回復を果たしており、特に6~8月期が2億600万円と3~5月期の赤字を完全に吸収する形で大幅な伸びを示したことから、これを好感する買いを呼び込んだ。なお、同社の手掛ける造粒・コーティング装置はバルク型の全固体電池の製造工程にも応用が利くことで、今後中長期的にEV向けなどの特需を取り込む可能性もある。最近は米系ファンドが大株主に浮上するなど、機関投資家の実需買いの動きなども観測されている。

■デュアルタップ <3469>  429円  +18 円 (+4.4%) 一時ストップ高   本日終値

デュアルタップ<3469>が後場急伸。午後0時30分に関東財務局に提出された変更報告書で、シーラテクノロジーズ(東京都渋谷区)による株式保有割合が5.47%から6.01%に上昇したことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資としている。

■ネットスターズ <5590>  958円  +36 円 (+3.9%) 一時ストップ高   本日終値

ネットスターズ<5590>は一時ストップ高。この日、同社が決済ソリューションを展開するWorldpay(東京都千代田区)と協力し、藤田観光<9722>にマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」をホテル向けに発展させ、提供を開始すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが集まったようだ。11月1日より藤田観光に本格的に導入し、今後同社の全ホテルでの運用を目指す。海外のトラベルエージェントが国内の宿泊施設に送金を行う際、米マスターカード<MA>が提供するバーチャルカード番号(VCN)を使って支払おうとする傾向があるという。一方、日本の宿泊施設側はカード情報の管理などセキュリティー面での課題や業務負担の問題から、VCNをそのまま取り入れるのは困難な状況にあった。今回の決済サービスを通じ、海外の事業者との取り引き発生時の精算業務において、VCNを通じて対応・処理ができるようになるとしている。

■ELEMENTS <5246>  525円  +19 円 (+3.8%)  本日終値

ELEMENTS<5246>が急伸した。12日の取引終了後に発表した23年11月期第3四半期累計(22年12月~23年8月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.6%増の13億1500万円、営業損益が3億7500万円の赤字(前年同期は4億4600万円の赤字)となった。一方、直近3カ月間の6~8月期では営業黒字を確保しており、業況の底入れへの期待を強めたようだ。注力分野の個人認証領域での売上高は第3四半期累計で同28%増の11億7800万円となった。コストの適正化などによる影響も損益改善に寄与した。

●ストップ高銘柄

山大 <7426>  1,679円  +300 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値

ASJ <2351>  703円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

FIXER <5129>  1,138円  -400 円 (-26.0%) ストップ安   本日終値

エヌリンクス <6578>  309円  -80 円 (-20.6%) ストップ安   本日終値

テクノロジーズ <5248>  2,345円  -500 円 (-17.6%) ストップ安   本日終値

三光合成 <7888>  597円  -100 円 (-14.4%) ストップ安   本日終値

以上、4銘柄

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