【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、米株安を受け利益確定売りが優勢 (10月13日)

市況
2023年10月13日 16時10分

日経平均株価

始値  32328.39

高値  32533.08(09:16)

安値  32249.03(14:52)

大引け 32315.99(前日比 -178.67 、 -0.55% )

売買高  14億1413万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆7676億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は178円安と4日ぶり反落、利益確定売りが優勢に

2.米9月CPIは市場予想を上回り米金融引き締め長期化に警戒感

3.中東情勢の緊迫化が警戒され、積極的な買いは手控えられる展開

4.好決算発表のファストリが値を上げ全体相場を下支えも軟調推移

5.セブン&アイの決算は堅調も材料出尽くし感からの売りに押される

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比173ドル安と5日ぶりに反落した。米CPIが市場予想を上回り金利上昇を警戒した売りが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は4日ぶりに反落。前日までの上昇で利益確定売りが膨らんだほか、中東情勢に対する警戒感も強く買い手控えられた。

前日の米株式市場では、NYダウが下落。米9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、米金融引き締め長期化への警戒感が台頭した。この流れを受け継ぎ、日経平均は軟調に推移。前日までの3日間で1500円近く上昇していたことから3万2500円に接近する水準では利益確定売りが膨らんだ。決算が好感されたファーストリテイリング<9983>が値を上げ全体相場を下支えしたが、33業種中で値上がりは鉱業の1業種のみと軟調展開だった。イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区に地上侵攻する姿勢を強めていることも、中東情勢の緊迫化につながる動きとして警戒された。

個別銘柄では、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が安く、ソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>が軟調。セブン&アイ・ホールディングス<3382>の決算は堅調だったが材料出尽くし感から売りが先行した。ダイキン工業<6367>や任天堂<7974>も安い。

半面、キーエンス<6861>やSMC<6273>が高く、SCREENホールディングス<7735>やHOYA<7741>がしっかり。竹内製作所<6432>やエヌ・ピー・シー<6255>、アシックス<7936>が値を上げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SMC <6273>、HOYA <7741>、キーエンス <6861>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約201円。うち194円はファストリ1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、リクルート <6098>、アステラス <4503>、テルモ <4543>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約69円。

東証33業種のうち上昇は鉱業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)海運業、(2)精密機器、(3)電気・ガス業、(4)食料品、(5)情報・通信業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)繊維製品、(2)サービス業、(3)ゴム製品、(4)不動産業、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△メディアドゥ <3678> [東証P]

「LINEマンガ」移管後の電子書籍流通事業の成長で見直し買い。

△PRTIME <3922> [東証P]

第2四半期営業益3%減ながら上振れ着地。

△明光ネット <4668> [東証P]

創業40周年記念配当の実施を好感。

△竹内製作所 <6432> [東証P]

製品需要好調維持し24年2月期業績及び配当予想を上方修正。

△古野電 <6814> [東証P]

旺盛な需要環境が追い風となり上期業績は計画上振れ。

△アバール <6918> [東証S]

24年3月期最終利益及び配当予想を上方修正。

△SKジャパン <7608> [東証S]

定番キャラクターの受注堅調で24年2月期利益予想を上方修正。

△マニー <7730> [東証P]

今期の連続2ケタ増益見通しなどを好感。

△テーオーHD <9812> [東証S]

流通事業が売り上げ・利益伸ばし第1四半期営業利益3.2倍。

△ファストリ <9983> [東証P]

今期最高益・増配計画がショートカバーを誘う。

▼TKP <3479> [東証G]

6~8月期調整後営業利益は横ばいにとどまる。

▼FIXER <5129> [東証G]

SaaS失速による6~8月期大幅減収減益。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)明光ネット <4668>、(2)古野電 <6814>、(3)マニー <7730>、(4)クレハ <4023>、(5)ローツェ <6323>、(6)メディアドゥ <3678>、(7)PRTIME <3922>、(8)ファストリ <9983>、(9)コシダカHD <2157>、(10)アイフル <8515>

値下がり率上位10傑は(1)三光合成 <7888>、(2)ブックオフG <9278>、(3)CSP <9740>、(4)IRジャパン <6035>、(5)サーバワクス <4434>、(6)ヒトコムHD <4433>、(7)テクノスJ <3666>、(8)ネットプロ <7383>、(9)SREHD <2980>、(10)三協立山 <5932>

【大引け】

日経平均は前日比178.67円(0.55%)安の3万2315.99円。TOPIXは前日比33.74(1.44%)安の2308.75。出来高は概算で14億1413万株。東証プライムの値上がり銘柄数は101、値下がり銘柄数は1708となった。東証マザーズ指数は683.24ポイント(25.39ポイント安)。

[2023年10月13日]

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