DDグループ---2Q連結累計期間での四半期純利益が過去最高益で着地、通期連結業績予想を上方修正
DDグループ<3073>は13日、2024年2月期第2四半期(23年3月-8月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比22.2%増の182.18億円、営業利益が16.71億円、経常利益が15.75億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が14.21億円となった。
なお、同社は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していたが、各段階利益において安定した黒字を計上し業績が堅調に推移したことや、35.71億円の借入金の弁済を実施したことにより財務内容の大幅な改善が図れ、主要取引銀行の支援等も継続していることから「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消した。
2026年2月期を最終年度とする「新連結中期経営計画(2024年2月期~2026年2月期)」を2023年4月に公表し、経営理念である「お客様歓喜」のもと、「連結売上高400億円」「連結営業利益28億円」「ROE20%以上」の財務目標と共に、女性管理職比率20%以上など非財務目標を掲げ、経営ビジョンを創造的であり革新的であるブランドを創出する「ブランドカンパニーへ」と変更している。
飲食・アミューズメント事業の売上高は前年同期比27.0%増の86.32億円、セグメント利益は20.61億円となった。新型コロナウイルス感染症への行動制限が緩和されたことで、経済活動は正常化に進み始め、都心部を中心に急激に人流が回復したことにより、大幅な増益となった。中期経営計画の重点施策である「グループ経営力の強化」「LTVの最大化」の実現のため、同社グループによるIPコンテンツを活用するノウハウを生かしたコラボカフェ開催を実施するなど当社グループ間の垣根を越えた施策の実現や、LDVの最大化実現のため、BAGUS公式アプリをリニューアルし、ビリヤード・ダーツ・カラオケ業態とインターネットカフェ業態で、共通ポイントによる相互送客等の推進に努めた。
ホテル・不動産事業の売上高は前年同期比22.5%減の11.34億円、セグメント利益は同39.5%増の2.59億円となった。政府による全国旅行支援の後押しも受け国内旅行の需要も継続して回復傾向にあるものの、エネルギー資源・原材料価格の高騰、円安の進行等もあり、依然として厳しい経営環境が続いているとしている。このような環境の中、神奈川県からの要請を受け、新型コロナウイルス感染症の軽傷者の受け入れ施設としてホテルの一棟有償借り上げが1Q会計期間まで寄与し、需要が増加しているバイクコンテナ等が高い稼働率を保っていることから利益は計画通り推移している。
2024年2月期通期の連結業績予想について、売上高が前期比12.9%増の364.00億円、営業利益が29.50億円、経常利益が27.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益が23.50億円と上方修正している。
《SI》