注目銘柄ダイジェスト(前場):FIG、ハピネット、ホープなど
IBJ<6071>:632円(+23円)
大幅続伸。発行済み株式数の2.04%に当たる80万株、5億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は10月18日から24年2月8日まで。資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の実施並びに株主への一層の利益還元を目的としている。9月1日からは24年2月8日までを期限とした自社株買いを実施していたが、10月17日までに上限株数を取得、今回はそれに続いての取得実施となる。
京成<9009>:5398円(+294円)
大幅続伸。1.6%の株式を所有する英投資ファンドのパリサー・キャピタルが、同社保有のOLC株一部売却を求めていることが分かったと報じられている。OLCと本業との相乗効果が薄く、資産価値が事業投資などに生かされていないと指摘しているもよう。11月1日に社長と会合する予定であるようだ。保有株売却に伴う株主還元の拡充などを期待する動きが先行とみられる。また、含み資産への関心もあらためて高まる形に。
ハピネット<7552>:2428円(+169円)
大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の31億円から47億円、前年同期比43.4%増に引き上げ。トレーディングカードが依然好調に推移しているほか、ビデオゲーム事業でのヒット商品出現、カプセル玩具市場の拡大などが要因となっているもよう。第1四半期の状況から上振れ期待は高かったとみられるが、一転しての大幅増益見通しをポジティブ視の動きが先行。通期予想は据え置いている。
オプテクスG<6914>:1619円(+91円)
大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」、目標株価2800円でカバレッジを開始している。今後の成長にはFA市場でのプレゼンス向上が重要とみられる中、FA業界出身の新社長就任、レーザ変位センサのシェア拡大、マシンビジョンソリューションを提供するポテンシャルなどに注目しているようだ。27年12月期までの年平均成長率は売上高が7%、営業利益が14%と予想している。
FIG<4392>:361円(+35円)
大幅続伸。岸田総理が臨時国会の所信表明演説で、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」の導入に向け検討する考えを打ち出す方向と報じられている。地域交通の担い手不足などの社会問題に対応する観点のもよう。同社は子会社のモバイルクリエイトが、タクシーメーターや車両の位置情報をもとに効率的に配車を行うタクシー配車システム「新視令」などを提供しており、商機拡大への思惑が先行へ。
ホープ<6195>:290円(+35円)
大幅に続伸。24年3月期第2四半期累計(23年4-9月)の営業利益予想を従来の0.47億円から1.42億円(前年同期実績2.23億円)に上方修正している。広告事業の媒体販売やジチタイワークス事業のサービス受注が当初予定よりも先行するなど好調なため。マーケティングコストなどの営業費用が抑制できたことも利益を押し上げる見込み。通期予想(2.25億円)は据え置いたが、修正の必要が生じた場合は速やかに知らせるとしている。
松屋R&D<7317>:646円(+16円)
大幅に4日ぶり反発。24年3月期の営業利益予想を従来の7.30億円から8.60億円(前期実績6.11億円)に上方修正している。血圧計腕帯を中心にメディカルヘルスケア事業で受注が当初予想よりも増加しているため。また、セイフティシステム事業の受注が順調に推移していることも利益を押し上げる見通し。前日に直近安値(630円)を付けるなど3日続落していたことも値頃感につながっているようだ。
オープンワーク<5139>:3390円(+155円)
大幅に続伸。11月1日を基準日として1株につき4株の割合で分割すると発表している。自社株式の投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家層の拡大と流動性の向上を図ることが目的。株式分割に伴って定款を一部変更し、発行可能株式総数を1050万株から4200万株に引き上げる。株式分割が好感されていることに加え、株価が25日移動平均線を上回ったことから先高期待も買いを支える要因となっているようだ。
《ST》