「ペロブスカイト太陽電池」が21位にランク、社会実装に向けた企業の取り組み活発<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ペロブスカイト太陽電池」が21位となっている。
脱炭素社会を実現するためには電力需要の多くを再生可能エネルギーで賄う必要があるが、こうしたなかで次世代のエネルギー候補として注目されているのがペロブスカイト太陽電池(PSC)だ。従来の太陽光パネルに比べて重さは100分の1と軽く、薄型で曲面にも搭載できる柔軟性が特長。少ない光量でも発電できることから、都市のビル壁面や湾曲した部分、室内でも発電が可能となり、これまでになかった使い方で発電の概念を変える最先端技術とされる。
社会実装に向けた企業の取り組みは活発で、日揮ホールディングス<1963>は23日、国内EPC(設計、調達、建設)事業会社の日揮と苫小牧埠頭(北海道苫小牧市)、エネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)の3社が物流施設にPSCを設置する共同実証実験を2024年から開始すると発表。設置場所として想定する物流施設(倉庫やサイロなど)での実証実験は国内初となり、屋根や壁面向けの新たな設置方法を開発・実証するという。
また、マクニカホールディングス<3132>傘下のマクニカは10日、港湾部などの苛烈環境におけるPSCの活用に関する技術開発が、環境省の実証事業に採択されたと発表。積水化学工業<4204>は5日、大阪本社が入居する堂島関電ビルに国内で初めてフィルム型PSCを実装したことを明らかにしている。