本日注目すべき【好決算】銘柄 綜研化学、邦チタ、日立建機 (26日大引け後 発表分)

注目
2023年10月27日 7時01分

10月26日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

綜研化学 <4972> [東証S]  ★今期経常を33%上方修正・16期ぶり最高益更新へ

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→40億円に33.3%上方修正。増益率が38.3%増→84.4%増に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。液晶ディスプレイ関連分野での生産調整が一巡し、需要回復が進むなか、中国を中心に粘着剤の販売が想定より伸びることが寄与。為替の円安進行や粘着剤生産設備の増産効果に加え、採算是正やコスト削減の進展も上振れに貢献する。

森永乳業 <2264> [東証P]  ★今期経常を一転11%増益に上方修正、配当も10円増額

◆24年3月期の上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の137億円→218億円に59.1%上方修正。ビバレッジ、牛乳、栄養食品、BtoB事業などが想定より順調に推移したことに加え、プロダクトミックス改善や費用の効率化を進めたことも上振れに貢献した。

併せて、通期の同利益を従来予想の206億円→280億円に35.9%上方修正。従来の18.3%減益予想から一転して11.0%増益見通しとなった。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の90円→100円(前期は90円)に増額修正した。

網屋 <4258> [東証G]  ★今期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億6000万円→4億2700万円に18.6%上方修正。増益率が19.6%増→41.9%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は5月に続き、2回目。足もとでセキュリティ運用のアウトソーシングサービスが好調に推移し、利益率も堅調に向上したことを反映した。

JFEシステ <4832> [東証S]  ★今期経常を一転11%増益・最高益に上方修正、配当も16円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の61億円→70億円に14.8%上方修正。従来の2.9%減益予想から一転して11.4%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。JFEスチール向け製鉄所システムリフレッシュプロジェクトの更なる進展や一般顧客部門の堅調な事業環境による影響を反映した。開発生産性の向上なども上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の102円→118円(前期は97円)に増額修正した。

邦チタ <5727> [東証P]  ★今期経常を14%上方修正、配当も8円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の44億円→50億円に13.6%上方修正。減益率が58.2%減→52.5%減に縮小する見通しとなった。中国経済停滞の影響などでTHC触媒と超微粉ニッケルの販売が減少するものの、為替の円安によるプラス効果が利益を押し上げる。

併せて、業績上振れによる普通配当5円、創立70周年記念配当3円を実施する形で、年間配当を従来計画の12円→20円(前期は30円)に大幅増額修正した。

日立建機 <6305> [東証P]  ★今期最終を20%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の820億円→980億円に19.5%上方修正。増益率が16.9%増→39.7%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。注力する米州事業やマイニング事業、バリューチェーン事業を中心に堅調に推移することに加え、原価低減や販売価格の引き上げを進めることが上振れにつながる。なお、年間配当は引き続き未定とした。

FPG <7148> [東証P]  ★前期経常を9%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も7.4円増額

◆23年9月期の連結経常利益を従来予想の165億円→179億円に9.0%上方修正。増益率が32.4%増→44.3%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。不動産ファンド事業で国内の不動産小口化商品や海外不動産の販売が好調だったほか、リースファンド事業で積極的な販売を継続したことが要因。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の65.6円→73円(前の期は50円)に増額修正した。

菱鉛筆 <7976> [東証P]  ★今期経常を11%上方修正、配当も2円増額

◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の104億円→115億円に10.6%上方修正。増益率が2.7%増→13.5%増に拡大する見通しとなった。海外市場での販売が想定より伸びるうえ、円安効果も収益を押し上げる。

併せて、年間配当を従来計画の36円→38円(前期は35円)に増額修正した。固定資産の売却による特別利益の発生を踏まえ、23年12月期から32年12月期まで年間2円の特別配当を実施する方針とした。

空港施設 <8864> [東証P]  ★今期経常を一転26%増益に上方修正

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の19.8億円→26.6億円に34.3%上方修正。従来の6.5%減益予想から一転して25.6%増益見通しとなった。経費削減の進展に加え、電気・ガス料の単価が想定より低い水準で推移していること、修繕工事や諸経費の一部が来期以降にずれ込むことが上振れの要因となる。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.