トプコンがS安、ポジショニング事業計画下回り24年3月期業績予想を下方修正
トプコン<7732>が急反落してストップ安の1308.5円に売られ、年初来安値を更新している。前週末27日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を190億円から130億円(前期比33.5%減)へ、純利益を110億円から45億円(同61.9%減)へ下方修正したことが嫌気されている。
上期において、アイケア事業で大手眼鏡チェーン店向けを中心に販売が好調に推移したことから、売上高は2080億円から2150億円(同0.3%減)へ上方修正したものの、ポジショニング事業で主に米国住宅建設市場の減速や景気不透明感に伴う買い控え長期化があり、北米を中心に売上高が前年同期を下回ったことが要因。また、金融引き締めの長期化、エネルギー価格上昇、地政学リスクの高まりなどの影響でグローバル経済の減速が懸念されていることも織り込んだという。なお、想定為替レートを1ドル=130円から140円へ、1ユーロ=135円から150円へ見直している。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1044億9700万円(前年同期比1.7%増)、営業利益38億3000万円(同59.0%減)、純利益6億900万円(同89.9%減)だった。