本日注目すべき【好決算】銘柄 ストライク、オリエンタルランド、関西電 (30日大引け後 発表分)

注目
2023年10月31日 7時01分

10月30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ストライク <6196> [東証P]  ★今期経常は35%増で9期連続最高益、前期配当を3円増額・今期は11円増配へ

◆23年9月期の経常利益(非連結)は前の期比23.3%増の52.1億円に伸びて着地。続く24年9月期も前期比34.9%増の70.3億円に拡大し、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はM&A案件の成約組数を270組(前期実績は207組)と大きく伸ばし、31.8%の大幅増収を見込む。セミナーやWeb広告、テレビCMなど営業施策を積極展開するほか、引き続きコンサルタントを増員する計画。

併せて、前期の年間配当を48円→51円(前の期は40円)に増額し、今期も前期比11円増の62円に増配する方針とした。

イチカワ <3513> [東証S]  ★上期経常を2.4倍上方修正、通期も増額

◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→8.3億円に2.4倍上方修正。大手顧客の生産集約による影響を受けたものの、収益性重視の販売への取り組みに注力したことに加え、想定以上の円安進行が追い風となり、利益は大幅に上振れした。

上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の7.2億円→10億円に38.9%上方修正。減益率が31.0%減→4.2%減に縮小する見通しとなった。

リケンテクノ <4220> [東証P]  ★今期経常を一転13%増益・最高益に上方修正、大規模自社株買いも発表

◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.0%増の42億円に伸び、従来の30億円を大幅に上回って着地。電力料などのコストを想定より抑制できたことに加え、為替の円安進行も追い風になった。

併せて、通期の同利益を従来予想の78億円→90億円に15.4%上方修正。従来の2.1%減益予想から一転して13.0%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

同時に、発行済み株式数の13.4%にあたる850万株または700億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した株式はすべて消却する予定。

オリエンタルランド <4661> [東証P]  ★今期経常を20%上方修正・5期ぶり最高益、配当も2円増額

◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の777億円に急拡大し、従来予想の556億円を上回って着地。東京ディズニーリゾート40周年イベントによる集客効果や訪日外国人客が想定を上回ったことに加え、来演者一人当たり売上高が増加したことが上振れの要因となった。

併せて、通期の同利益を従来予想の1225億円→1473億円に20.2%上方修正。増益率が9.6%増→31.8%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の9円→11円(前期は1→5の株式分割前で40円)に増額修正した。また、中期経営計画における25年3月期の営業利益目標を従来の1000億円以上→1600億円レベルに上方修正すると発表。

特殊陶 <5334> [東証P]  ★今期最終を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も27円増額

◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の675億円→810億円に20.0%上方修正。増益率が1.8%増→22.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。計画通り値上げを実行したことに加え、円安進行によるプラス効果も利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の133円→160円(前期は166円)に増額修正した。

小森 <6349> [東証P]  ★今期経常を29%上方修正、配当も30円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円→45億円に28.6%上方修正。減益率が47.1%減→31.9%減に縮小する見通しとなった。想定為替レートの変更によって為替差損益が好転することが上振れの要因。

併せて、創業100周年記念配当30円を実施する形で、年間配当を従来計画の30円→60円(前期は45円)に大幅増額修正した。

TVE <6466> [東証S]  ★前期経常を3.6倍上方修正

◆23年9月期の連結経常利益を従来予想の1億5000万円→5億4000万円に3.6倍上方修正。増益率が5.6倍→20倍に拡大する見通しとなった。想定より増収となったことに加え、利益率の高い工事案件の売上高に占める割合が多かったことなどが要因。

愛三工 <7283> [東証P]  ★今期経常を一転21%増益・最高益に上方修正、配当も14円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の140億円→170億円に21.4%上方修正。従来の0.6%減益予想から一転して20.7%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。車両生産が堅調に推移する中、自動車部品の販売が伸び、売上高が計画を上回ることが寄与。為替レートの前提を見直したことも利益押し上げの要因となる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→54円(前期は35円)に大幅増額修正した。

フタバ <7241> [東証P]  ★今期経常を40%上方修正・31期ぶり最高益、配当も12円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の100億円→140億円に40.0%上方修正。増益率が28.7%増→80.2%増に拡大し、31期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。国内や北米を中心に部品供給不足の影響で低下していた客先稼働が回復し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の18円→30円(前期は15円)に大幅増額修正した。

関西電 <9503> [東証P]  ★今期経常を34%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の4250億円の黒字→5700億円の黒字(前期は66.6億円の赤字)に34.1%上方修正し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。電灯電力料収入の減少などで売上高は計画を下回るものの、燃料価格の低下によって火力燃料費が減少することが利益を大きく押し上げる。

シャルレ <9885> [東証S]  ★今期最終を一転黒字に上方修正

◆24年3月期上期(4-9月)の連結最終損益を従来予想の9000万円の黒字→4億7500万円の黒字(前年同期は5億8000万円の赤字)に5.3倍上方修正。レディースインナー等販売事業で値上げによる駆け込み需要の反動が一時的なものとなったことから、売上高が計画を上回ったことが寄与。原材料高の影響が想定より軽微だったことに加え、在庫ロスの大幅な減少で採算が急改善したことも利益を押し上げた。

併せて、通期の同損益も従来予想の6000万円の赤字→3億1000万円の黒字(前期は7億4000万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

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