ステップ---23年9月期は増収、期末配当金の増配を発表
ステップ<9795>は31日、2023年9月期決算を発表した。売上高が前期比5.8%増の144.42億円、営業利益が同12.7%減の31.92億円、経常利益が同13.5%減の32.25億円、当期純利益が同6.2%減の24.05億円となった。
今春の新年度入会生の募集は小学5・6年生が堅調で、期中平均で5.2%の増加となっている。
2023年春も入試結果が好調で、生徒募集への後押しとなった。高校入試では、神奈川県の公立トップ高校に2,499名(前年比104名増)が合格し、今春も神奈川県全塾中トップの実績を残した。大学入試では、東京大8名・京都大4名・一橋大11名・東京工業大22名の現役合格者(45名中42名が神奈川県の公立高校生)を出すことができた。国公立大学の医学部医学科にも5名が現役合格し、国公立大学全体の合格者は過去最高だった前年(307名)を上回る324名(前年比17名増)となった。また、私立大学においては早稲田大・慶應義塾大・上智大は計459名(前年468名から9名減)、理大MARCH(東京理科大・明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大)は過去最高の計1,992名(前年1,958名から34名増)となっている。
当年度中の新規開校については、小中学生部門で4スクール、学童部門で1校を3月に開校した。小中学生部門は、川崎市と横浜市にそれぞれ2スクールずつの開校となり、川崎市は溝の口スクールとHi-STEP武蔵小杉スクールの2校となっている。前期開校の武蔵新城スクール・武蔵中原スクールとあわせ、高津区・中原区のJR南武線沿線へのスクール網が拡大する。横浜市の鶴見スクールは横浜市鶴見区で初、井土ヶ谷スクールは横浜市南区で2校目(Hi-STEPを除くと初)の開校となる。4校ともこれからドミナント展開を進めていくエリアであり、「学習塾ステップ」のスタンスが地域に伝わり、教務力で評価されるトップブランドとして認知されるよう努力していくとしている。学童部門では、STEPキッズの4教室目となるSTEPキッズ白楽教室を開校した。これらの新スクール開校の結果、スクール数は小中学生部門142スクール、高校生部門15校、個別指導部門1校、学童部門4校、ステップジュニアラボ1校の計163校となっている。
事業部門別の生徒数及び売上高について、小中学生部門の期中平均生徒数は26,635人(前年同期比2.7%増)、売上高は115.38億円(前年同期比5.5%増)となった。高校生部門の期中平均生徒数は5,798人(前年同期比5.2%増)、売上高は29.03億円(前年同期比6.8%増)となった。
当年度中に新経営方針を発表し、教師・社員には処遇の改善、人材力の強化、生徒・保護者にとっては、より学びやすい学習環境の整備、改善、株主の皆様へは配当性向の引き上げによる還元策の強化を同時に図っていくとしている。
2024年9月期通期の業績予想については、売上高が前期比3.1%増の148.92億円、営業利益が同4.6%増の33.38億円、経常利益が同5.4%増の33.98億円、当期純利益が同0.2%増の24.09億円を見込んでいる。
同日、2023年9月期の期末配当金について、直近の予想の1株当たり46.00円から2.00円増配の48.00円とすると同時に、2023年11月1日から2024年9月30日までの期間で、100万株、19億円を上限とする自己株式の取得を行うことを発表した。
《SI》