アステラスは8カ月ぶり年初来安値更新、今期純利益予想引き下げ
アステラス製薬<4503>は急反落。3月安値の1823円50銭を下回り、約8カ月ぶりに年初来安値を更新した。1日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表。売上高を1兆5200億円から1兆6080億円(前期比5.9%増)へ引き上げた一方、純利益を2040億円から850億円(同13.9%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。
好調ながん領域の3製品(イクスタンジ、パドセブ、ゾスパタ)の状況や為替の円安動向を踏まえ売上高は増加を見込むものの、利益面では米バイオ医薬品企業Iveric Bio社の買収による各種費用の増加が響く見通し。同時に発表した4~9月期決算は売上高が7671億3800万円(前年同期比0.6%増)、純利益が316億7000万円(同67.2%減)だった。