みずほFGは軟調、長期金利の上昇一服で銀行株に逆風
全体相場が堅調な地合いのなか、みずほフィナンシャルグループ<8411>が下落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も軟調に推移している。米財務省が発表した四半期定例入札の規模は市場の予想を下回り、米国債の需給悪化への過度な不安を和らげて1日の米国市場で長期債価格は上昇(長期金利は低下)した。米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置きと、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を受けた利上げ長期化観測の後退も、米長期金利を押し下げる要因となった。こうしたなか、2日に日本の財務省が実施した10年債入札は無難な結果と受け止められ、債券需給に対する安心感をもたらした。日本の長期金利は同日に一時0.910%まで低下するなど、米国と同様に、このところの金利上昇が一服しており、銀行株には収益環境改善に向けた期待が幾分しぼんだ格好となったようだ。
最終更新日:2023年11月02日 13時53分