米国株見通し:伸び悩みか、週末に向け調整の売り
(13時30分現在)
S&P500先物 4,332.75(-3.00)
ナスダック100先物 14,959.50(-38.50)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は40ドル高。長期金利は戻りが鈍く、本日の米株式市場は売り買い交錯となりそうだ。
2日の主要3指数は大幅続伸。中盤以降の上げ幅拡大でナスダックは5日連続の上昇、ダウは564ドル高の33839ドルと4日間で1400ドル超値を切り上げた。連邦公開市場委員会(FOMC)連での政策決定を受け、邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化観測は後退。労働生産性指数で賃金上昇圧力の低下が示されると、長期金利の低下でハイテク関連が選好された。また、消費や金融への買いも相場を押し上げる要因となった。
本日は伸び悩みか。焦点の雇用統計は失業率が横ばいも、非農業部門雇用者数と前年比の平均時給が前回から悪化が予想され、金融引き締めへの懸念はさらに弱まりそうだ。足元のインフレ率はFRBの目標上限を上回っているものの、物価上昇圧力が和らげば利上げ再開の見方はさらに遠のき、金利安に振れれば幅広い買いが入りやすい。ただ、中東情勢をにらみ、週末の売りが出やすい。また、アップルの業績悪化も嫌気されるとみる。
《TY》