話題株ピックアップ【昼刊】:SWCC、住友電、サンリオ

注目
2023年11月6日 11時38分

■SWCC <5805>  2,526円  +412 円 (+19.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

SWCC<5805>が急騰。前営業日の2日取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、今期の最終利益の見通しを70億円から75億円(前期比20.3%減)に引き上げた。更に、取得総数67万株(自己株式を除く発行済み総数の2.24%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施も公表し、これらを好感した買いが集まった。建設関連が堅調に推移し、上期(4~9月)の業績が想定を上回ったことを反映した。今期の売上高の見通しは据え置いている。自社株の取得期間は11月6日から24年1月31日とした。

■日東紡績 <3110>  4,140円  +560 円 (+15.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

日東紡績<3110>がカイ気配スタート。前営業日となる2日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しをこれまでの45億円から55億円(前期比98.4%増)に引き上げており、業況を評価した買いが入ったようだ。今期の売上高の見通しは据え置いた。9月中間期の売上高は前年同期比9.1%減の427億3400万円、最終利益は同53.0%減の35億1600万円と、計画に対して上振れて着地した。強化プラスチック用途の複合材などを手掛ける原繊材事業は減収、営業赤字に転落。ニットービバレッジを連結対象から除外したことでライフサイエンス事業は減収減益となった。半面、機能材事業は減収減益ながら、AIサーバー向けの需要拡大で、低誘電特性を持つスペシャルガラスの販売が伸長し下支えしたほか、設備材事業は増収・大幅な営業増益となった。9月中間期の実績や業績動向を踏まえ、通期の業績予想を見直した。

■ダイヘン <6622>  5,500円  +700 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位

ダイヘン<6622>がストップ高の水準となる前営業日比700円高の5500円に買われた。前営業日となる2日取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.1%減の789億3500万円、最終利益は同33.1%減の40億8700万円だった。上期(4~9月)の業績は5月に示した計画を上回って着地しており、これを評価した買いが集まったようだ。FA(ファクトリーオートメーション)部門では、中国での内需関連投資は低迷した一方、国内外の電気自動車(EV)に関連する投資が増加し、増収増益を確保した。

■住友電気工業 <5802>  1,798円  +181 円 (+11.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

住友電気工業<5802>が寄り付きカイ気配スタートで大幅高となった。前週に1549円で目先の底入れを確認しその後はリバウンドに転じたが、きょうは戻り足に拍車がかかっている。前週2日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来計画の1800億円から2000億円(前期比13%増)に200億円増額し、2ケタ成長で過去最高を更新する見通しで、これを材料視する買いを呼び込んでいる。自動車生産の回復を背景にワイヤーハーネスが高水準に推移したほか、電力ケーブルの販売好調も業績押し上げ要因となる。前週終値換算でPBRが0.6倍台、配当利回りが3%強とバリュー株としての側面も評価されている。

■TOA <6809>  1,168円  +114 円 (+10.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

TOA<6809>が急速人気化、マドを開け75日・25日移動平均線を一気に上抜く派手な戻り足を演じている。放送設備など音響システムを主力に、防犯カメラなどセキュリティー関連の映像システムでも高い実績を持つ。放送設備は脱コロナに伴う経済正常化で商業施設向け投資需要が活発化し、同社の業績を押し上げている。前週2日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の25億円から28億円(前期比64%増)に増額しており、これを手掛かり材料に投資マネーが攻勢をかけている。きょうの株価急動意後でもPBRが0.7倍台、配当利回りも3.5%台と割安感が光る。

■ミネベアミツミ <6479>  2,773.5円  +269.5 円 (+10.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位

ミネベアミツミ<6479>が急伸し、年初来高値を更新した。前営業日の2日取引終了後、日立製作所<6501>からパワー半導体事業を買収すると発表しており、評価されたようだ。日立パワーデバイスの株式を取得して子会社化するとともに、日立のパワーデバイス事業に関する海外販売事業を取得する。ミネベアは従来からのチップ製造に加えて、パッケージやモジュールの後工程技術と生産能力を取り込み、パワー半導体の開発から生産までの垂直統合型のビジネス展開につなげる。あわせてミネベアは24年3月期の連結業績予想について、売上高の見通しを1兆4500億円から1兆4000億円(前期比8.3%増)、最終利益の見通しを700億円から580億円(同24.5%減)に引き下げた。データーセンター向けの回復遅れなどの影響を織り込んだ。上期(4~9月)の売上高は前年同期比15.7%増の6721億1700万円、最終利益は同36.3%減の196億円だった。未定としていた中間配当は20円で決定。前期の中間配当と同額となる。

■東京精密 <7729>  8,129円  +713 円 (+9.6%)  11:30現在

東京精密<7729>が続急伸。前営業日となる2日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を見直しており、好感されたようだ。同社は売上高の見通しを1290億円から1320億円(前期比10.1%減)、最終利益の見通しを170億円から178億円(同24.7%減)に引き上げた。年間配当予想は8円増額し178円(同57円減配)とした。想定為替レートを1ドル=130円から同140円と円安方向に見直した。半導体事業での今期の売上高の見通しを前回に公表した数値に比べ45億円増の985億円(同12%減)に引き上げた。受注高は上期(4~9月)に対し、下期は微増を見込む。半導体市場では民生関連の需要低迷を想定する。一方、AIやHBM(広帯域メモリー)、SiC(炭化ケイ素)関連が短期・中期の需要をけん引すると予測する。計測事業の今期の売上高見通しはこれまでの予想から15億円減の335億円(前期比3%減)を予想する。4~9月期の売上高は前年同期比10.6%減の635億3700万円、最終利益は同28.2%減の85億4800万円だった。

■理想科学工業 <6413>  2,535円  +185 円 (+7.9%)  11:30現在

2日に決算を発表。「今期経常を24%上方修正、配当も5円増額」が好感された。

理想科学工業 <6413> [東証P] が11月2日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.7%減の23.4億円に減った。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の95円→100円(前期は120円)に増額修正した。

⇒⇒理想科学工業の詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「0.75%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の0.75%にあたる25万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月20日から24年1月26日まで。

■サンリオ <8136>  7,211円  +512 円 (+7.6%)  11:30現在

サンリオ<8136>が大幅高で4連騰。前営業日となる2日取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益の見通しを120億円から144億円(前期比76.5%増)に引き上げた。インバウンド需要の回復が追い風となるなか、ロイヤルティー収入も計画を上回ったという。業況を好感した買いが集まったようだ。今期の売上高の見通しは841億円から893億円(同23.0%増)に増額した。第2四半期累計の売上高は前年同期比43.4%増の439億3000万円、最終利益は同3.5倍の105億600万円と計画を上振れて着地した。構造改革の施策実行による収益性向上も寄与した。

■はごろもフーズ <2831>  3,265円  +210 円 (+6.9%)  11:30現在

はごろもフーズ<2831>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は2日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想を修正。営業損益の見通しは従来の7億円の黒字から14億円の黒字(前期は11億3300万円の赤字)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も705億円から718億円(前期比1.9%増)に上方修正。改定した新価格が定着してきたことに加え、利益面では広告宣伝費や物流費の減少が寄与するとしている。

■日本セラミック <6929>  2,807円  +169 円 (+6.4%)  11:30現在

2日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が7%増益で着地・7-9月期も5%増益」が好感された。

日本セラミック <6929> [東証P] が11月2日大引け後(15:10)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比7.0%増の42.5億円に伸び、通期計画の53億円に対する進捗率は80.3%に達し、5年平均の75.2%も上回った。

⇒⇒日本セラミックの詳しい業績推移表を見る

■H2Oリテイ <8242>  1,681円  +100 円 (+6.3%)  11:30現在

エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が急反発した。前営業日となる2日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想と配当予想を上方修正すると発表し、好感されたようだ。最終利益の見通しを95億円から130億円(前期比20.6%減)に引き上げた。また期末配当予想は、3円の特別配当を加えて15円50銭とした。今期の売上高予想は6750億円から6800億円(同8.3%増)に増額した。4~9月期の売上高は計画に対し未達となったものの、百貨店や食品事業を中心に想定通りに推移した。百貨店事業での宣伝費の抑制や食品事業での経費コントロールが奏功し、9月中間期の利益は計画を上振れして着地しており、これまでの実績と足もとの業績動向を通期業績予想に織り込んだ。年間配当予想は特別配当3円を含めて28円(同3円増配)となる。

■グンゼ <3002>  4,790円  +280 円 (+6.2%)  11:30現在

2日に発表した「2.52%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の2.52%にあたる43万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月6日から24年3月22日まで。

■ジーエヌアイグループ <2160>  2,080円  +120 円 (+6.1%)  11:30現在

ジーエヌアイグループ<2160>が続急騰した。この日、23年12月期の業績予想の上方修正を発表しており、ポジティブ視されたようだ。売上収益の見通しを前期比50.8%増の262億6700万円(従来は252億7300万円)、最終利益の見通しは同5.2倍の20億500万円(同17億300万円)に見直した。連結子会社の北京コンチネント薬業の主力製品であるアイスーリュイの販売が好調に推移する。また、連結子会社のCullgenでは、アステラス製薬<4503>と締結した戦略的提携契約に基づき、毎月の売上収益が計画を上回っているという。想定為替レートの見直しの影響もあって、業績予想に反映した。

■エービーシー・マート <2670>  2,464.5円  +140 円 (+6.0%)  11:30現在

2日に発表した「10月既存店売上高は7.6%増」が買い材料。

10月既存店売上高は前年同月比7.6%増。

■AIAIグループ <6557>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

AIAIグループ<6557>に物色人気集中。東京23区や千葉県などを中心に認可保育園を運営している。今期は稼働率の上昇で利益率改善が急となっている。前週2日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の2億円から3億5000万円(前期比4.4倍)に大幅上方修正しており、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。株価3ケタ台の小型株であるうえ、株式需給面でも信用買い残が少なく上値が軽い。

■アルメディオ <7859>  524円  +80 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

アルメディオ<7859>はカイ気配スタート。前週2日の取引終了後に24年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を54億3000万円から102億4400万円(前期比2.1倍)へ、営業利益を6億500万円から25億4000万円(同4.7倍)へ大幅に引き上げており、これを好感した買いが膨らんでいる。中国で太陽光発電パネル製造向け拡散炉用ヒーターモジュールの受注が急激に伸びていることが要因。同時に発表した4~9月期決算は売上高が38億4000万円(前年同期比41.0%増)、営業利益が9億9700万円(同2.7倍)だった。あわせて、26年3月期を最終年度とする中期経営計画について計画目標を修正すると発表した。最終年度に売上高80億800万円(従来計画66億7400万円)、営業利益16億1500万円(同12億4900万円)を目指す。

●ストップ高銘柄

AIAIグループ <6557>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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