話題株ピックアップ【夕刊】(1):メイコー、あすか薬HD、トピー

注目
2023年11月7日 15時13分

■メイコー <6787>  4,030円  +655 円 (+19.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

メイコー<6787>は急伸し年初来高値更新。6日の取引終了後に24年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を1650億円から1730億円(前期比3.4%増)へ、純利益を62億円から93億円(同5.1%増)へ引き上げており、これが好感された。受注状況が好調なことに加え、円安による為替差益の計上が寄与する。あわせて配当予想を50円から55円(前期55円)に増額した。同時に発表した4~9月期決算は売上高が862億1600万円(前年同期比5.5%増)、純利益が52億2300万円(同18.6%減)だった。

■あすか薬HD <4886>  1,937円  +238 円 (+14.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

あすか製薬ホールディングス<4886>が急反発し、年初来高値を更新した。6日の取引終了後に年間配当予想の上方修正を発表しており、これが株価を刺激する材料となった。これまで10円を予想してきた中間配当は20円で決定。そのうえで、期末配当予想を10円増額して20円とした。年間配当予想は40円(前期比24円増配)となる。同時に連結配当性向30%を目安とし、年間配当の下限を30円とする新たな配当方針も公表した。あわせて開示した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.9%増の316億4800万円、最終利益が同76.0%増の41億2900万円だった。

■トピー工業 <7231>  2,715円  +250 円 (+10.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

トピー工業<7231>が後場に急伸した。7日午後1時半に24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。これにあわせて通期の業績と年間配当予想を上方修正しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は3420億円から3430億円(前期比2.5%増)、最終利益予想は65億円から75億円(同18.6%増)に引き上げたほか、年間配当予想を20円増額して108円(同20円増配)に見直した。9月中間期の売上高は前年同期比6.3%増の1659億3800万円、最終利益は同62.3%増の33億8100万円と計画を上振れて着地した。販売価格の適正化が進んだほか、修繕費などのコストが想定を下回った。上期の実績や直近の事業動向を業績予想に反映した。

■ノリタケ <5331>  6,630円  +570 円 (+9.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

ノリタケカンパニーリミテド<5331>が後場に買われて上伸した。7日午後2時、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、経常利益の見通しを120億円から135億円(前期比8.8%増)に上方修正した。経常利益は減益予想から一転して過去最高を更新する見込み。更に、年間配当予想の増額と1対2の株式分割の実施も公表し、材料視されたようだ。為替差益などを今期の業績予想に反映した。売上高の見通しは1410億円から1390億円(同0.4%減)に引き下げている。年間配当予想は10円増額して240円(同35円増配)とした。連結配当性向を30%以上とする新たな配当政策の基本方針に基づく。株式分割は24年3月31日を基準日とし4月1日付で実施する。

■武蔵精密工業 <7220>  1,714円  +144 円 (+9.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

武蔵精密工業<7220>が急騰、一時10%超の上昇で4日続伸となり1729円まで駆け上がる場面があった。ホンダ系の自動車部品メーカーでトランスミッションギアやシャフトなどを手掛けている。自動車生産回復の追い風を受けるなか、国内や米国で好採算商品が好調で収益押し上げに反映されている。6日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の110億円から140億円に30億円上乗せし、前期比で82%の大幅増益となる見通し。今上期(23年4~9月)業績が事前のコンセンサスを大きく上回ったことで通期見通しも増額したが、市場では一段の上方修正余地が意識されているもよう。目先筋の利益確定売りを吸収する形で継続的な実需買いが観測される。

■シンフォニア <6507>  1,772円  +138 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

シンフォニア テクノロジー<6507>は後場一段高。この日、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを56億円から62億円(前期比23.4%減)に引き上げた。年間配当予想は10円増額して60円(同15円減配)としており、これらを評価した買いが入った。モーション機器部門では、航空宇宙関連機器やエンジニアリング&サービス事業での工事・サービスの採算性が改善する。円安効果も業績予想に反映した。今期の売上高の見通しは据え置いている。上期(4~9月)の売上高は前年同期比4.6%減の467億9200万円、最終利益は同23.3%減の23億3700万円だった。

■カカクコム <2371>  1,592円  +121.5 円 (+8.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

カカクコム<2371>が大幅高。午前11時40分ごろに4~9月期決算を発表し、売上高は前年同期比11.3%増の314億3500万円、営業利益は同3.6%増の112億9900万円だった。あわせて自社株買いの実施を発表しており、これらを好感した買いが入った。経済社会活動の正常化が進むなか食べログや求人ボックスが伸び、全体業績に貢献した。通期見通しに変更はない。自社株買いについては取得上限500万株(自己株式を除く発行済み株数の2.49%)、または60億円。期間は11月8日から来年1月31日まで。

■ジンズホールディングス <3046>  4,440円  +325 円 (+7.9%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>は大幅続伸。6日の取引終了後に発表した10月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比12.1%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。特殊なコーティングを施した「JINS無敵コーティング」をはじめとしたオプションレンズの装着率が上昇したほか、この秋新たに立ち上げた「JINS/Disney(ジンズ/ディズニー)モデル」の「Disney100アイウエアコレクションbyJINS」が売上を牽引した。なお、全店売上高は同14.4%増だった。

■日本CMK <6958>  710円  +38 円 (+5.7%)  本日終値

日本CMK<6958>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新した。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高の予想を850億円から870億円(前期比3.8%増)、経常利益の予想を25億円から32億円(同22.0%増)に引き上げ、経常利益は減益予想から一転して増益の計画となる。更に、中期経営計画の目標も引き上げており、成長を期待する投資家の買いを誘発したようだ。今期は車載分野においてパワートレイン・走行安全系向けの販売が好調に推移するほか、為替の影響も利益を押し上げる要因となる。中期経営計画の数値目標に関しては、27年3月期の売上高の目標を1000億円から1100億円、営業利益の目標を80億円から95億円(24年3月期見通しは30億円)に増額修正した。23年4~9月期の売上高は前年同期比5.4%増の432億1600万円、経常利益は同8.0%増の16億7700万円だった。

■東計電算 <4746>  6,590円  +350 円 (+5.6%)  本日終値

東計電算<4746>が高い。6日の取引終了後、23年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表にあわせ、配当予想を見直した。今期の年間配当予想を20円増額し210円(前期比20円増配)とする。また、12月31日を基準日として24年1月1日付で1株を2株に分割するとも公表しており、手掛かり視されたようだ。23年1~9月期の売上高は前年同期比5.5%増の138億8800万円、最終利益は同18.2%増の28億8000万円だった。ソフトウェア開発業務やシステム運用業務が堅調に推移した。

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