話題株ピックアップ【夕刊】(2):インフォR、世紀東急、ホソミクロン
■INFORICH <9338> 4,000円 +210 円 (+5.5%) 本日終値
INFORICH<9338>が3日続伸。6日の取引終了後、すかいらーくホールディングス<3197>が運営する各種レストランで、モバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」を展開すると発表。これが買い材料視された。11月から、すかいらーく傘下のグループ会社が運営するレストラン約800店舗に設置するという。
■世紀東急工業 <1898> 1,672円 +83 円 (+5.2%) 本日終値
世紀東急工業<1898>が高い。6日の取引終了後に4~9月期決算を発表。純利益が前年同期比9.5倍の8億6100万円で着地しており、これを好感した買いが入った。売上高は同5.4%減の396億3400万円と減少したものの、利益面では原材料価格高騰の影響を受けて厳しい結果となった前年からの反動で改善した。通期の増収増益見通しに変更はない。
■ホソカワミクロン <6277> 4,500円 +220 円 (+5.1%) 本日終値
ホソカワミクロン<6277>が続急伸し年初来高値を更新した。6日の取引終了後、23年9月期の連結業績に関し、売上高が計画の700億円から795億円(前の期比18.8%増)、最終利益が45億円から59億5000万円(同48.5%増)と、それぞれ上振れして着地したようだと発表し、買い安心感をもたらした。調達部材や物流の混乱の影響を受けていたが、長期化した納期については安定化し、豊富な受注残高から売り上げの計上が徐々に進むようになった。第3四半期(4~6月)以降は収益率が改善に向かったほか、円安による為替換算上の上積みもあった。
■テイ・エス テック <7313> 1,839円 +84.5 円 (+4.8%) 本日終値
テイ・エス テック<7313>が続急伸した。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、最終利益がこれまでの予想の13億円から30億円(前年同期比2.2倍)へと上振れして着地したようだと発表。微減益の計画から一転して増益で着地する形となったことが株価の支援材料となった。売上収益予想は1910億円から2023億円(前年同期比2.7%増)に引き上げた。自動車用シート部品を手掛ける同社は、減産に伴う影響を受けながらも、円安による為替差益や金利上昇による受取利息の増加が業績を押し上げた。通期の業績予想は精査中で、10日に予定する第2四半期決算発表時に公表するとしている。
■ゴールドウイン <8111> 10,555円 +460 円 (+4.6%) 本日終値
ゴールドウイン<8111>が大幅高で5連騰。7日午前10時に、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.8%増の510億9600万円、最終利益は同25.3%増の73億2300万円となった。これまで示していた計画を上回って着地しており、業況を評価した買いが集まった。イベントの再開やインバウンド需要の回復が追い風となったほか、韓国における持ち分法適用会社であるYOUNGONE OUTDOOR Corporationの業績が好調に推移し、収益を押し上げた。
■松屋フーズ <9887> 4,715円 +205 円 (+4.6%) 本日終値
松屋フーズホールディングス<9887>が10連騰。2020年2月以来、およそ3年9カ月ぶりの高値圏で推移する。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益の見通しを4億円から22億円(前期比75.3%増)に引き上げた。減益予想から一転、増益を計画する形となったことを好感した買いが入り、株価水準を一段と切り上げた。売上高の見通しは1136億円から1234億円(同15.8%増)に見直した。既存店売上高が増加したほか、売上高に占める固定費の割合も低下し、利益も計画を上回る見込みとなった。上期(4~9月)の売上高は前年同期比15.5%増の590億3100万円、最終利益は同39.3%増の13億2700万円だった。グループで運営する店舗などで約5億円の減損損失を計上しながらも、業績は計画を上振れして着地した。
■旭化成 <3407> 994.6円 +40.9 円 (+4.3%) 本日終値
旭化成<3407>が大幅続伸。午後0時30分ごろ、24年3月期業績予想について売上高を2兆8650億円から2兆8220億円(前期比3.5%増)へ、営業利益を1600億円から1400億円(同9.6%増)へ下方修正すると発表。ただ、市場予想(売上高2兆7734億円、営業利益1321億4200万円)を上回ったことから、目先買い安心感が広がったようだ。マテリアル事業で想定以上の需要減速による販売量の減少や市況下落による交易条件の悪化があり、これが全体業績を押し下げる。住宅事業は不動産部門が寄与し好調なほか、ヘルスケア事業も堅調な見通し。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が1兆3459億円(前年同期比0.4%減)、営業利益が558億8700万円(同34.9%減)だった。
■日立造船 <7004> 858円 +35 円 (+4.3%) 本日終値
日立造船<7004>が大幅高で5連騰。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正し、最終利益の見通しを120億円から130億円(前期比16.5%減)に引き上げた。業況を評価した買いを集めたようだ。売上高の見通しは5200億円から5400億円(同9.6%増)に上方修正した。環境セグメントの収益予想を引き上げたほか、機械・インフラセグメントの売上高も上振れする見込みとなった。9月中間期の売上高は前年同期比12.0%増の2321億9200万円、最終損益は3億5000万円の黒字(前年同期は32億600万円の赤字)だった。
■スルガ銀行 <8358> 675円 +27 円 (+4.2%) 本日終値
スルガ銀行<8358>が3日ぶりに反発した。6日の取引終了後、24年3月期の業績予想の上方修正を発表。経常収益は775億円から810億円(前期比12.3%減)、純利益は85億円から100億円(同5.4%減)に見通しを引き上げており、好感されたようだ。資金利益が想定を上回る見込みとなったほか、実質与信費用も計画を下回る見通しとなった。有価証券のポートフォリオに関して、評価損の圧縮を実施する見込みであることも踏まえ、影響を業績予想に織り込んだ。
■インソース <6200> 992円 +25 円 (+2.6%) 本日終値
インソース<6200>が連日でマドを開けて買われ、底入れを鮮明としている。前日は25日移動平均線を跳び越え、きょうは75日線との下方カイ離を埋めた。5日・25日移動平均線はゴールデンクロスを示現しており、短期筋の追随買いを誘っている。同社は企業向けに派遣型研修ビジネスを展開、国策の後押しを受けたリスキリング需要の高まりが収益機会拡大をもたらしている。6日取引終了後に発表した23年9月期業績は営業利益が前の期比17%増の39億4100万円と3期連続の過去最高更新を果たしたが、続く24年9月期も同利益は前期比17%増の45億9000万円予想と2ケタ成長を継続しピーク利益更新が続く見通しにある。前期の年間配当は前の期実績に対し実質2円25銭増配の13円、今期はそこから更に2円増配となる15円を計画している。これが足もとの株価を強く刺激する格好となっている。
株探ニュース