【↓】日経平均 大引け| 続落、朝高も銀行株を中心に売り優勢 (11月8日)
日経平均株価
始値 32457.23
高値 32512.17(09:03)
安値 32049.34(12:55)
大引け 32166.48(前日比 -105.34 、 -0.33% )
売買高 22億1730万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆8165億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、朝高後に値を消す展開に
2.米長期金利低下を背景にハイテク株には追い風
3.銀行株の下げ顕著、原油安で資源株も売られる
4.決算絡みで明暗分かれ、過剰に売られる銘柄も
5.74%の銘柄が下落、売買代金は高水準に膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比56ドル高と7日続伸した。米長期金利の低下でハイテク株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、朝方こそ日経平均株価が高く始まったものの、その後は伸び悩み、後場に入ると下げに転じた。総じて値下がり銘柄の多さが目立つ。
8日の東京市場は、朝方は買いが先行、寄り後早々に日経平均は3万2500円台まで水準を切り上げたが、その後は一貫して値を消す展開に。前日の米国株市場では、米長期金利の低下を背景にハイテク株中心に買われ、主要株価指数が上昇、ナスダック総合株価指数は2年ぶりとなる8連騰を記録した。米10年債利回りは4.5%台まで低下、これを受けて東京市場でも半導体関連株などに物色の矛先が向いた。個別株は決算によって明暗を分けているが、決算悪で過剰に売り込まれる銘柄が相次ぎ、市場のセンチメントが悪化している。また、銀行セクターの下げが大きくTOPIXの下落率に反映された。プライム市場の値下がり銘柄数は1200を超え、全体の74%を占めている。なお、売買代金は4兆8000億円台と高水準だった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの下げが目立った。三菱重工業<7011>が売られ、川崎重工業<7012>は大幅安。トヨタ自動車<7203>も軟調。川崎汽船<9107>も下値模索の展開が続いている。三井物産<8031>、三菱商事<8058>の下げが大きかったほか、ソフトバンクグループ<9984>も水準を切り下げた。パイロットコーポレーション<7846>が急落、ライオン<4912>、東海カーボン<5301>も大幅安となった。東洋炭素<5310>も安い。
半面、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が高く、任天堂<7974>も商いを膨らませ上昇した。ソニーグループ<6758>も堅調。マツダ<7261>が値を飛ばし、スズキ<7269>も買われた。LINEヤフー<4689>は大幅高となった。ティラド<7236>が連日の急伸、シミックホールディングス<2309>はストップ高に買われた。横河電機<6841>が物色人気。参天製薬<4536>、小林製薬<4967>も買いを集めた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、リクルート <6098>、任天堂 <7974>、横河電 <6841>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約100円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、バンナムHD <7832>、ファナック <6954>、トヨタ <7203>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約100円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)医薬品、(3)空運業、(4)電気機器、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)パルプ・紙、(4)銀行業、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△シミックHD <2309> [東証P]
MBO発表でTOB価格2650円にサヤ寄せ。
△メディシス <4350> [東証P]
今期は一転最終増益の見通しで配当予想増額。
△フレクト <4414> [東証G]
上期経常が5.4倍増益で着地・7-9月期も2.8倍増益。
△参天薬 <4536> [東証P]
今期最終を18%上方修正。
△小林製薬 <4967> [東証P]
7-9月期最終12%増益で約120億円分の自社株買いも実施。
△横河電 <6841> [東証P]
24年3月期業績予想を上方修正。
△アズビル <6845> [東証P]
今期経常を一転10%増益に上方修正・最高益更新へ。
△ヘリオスTH <6927> [東証S]
24年3月期業績予想と配当計画を上方修正。
△フォースタ <7089> [東証G]
7-9月期(2Q)経常は32%増益。
△マツダ <7261> [東証P]
今期最終益は一転過去最高の見通し。
▼ホリイフード <3077> [東証S]
4-9月期最終赤字や株主優待制度を廃止。
▼エフテック <7212> [東証P]
今期利益見通し引き下げ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)シミックHD <2309>、(2)ティラド <7236>、(3)横河電 <6841>、(4)中越パ <3877>、(5)マツダ <7261>、(6)参天薬 <4536>、(7)小林製薬 <4967>、(8)A&Dホロン <7745>、(9)あらた <2733>、(10)デジタルHD <2389>。
値下がり率上位10傑は(1)パイロット <7846>、(2)ライオン <4912>、(3)東海カ <5301>、(4)東和銀 <8558>、(5)オエノンHD <2533>、(6)東洋炭素 <5310>、(7)サンケン <6707>、(8)新日本科学 <2395>、(9)新東工 <6339>、(10)カヤバ <7242>。
【大引け】
日経平均は前日比105.34円(0.33%)安の3万2166.48円。TOPIXは前日比26.96(1.16%)安の2305.95。出来高は概算で22億1730万株。東証プライムの値上がり銘柄数は404、値下がり銘柄数は1227となった。東証グロース250指数は689.45ポイント(3.55ポイント安)。
[2023年11月8日]
株探ニュース