東京株式(前引け)=反発、米ハイテク株高と円安が追い風
9日前引けの日経平均株価は前営業日比288円44銭高の3万2454円92銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は8億2768万株、売買代金概算は2兆547億円。値上がり銘柄数は902、値下がり銘柄数は700、変わらずは56銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力株を中心に買い優勢の展開で、日経平均は高く始まった後いったん値を消したが、その後は買い直され一時3万2500円近辺まで水準を切り上げた。前日の米国株市場では長期金利の低下を背景にハイテク株が強い動きを示したことで、東京市場もこれに追随する形となった。外国為替市場で円安基調となったことも輸出セクター中心に追い風となった。個別は好決算発表銘柄を物色する動きが活発。一方、決算が悪かった銘柄やコンセンサスに届かなかった銘柄への仕掛け的な売りも観測される。値上がり銘柄数は全体の54%にとどまっている。
個別では売買代金が前場で3000億円を超えたレーザーテック<6920>が上値追い、任天堂<7974>も商いを膨らませ高い。TOWA<6315>が急騰、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。ローランド<7944>、シュッピン<3179>、ミツバ<7280>などが値を飛ばした。半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が冴えず、ソニーグループ<6758>も売りに押された。リクルートホールディングス<6098>が大幅安、武田薬品工業<4502>、川崎重工業<7012>なども冴えない。Sun Asterisk<4053>が急落、フジクラ<5803>、シャープ<6753>なども大きく売り込まれた。