東京株式(前引け)=前日比196円安、米株安を背景に売り先行
10日前引けの日経平均株価は前日比196円43銭安の3万2450円03銭。前場のプライム市場の売買高概算は8億5666万株、売買代金は2兆2412億円。値上がり銘柄数は636、値下がり銘柄数は981、変わらずは42銘柄だった。
日経平均株価は反落。前日のNYダウは220ドル安と続落した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演会での発言がタカ派的と受け止められ、米長期金利が上昇し株価は下落した。この米株安を受け、東京市場も売り先行の展開となった。ハイテク株などに売りが膨らみ全体相場を押し下げ、日経平均株価は一時400円近い下落となる場面があった。
個別銘柄では、前日に決算を発表したソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>が売られ、ホンダ<7267>も大幅安。トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>も下落した。神戸製鋼所<5406>や任天堂<7974>も軟調だった。半面、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株がしっかり。川崎汽船<9107>や三菱商事<8058>も値を上げた。