10万円以下で買える、財務健全&低PBR 28社【プライム】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。SBI証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、業績低迷が続いている企業も数多くあることには注意が必要だ。
東証プライム上場企業では309銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)株主資本比率が60%以上、(3)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる28社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは10日現在)
なお、12日(日)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<5563> 新日本電工 27700 68.2 0.56
<9995> グローセル 43800 63.3 0.48
<6480> トムソン 55500 62.6 0.53
<4215> タキロンCI 59700 61.6 0.62
<6167> 冨士ダイス 65100 77.4 0.65
<6306> 日工 66400 60.3 0.80
<6445> ジャノメ 68100 62.4 0.38
<7955> クリナップ 68300 62.5 0.45
<9412> スカパーJ 68700 65.6 0.75
<5959> 岡部 69200 67.9 0.47
<7600> 日本MDM 70400 80.7 0.75
<4548> 生化学 77500 89.9 0.59
<4097> 高圧ガス 80000 63.9 0.63
<5408> 中山鋼 80200 65.3 0.43
<8185> チヨダ 81900 60.0 0.57
<3608> TSIHD 82100 74.5 0.65
<5262> 日ヒュム 88000 71.1 0.54
<9622> スペース 88400 81.5 0.73
<7820> ニホンフラ 88800 75.8 0.63
<6140> 旭ダイヤ 89000 82.0 0.76
<6118> アイダ 95600 66.4 0.73
<4275> カーリットH 96100 64.9 0.66
<1934> ユアテック 96400 62.7 0.51
<1945> 東京エネシス 96400 62.2 0.49
<6741> 信号 96800 62.9 0.67
<6247> 日阪製 96900 79.9 0.47
<9543> 静ガス 98400 68.3 0.67
<1930> 北陸電工 99800 77.2 0.69
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配の銘柄は除いた。
株探ニュース