10万円以下で買える、財務健全&低PBR 20社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。SBI証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、業績低迷が続いている企業も数多くあることには注意が必要だ。
東証スタンダード上場企業では835銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額150億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる20社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは10日現在)
10日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<5658> 日亜鋼 30400 68.8 0.30
<5363> TYK 33700 68.3 0.42
<7455> パリミキHD 39300 74.2 0.71
<1921> 巴 57500 73.5 0.51
<8841> テーオーシー 61400 85.6 0.56
<6482> ユーシン精機 66300 75.9 0.69
<8118> キング 70400 86.3 0.53
<2009> 鳥越粉 70800 79.9 0.48
<3553> 共和レ 72000 61.7 0.50
<7871> フクビ 74400 66.0 0.43
<8018> 三共興 75600 73.9 0.69
<1810> 松井建 76100 62.8 0.50
<7222> 日産車体 83400 72.1 0.66
<4231> タイガポリ 86300 69.3 0.45
<9414> BS11 88500 91.2 0.70
<1967> ヤマト 89900 74.3 0.65
<5909> コロナ 90700 71.7 0.36
<4992> 北興化 92100 68.0 0.59
<6382> トリニ工 92100 71.6 0.52
<6489> 前沢工業 94100 71.5 0.70
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配の銘柄は除いた。
株探ニュース