話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベネッセHD、IJTT、住友ゴ

注目
2023年11月13日 15時14分

■ベネッセHD <9783>  2,348円  +440 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ベネッセホールディングス<9783>がストップ高。前週末10日の取引終了後、マネジメント・バイアウト(MBO)の一環として、ブルーム1(東京都港区)がベネッセHDに対し、非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB価格は1株2600円で、株価はこれにサヤ寄せする展開となっている。買付予定数の下限は4781万8900株で、上限は設定しない。2024年2月上旬ごろをめどにTOBを開始する方針。TOB成立後は所定の手続きを経て、ベネッセHDは上場廃止となる見込み。加えて、ベネッセHDはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は10日、同社を監理銘柄(確認中)に指定した。

■IJTT <7315>  829円  +129 円 (+18.4%)  本日終値

IJTT<7315>が大幅高で3日続伸し、年初来高値を連日で更新した。前週末10日の取引終了後、スパークス・グループ<8739>が手掛ける日本モノづくり未来ファンド傘下のARTS─1がIJTTに対し、非公開化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株812円。IJTTの株価はこれにサヤ寄せした。買付予定数の下限は1101万3772株で、上限は設定しない。買付期間は11月13日から12月25日。TOB成立後、所定の手続きを経て、IJTTは上場廃止となる見込み。IJTTはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は10日、IJTTを監理銘柄(確認中)に指定した。

■住友ゴム工業 <5110>  1,816.5円  +233 円 (+14.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

住友ゴム工業<5110>が寄り付きカイ気配スタートで急騰。9月20日につけた年初来高値1721円を視界に入れる展開となっている。前週末10日取引終了後に期中3度目となる23年12月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の410億円から460億円(前期比3.1倍)に増額した。半導体不足解消による自動車生産の回復が追い風となっており、為替のドル高・円安も利益採算の向上に結び付いている。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期の年間配当は従来計画の40円に5円上乗せした45円(前期実績は35円)とすることも併せて発表、これが株価を強く刺激する格好となった。

■レオパレス21 <8848>  395円  +45 円 (+12.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

10日に決算を発表。「今期経常を50%上方修正」が好感された。

レオパレス21 <8848> [東証P] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の131億円に急拡大し、従来予想の57億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の94億円→141億円(前期は65.2億円)に50.0%上方修正し、増益率が44.0%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。

⇒⇒レオパレス21の詳しい業績推移表を見る

■レオン自動機 <6272>  1,532円  +170 円 (+12.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

レオン自動機<6272>が3連騰。前週末10日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を348億円から370億1000万円(前期比4.9%増)へ、営業利益を34億5000万円から45億8000万円(同52.3%増)へ、純利益を27億円から36億円(同31.5%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間15円・期末16円の年31円から中間・期末各20円の年40円へ引き上げたことが好感された。上期において、国内と米国の機械販売や米国での食品販売が好調に推移したことに加えて、円安が想定以上に進行したことや、販売価格の見直し、荷造運搬費などの減少による原価率・販売管理費率の低下などが寄与する。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高181億7700万円(前年同期比4.8%増)、営業利益22億7900万円(同2.7倍)、純利益18億8000万円(同2.3倍)だった。

■メック <4971>  4,115円  +450 円 (+12.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

メック<4971>はマドを開けて急反発し、年初来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、23年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高の見通しを135億円から138億円(前期比15.5%減)、最終利益の見通しは17億3000万円から21億5000万円(同29.8%減)に引き上げており、ショートカバーを誘発したようだ。エレクトロニクス業界での在庫調整が進み、需要は低調ながらも計画に比べ売上高が上回る見込みとなったという。一部費用が来期にずれ込むことも利益を押し上げる。1~9月期の売上高は前年同期比19.3%減の99億8100万円、最終利益は同28.4%減の17億700万円となった。

■Lドリンク <2585>  4,000円  +435 円 (+12.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

10日に決算を発表。「今期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額」が好感された。

ライフドリンク カンパニー <2585> [東証P] が11月10日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期非連結比71.4%増の28.6億円に拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→35円(前期は28円)に増額修正した。

⇒⇒Lドリンクの詳しい業績推移表を見る

■テラプローブ <6627>  4,920円  +470 円 (+10.6%) 一時ストップ高   本日終値

テラプローブ<6627>が急動意、一時700円高はストップ高となる5150円まで駆け上がる場面があった。半導体検査の受託事業を展開、台湾の半導体メーカー力成科技が5割弱の株式を保有する筆頭株主で、海外需要の取り込みでも優位性を持つ。株価は年初から13週移動平均線をサポートラインとする右肩上がりの揺るぎない上昇トレンドを形成してきたが、きょうは10月18日につけた上場来高値5120円を約1カ月ぶりに払拭し青空圏に突入した。前週末10日取引終了後に23年12月期の業績予想の修正を発表、営業利益は67億3000万円から70億円(前期比2%増)に増額し、減益見通しが一転して増益に変わった。車載用や5G基地局向けロジック製品の受託が増勢となり、これに為替のドル高・円安効果も加わった。この業績の上方修正が投資資金攻勢の手掛かりとなった形だ。

■三井金属 <5706>  4,208円  +397 円 (+10.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

10日に決算を発表。「今期経常を65%上方修正」が好感された。

三井金属 <5706> [東証P] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比50.4%減の168億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の200億円→330億円(前期は198億円)に65.0%上方修正し、増益率が0.6%増→65.9%増に拡大する見通しとなった。

⇒⇒三井金属の詳しい業績推移表を見る

■日本精機 <7287>  1,242円  +113 円 (+10.0%)  本日終値

日本精機<7287>が急騰。前週末10日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の修正を発表した。最終利益の見通しを18億円から26億円(前期比99.1%増)に引き上げた。取得総数175万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.90%)、取得総額15億円を上限とする自社株買いと、新たな中期経営計画も公表しており、材料視されたようだ。今期の売上収益予想は2810億円から3000億円(前期比8.8%増)に見直した。円安効果が出るほか、一部地域で想定よりも受注が増加し、収益を押し上げる。自社株の取得期間は11月13日から2024年5月31日とする。新たな中期経営計画では、27年3月期の売上収益を3300億円、営業利益を165億円(24年3月期は64億円の見通し)に伸ばす目標を掲げた。25年3月期から27年3月期の総還元性向は80%、株主還元額は約200億円から250億円を見込む。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.