デリカフーズホールディングス---2Qは増収・大幅な増益、第2四半期として売上高・経常利益・純利益とも過去最高を計上
デリカフーズホールディングス<3392>は10日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.1%増の253.44億円、営業利益が同359.9%増の3.29億円、経常利益が同231.9%増の3.79億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同196.2%増の3.20億円となった。
売上高は、第2四半期としては過去最高となった。また、利益についても、営業利益以外はコロナ禍前の2020年3月期第2四半期も上回り、過去最高益を更新している。
同社グループにおいては、外食産業における売上回復傾向や省力化ニーズの高まりを捉える事で、着実に売上を伸ばした。また、中期経営計画「Transformation 2024」での基本方針のひとつである「事業ポートフォリオの変革」として取引業種の裾野拡大を推進し、新たな顧客ニーズへの積極的な対応を進めた他、消費者向けミールキットを手掛ける楽彩、デリカフーズ長崎を中心に、BtoC事業の拡充も推し進めた。
損益面では、諸経費が増加傾向にある中、人員配置・物流の最適化などの効率運営、取引先への丁寧な説明を実施した上での売価改善など、収益体質の強化を継続的に図っている。第2四半期の特殊要因として、連結子会社デリカフーズの奈良事業所が近隣からの類焼により一時的に生産不能となったこと、夏場の記録的な猛暑の下でトマトを始めとする各種野菜の生育不良・品質不良が発生し、市場流通量が減少したため仕入価格が急騰したこと等の影響はあったが、仕入・在庫の厳格管理、廃棄ロスの抑制等に一層注力し、収益力の維持・向上に継続的に努めている。この他、中期経営計画におけるその他の基本方針である「青果物流通インフラの構築」、「サスティナビリティ経営の推進」についても、物流拠点新設計画の具体化やフードロスの低減、次世代人材の育成を目的とした人的資本投資の強化など、それぞれの施策を推し進めている。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.5%増の520.00億円、営業利益が同80.8%増の11.50億円、経常利益が同56.0%増の12.00億円、親会社に帰属する当期純利益が同6.8%増の7.50億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》