前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■レーサム <8890> 3,180円 (-205円、-6.1%)
レーサム <8890> [東証S]が急反落。前週末17日の取引終了後、国内外で247万1100株の公募増資と、上限を37万600株とするオーバーアロットメントによる売り出しに伴う第三者割当増資を実施すると発表しており、1株当たり利益の希薄化を懸念した売りが出たようだ。発行価格は11月28日から30日までのいずれかの日に決定し、調達資金約82億7778万円については不動産物件の仕入れや開発資金にあてるとしている。
■トヨタ <7203> 2,780円 (-112.5円、-3.9%)
トヨタ自動車 <7203> [東証P]が6日ぶり大幅反落。前週末17日の外国為替市場で、ドル円相場は一時1ドル=149円20銭まで急速に円高が進行した。足もとでは同149円90銭台まで下げ渋る動きとなっているが、米利上げサイクルの終了観測が広がるなかにあって、米長期金利の低下によるドル安・円高進行シナリオが意識されつつあり、輸出関連株を巡っては、買い向かいにくい地合いとなったようだ。ホンダ <7267> [東証P]やSUBARU <7270> [東証P]、マツダ <7261> [東証P]も冴えない値動きとなった。
■MS&AD <8725> 5,383円 (-217円、-3.9%)
MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]が大幅反落。前週末17日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、純利益の見通しを3000億円から2800億円(前期比32.7%増)に下方修正した。取得総数300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.56%)、取得総額100億円を上限とする自社株買いの実施を発表したものの、同業大手各社が業績予想を上方修正したなかにあって、MS&ADは下方修正に踏み切る格好となり、業況に対する投資家の慎重な見方が広がったようだ。自然災害ロスの増加などを背景に、国内損保事業と海外事業の見通しを引き下げた。自社株の取得期間は11月20日から24年3月22日とする。
※20日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース