話題株ピックアップ【昼刊】:GENDA、シャープ、ニトリHD

注目
2023年11月21日 11時36分

■GENDA <9166>  2,495円  +334 円 (+15.5%) 一時ストップ高   11:30現在

GENDA<9166>は物色人気集中。20日の取引終了後に24年1月期業績予想の上方修正に加え、映画配給会社ギャガ(東京都港区)の買収などを発表。これらを好感した買いが膨らんでいる。今期上方修正では、売上高を475億円から530億円(前期比15.0%増)へ、営業利益を43億円から50億円(同17.8%増)へ引き上げた。足もとの好調な業績動向を踏まえた。買収については、ギャガの発行済み株式78.05%を取得して子会社化する。取得価額は非開示としたが、直前事業年度の末日における連結純資産額の15%を下回る金額という。取引実行日は11月30日の予定。あわせて、ポップコーンの企画製造販売を手掛ける日本ポップコーン(東京都目黒区)の完全親会社を子会社化すると発表。更に、東北地方でアミューズメント施設「スーパーノバ」を運営するワイ・ケーコーポレーション(福島県会津若松市)から、会社分割(吸収分割)の方法で同施設の運営を事業承継することも明らかにした。

■シャープ <6753>  1,120円  +90.5 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

シャープ<6753>が大幅高で3日続伸。2月7日高値(1093円)を上回り、約9カ月ぶりに年初来高値を更新した。シャープの呉柏勲社長が従業員向けのメッセージで新たな中期経営計画を来年発表すると表明したことを、複数のメディアが20日報じた。報道によると、メッセージ内では親会社の台湾・鴻海精密工業との連携強化の可能性が示唆されたという。新中計に対する期待感の高まりから買われている。

■バリューHR <6078>  1,479円  +74 円 (+5.3%)  11:30現在

バリューHR<6078>は大幅続伸している。20日の取引終了後、大和総研(東京都江東区)と資本・業務提携契約を締結したと発表したことが好感されている。今回の提携により、バリューHRの健康管理プラットフォーム「バリューカフェテリアシステム」と、大和総研の健保向け基幹業務システム「KOSMO-network21」を連動させ、健康管理データと基幹データの統合的な利用によるサービスの強化を図るのが狙い。健保業務の更なる効率化につながるほか、「データヘルス計画」を推進する健保や「コラボヘルス」の実施、「健康経営」を実践する企業に対するサービスの提供を図るとしている。また、資本面では大和総研を割当先とする第三者割当により、70万株の新株を発行する。調達資金約8億9100万円はシステム開発や人員拡充、将来的なM&Aや資本業務提携にかかる費用などに当てる方針だ。同時に、上限を60万株(発行済み株数の2.29%)、または8億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は12月7日から来年3月31日まで。

■ニトリホールディングス <9843>  16,420円  +805 円 (+5.2%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>やワークマン<7564>が大幅高。神戸物産<3038>が堅調に推移している。外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=147円台までドル安・円高が進行した。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了観測が広がるなか、ドル売りの流れが続いているようだ。株式市場では、輸入コスト負担による業績面への悪影響が小さくなるとの思惑から、円高メリット関連と位置付けられる銘柄群を物色する姿勢が強まっている。

■ISID <4812>  4,840円  +215 円 (+4.7%)  11:30現在

ISID<4812>が4日ぶりに反発している。午前10時ごろ、日産自動車<7201>に対して、トレジャーデータ(東京都千代田区)の顧客データ活用サービス「Treasure Data CDP」を活用したマーケティングDX基盤を構築したと発表しており、好材料視されている。日産自では、これまで部門やチャネルごとにマーケティング施策を行っていたが、近年ブランド全体として一貫したコミュニケーションを行い、より優れた顧客体験を提供する活動に取り組んでいるという。今回の「Treasure Data CDP」を活用したマーケティングDX基盤構築により、日産自は部門横断で統合された顧客データ基盤をベースに、購入前から購入後まで顧客の購買ライフサイクルを通じて一貫したワン・トゥー・ワンの顧客体験の提供を目指すとしている。

■アドバンテスト <6857>  4,752円  +108 円 (+2.3%)  11:30現在

アドバンテスト<6857>が買い優勢の展開、前週15日にマド開け陽線で上放れてからは4700円を軸とするもみ合い局面に移行しているが、もう一段の上放れに期待が募る場面。現地時間21日に米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の23年8~10月決算発表を控えるが、この結果にマーケットの関心が集中している。日米の半導体関連全般に影響を与える公算が大きいとみられているが、そのなか、アドテストはエヌビディアが製造するGPU向けの半導体テスターで圧倒的シェアを誇っており、エヌビディアの決算内容と連動しやすい収益構造にある。東京市場でもアドテストはエヌビディア関連の最右翼として注目されているだけに、足もとで短期筋の思惑が錯綜している状況だ。

■メック <4971>  4,110円  +60 円 (+1.5%)  11:30現在

メック<4971>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに、目標株価を4800円から5200円に引き上げた。足もとのパソコンやサーバー関連向け需要はさえないが、大型化や多層化が進む半導体パッケージの需要拡大による中長期的な成長可能性に変化はないことを評価している。同社は10日に23年12月期の連結営業利益を18億円から22億5000万円に増額修正したが、同証券では、今期の同利益を23億円(前期比42.6%減)と見込み、24年12月期は36億円への増益を予想している。

■いちご <2337>  347円  +5 円 (+1.5%)  11:30現在

いちご<2337>が4日ぶりに反発した。20日の取引終了後、資産裏付型セキュリティー・トークン(ST)「いちご・レジデンス・トークン」の第3号の発行を発表。これを材料視した買いが株価の支えとなったようだ。同STは都心へのアクセス性の高い賃貸住居6物件を投資対象とし、発行価額は総額29億2500万円を予定。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ信託銀行、SBIホールディングス<8473>傘下のSBI証券との協業のもと、デジタルアセット発行・管理基盤「Progmat(プログマ)」を活用する。ST流通市場の運営を目的に設立された大阪デジタルエクスチェンジの私設取引システム(PTS)での取り扱い第1号案件となる予定。いちご・レジデンス・トークンの販売開始と組成に伴う資産譲渡により、いちごは24年2月期において89億円の売上高を計上する予定。通期の業績予想には織り込んでいるという。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,177円  +17 円 (+0.3%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が頑強な値動き。日経平均寄与度の高い銘柄で先物を絡めたインデックス買いの影響を受けやすいが、前日は日経平均が後半に崩れたにもかかわらず同社株はしぶとくプラス圏を維持し、きょうも全般地合いが軟化するのを横目に買い優勢を維持している。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が1%を上回る上昇をみせたほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はナスダック指数を更に上回る上昇率を示し、これが同社株に追い風となった。特に同社傘下の英半導体設計大手アーム<ARM>が米金融機関の買い推奨スタンスを好感して大幅高に買われており、含み益拡大への期待がポジティブ材料として働いている。信用買い残は直近データで買い残が増加し、売り残は減少していることで株式需給面は緩んでいるが、機関投資家の実需買いが株価を下支えしているとみられる。

■GSユアサ <6674>  2,222円  -268 円 (-10.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が急落した。20日の取引終了後、国内外での公募増資とホンダ<7267>を割当先とする第三者割当増資、需給状況に応じたオーバーアロットメントによる株式売り出しを決議したと発表した。1株利益の希薄化と株式需給の悪化を懸念した売りが膨らんだ。公募により新株1521万9400株を発行。発行価格は11月29日から12月5日までのいずれかの日に決める。ホンダを割当先とする新株249万7700株の発行に加え、上限228万2900株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う予定。発行済み株式総数は最大で24.81%増加する。GSユアサは手取り概算で最大約471億6300万円を調達し、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池向けの新工場の設備投資や次世代電池の研究開発などに充てる。ホンダも持ち株比率は3.00%から4.89%に上昇する見通し。

■AZ丸和HD <9090>  1,750円  -190 円 (-9.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位

AZ-COM丸和ホールディングス<9090>は大幅続落。20日の取引終了後、755万株の公募増資と900万株の株式売り出し、上限245万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。1株利益の希薄化と株式需給の悪化を懸念した売りが膨らんでいる。発行価格は11月29日から12月4日までのいずれかの日に決定する。公募増資などによる調達資金約185億8900万円(手取概算額)は、物流センターの建設資金や設備投資などに充てる。

■WHDC <3823>  71円  +19 円 (+36.5%)  11:30現在

THE WHY HOW DO COMPANY<3823>が買われている。同社は20日取引終了後、子会社のOne’s Roomが新コミュニティプラットフォーム「ONE’S ROOM(ワンズルーム)」のサービスを開始したと発表。これが材料視されているようだ。ワンズルームは、アプリを通じて現実世界と仮想世界を融合させた新しいエンターテインメントが体験できるサービス。第1弾として、小室哲哉氏のプライベートスタジオ(ROOM)を忠実に再現し、アバターを操作して自由に歩き回ることができるという。

■ティアンドエス <4055>  3,035円  +501 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在

ティアンドエス<4055>がストップ高に買われている。同社は20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)向けに、自社が持つ人工知能(AI)関連技術を利用したソリューションを提供することが決まったと発表しており、これが材料視されているようだ。なお、この件に関する詳細については非開示。会社側では、今期業績への影響はないものの、来期の業績予想には織り込む予定だとしている。

■Birdman <7063>  968円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在

Birdman<7063>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の968円に買われた。20日の取引終了後、2024年1月2日にバンテリンドームナゴヤで開催する「K-Pop Masterz×KROSS vol.3」の第1弾アーティストラインアップを発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。第1弾として発表されたのは、韓国の実力派俳優パク・ソジュンと大型新人ガールズグループ「aespa(エスパ)」、6人組ボーイグループ「BOYNEXTDOOR」。残り2組は準備が整い次第、公表するとしている。公演は中部日本放送<9402>傘下のCBCテレビなどと共催する。

■スポーツフィールド <7080>  1,643円  +230 円 (+16.3%)  11:30現在

スポーツフィールド<7080>がカイ気配スタート。20日の取引終了後、23年12月期に初配当として30円を実施する方針を発表。これをポジティブ視した買いが先行したようだ。同社はあわせて、配当方針の変更も公表した。今後は配当性向20%を基準として継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針とする。

●ストップ高銘柄

2銘柄

●ストップ安銘柄

アルメディオ <7859>  760円  -300 円 (-28.3%) ストップ安   11:30現在

WT天然ガス <1689>  1円  -0.1 円 (-9.1%) ストップ安   11:30現在

など、2銘柄

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