東京株式(前引け)=続落、利益確定売りで上値重く円高も逆風に

市況
2023年11月21日 11時52分

21日前引けの日経平均株価は前営業日比49円74銭安の3万3338円29銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は6億7074万株、売買代金概算は1兆7638億円。値上がり銘柄数は902、値下がり銘柄数は692、変わらずは65銘柄だった。

きょう前場の東京株式市場は朝方に買い先行でスタートしたものの、その後は利益確定売りで上値の重さが意識され、急速に値を消す展開となった。日経平均は3万3000円台前半で弱含みもみ合いの地合いとなっている。前日の米国株市場ではハイテク株中心に買われ、NYダウ、ナスダック指数ともに上昇したが、やや買い疲れ感もみられNYダウは引け際に上げ幅を縮小するなど手仕舞い売りの動きも観測された。東京市場では半導体関連株が引き続き強い動きで全体相場を支えているが、日経平均、TOPIXともに前場はマイナス圏で引けている。外国為替市場で急速にドル安・円高方向に振れていることが嫌気された。なお、個別株ベースでは値上がり銘柄数が値下がり数を上回っている。

個別では東京エレクトロン<8035>が高く、アドバンテスト<6857>も買い優勢。川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株も高い。TOWA<6315>の上げ足も目立つ。ニトリホールディングス<9843>が大幅高、リクルートホールディングス<6098>も上値指向を継続。大崎電気工業<6644>が値上がり率トップに買われ、シャープ<6753>も活況高となっている。半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社が下げ、三菱重工業<7011>も安い。ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が急落、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>も大幅安に売り込まれた。

出所:MINKABU PRESS

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