話題株ピックアップ【夕刊】(1):大正薬HD、オキサイド、ユニバーサル

注目
2023年11月27日 15時14分

■大正薬HD <4581>  6,545円  +1,000 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

大正製薬ホールディングス<4581>がストップ高。先週末24日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、創業家出身で副社長の上原茂氏が代表取締役社長を務める大手門(東京都豊島区)が非公開化を目的に、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しており、TOB価格である8620円にサヤ寄せする格好となった。買付予定数の下限は5465万900株で、上限は設定しない。TOB成立後、所定の手続きを経て、大正薬HDは上場廃止となる見込み。エクイティー・ファイナンスの活用による大規模な資金調達の必要性がなく、上場維持の必要性を見出しにくい状況にあるなか、非公開化のメリットがデメリットを上回ると判断した。買い付け期間は11月27日から2024年1月15日。大正薬HDはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は24日、大正薬HDを監理銘柄(確認中)に指定した。

■オキサイド <6521>  3,510円  +455 円 (+14.9%)  本日終値

オキサイド<6521>は急騰。同社は光学デバイスの開発・製造を手掛け、半導体ウエハー検査装置向けのレーザー技術などで高実績を上げているが、株式市場で半導体関連の中小型株人気が高まるなか今月中旬以降は底入れ反転を鮮明としている。そうしたなか、前週末24日取引終了後に韓国の国家研究機関である韓国光技術院(KOPTI)と光学部品の技術開発連携でMOU(Memorandum of Understanding)を締結したことを発表した。ここ産業界では日韓両国が交流を加速させる動きがあり、韓国 通商産業・エネルギー省が主幹となり、日韓合同の素材・部品技術開発プロジェクトが2024年から5年間行われる予定にあることなども背景にある。今回の技術開発の連携を評価する形で投資資金の攻勢が加速している。

■システナ <2317>  305円  +27 円 (+9.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

システナ<2317>は物色人気集中。ソフト開発支援を展開するが、モバイル端末向けで培ったノウハウを活用して車載分野に重心をシフト、自動運転では実証実験や運行システム、更にECU(電子制御ユニット)の開発などで実績が高い。業績は売上高、利益ともに過去最高更新が続き、24年3月期営業利益は前期比8%増の106億1000万円と初の100億円大台突破を果たす見込みだ。PER15倍前後と割高感はなく、22%を超える高ROEも評価される。なお、前週末24日取引終了後にいちよし証券が同社株のレーティングをBからAに引き上げたことも足もとの株高を後押しした。

■ユニバーサル <6425>  2,126円  +170 円 (+8.7%)  本日終値

ユニバーサルエンターテインメント<6425>が後場急伸。午前11時30分ごろ、元取締役の岡田和生氏が同社グループ会社TIGER RESORT,LEISURE AND ENTERTAINMENTを相手取って起こした訴訟に関し、フィリピン最高裁判所が岡田氏の訴えを棄却する判断を下したと発表。フィリピン最高裁は昨年4月、岡田氏が同グループ会社の役員から解任される前の2017年の状況を維持するようにとの原状回復命令を発出していた。今回の棄却により、原状回復命令も解除されることになったという。

■しまむら <8227>  16,655円  +750 円 (+4.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

しまむら<8227>が大幅反発。前週末24日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比4.3%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。月度後半に気温が急低下したことで、アウター衣料と実用品の初冬物や冬物が売り上げを伸ばしたほか、創業70周年の大創業祭と大感謝祭も集客に効果的だった。冬物ではPB「CLOSSHI」であたたか素材を使用した「FIBER HEAT」や、高価格帯の「CLOSSHI PREMIUM」が、婦人・紳士の肌着や寝具・インテリアを中心に好調だった。なお、全店売上高は同4.1%増だった。

■フィックスターズ <3687>  1,295円  +52 円 (+4.2%)  本日終値

フィックスターズ<3687>の上げ足に弾みがついており、寄り後早々に6%近い上昇で1316円まで上値を伸ばした。ソフトウェア高速化を主要業務としており、24年9月期は営業利益段階で23億円(前期比10%増)予想と好調で3期連続の過去最高利益更新を見込んでいる。次世代自動車の中核テーマとなっている自動運転分野への展開にも積極的。パーソナルモビリティの開発・販売を行うWHILL(東京都品川区)などと協働で自動運転システム開発に取り組んでいるほか、連結子会社を通じドローンの自動運転クラウド開発への布石も入念だ。株価は今月6日に大陽線で上放れて以降、5日移動平均線をサポートラインとした急勾配の戻りトレンドを形成している。

■M&Aキャピ <6080>  2,210円  +83 円 (+3.9%)  本日終値

M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が3日ぶり反発。午前9時ごろUBS SuMi TRUST ウェルス・マネジメント(東京都千代田区)と顧客の紹介について合意したと発表しており、好材料視された。UBS SuMi TRUST ウェルス・マネジメントは、スイス・プライベートバンクの本流を汲み、世界屈指の「ウェルス・マネジメント」を提供する企業。今回の合意では、M&Aを成約した譲渡企業のオーナー経営者が得られる譲渡金をはじめとする資産が適切に運用され、M&A成約後も安心して生活できるよう、ウェルス・マネジメント(個人が保有する資産を適切に総合管理するサービス)分野のエキスパートとして顧客を紹介するとしており、顧客満足の向上につながるとの見方から買われているようだ。

■弁護士ドットコム <6027>  4,430円  +150 円 (+3.5%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が大幅続伸。前週末24日の取引終了後、会議DXソリューションを提供するMeetingBase(ミーティングベース)事業でオフィシャルパートナープログラムを開始すると発表しており、好材料視された。同プログラムは、DXを会議環境にも取り入れるべく、同じビジョンを持つパートナー企業の募集とアライアンスの推進を行うというもの。会議DXソリューション内の「会議コンサルティングサービス」を企業や団体に提供が可能な「会議デザインコンサルティングパートナー」、企業間で協力体制を築き、会議DX領域におけるプロモーションやマーケティング活動を共同で実施していく「マーケティングパートナー」、「MeetingBase」を含む会議DXソリューションを企業や団体に提供が可能な「セールスパートナー」の3つのパートナープログラムに分かれており、同社では各パートナー企業に最適な支援内容を用意しているとしている。

■ライフネット生命保険 <7157>  1,058円  +30 円 (+2.9%)  本日終値

ライフネット生命保険<7157>が高い。香港を拠点とする投資ファンドのオアシス・マネジメントが24日付で関東財務局に提出した変更報告書で、ライフネット株の保有割合が9.71%から13.22%へ増加したことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」とし、「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」としている。報告義務発生日は11月16日。

■花王 <4452>  5,675円  +134 円 (+2.4%)  本日終値

花王<4452>が3日続伸。SMBC日興証券が24日付で投資評価を「2」から「1」へ、目標株価を6000円から7200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、23年12月期第3四半期決算は国内日用品市場の回復を背景にトップメーカーとしての交渉力を生かし、想定以上の数量増・値上げ効果が確認できたと指摘。また、決算説明会では構造改革の具体策が示され、不採算事業削減効果への期待が高まったとしている。24年は中国の景気後退や免税店の在庫調整の長期化など、トイレタリー・化粧品セクターの成長率期待が低下するとみられるが、そのなかでも中国依存度が低く、国内での競争優位性が際立つうえ、値上げや構造改革といった自助努力による増益確度も高い同社の相対評価が向上すると予想。今後5年間のコア営業利益は年10.8%増で成長すると見込み、24年12月期の営業利益予想を1454億円から1476億円へ上方修正した。

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