話題株ピックアップ【夕刊】(2):シャープ、技研製、カルビー

注目
2023年11月27日 15時18分

■シャープ <6753>  1,040.5円  +21.5 円 (+2.1%)  本日終値

シャープ<6753>が動意。同社はこの日、中国の通信機器大手ファーウェイとの間で、4Gと5Gを含むセルラー通信規格必須特許を対象とする長期にわたるグローバルな特許クロスライセンス契約を締結したと発表した。同ライセンスは規格の標準化に関する協力を促進するものという。これを手掛かりに買われた。

■技研製作所 <6289>  1,811円  +33 円 (+1.9%)  本日終値

技研製作所<6289>が4日ぶり反発。前週末24日の取引終了後、施工時のCO2排出ゼロを可能とする外部給電式の電動パワーユニット「MU200」を開発したと発表。同製品は、技研製が製造販売する油圧式杭圧入引抜機の動力源で、主力製品の8機種に接続可能という。まずはEU市場に投入し、2024年からレンタル運用を開始するとしている。

■カルビー <2229>  2,793.5円  +32.5 円 (+1.2%)  本日終値

カルビー<2229>は4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3300円から3500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、同社の国内事業の現状の課題は生産キャパシティー不足であると指摘。同社は限られた経営資源で効率的に収益を稼ぐために、従来の量的拡大戦略を改め、積極的な価格政策、SKU(在庫管理単位)の削減による効率化の追求、リベートの削減などに努めているが、23~24年度は現状フルキャパシティー状態にある「じゃがりこ」「お土産製品」の生産キャパの増加を計画。24年度第4四半期には、せとうち広島工場の稼働を予定しており、今後は強い需要を取り込む体制が整い成長機会は増加すると見込む。また、これに伴い営業利益予想を24年3月期は265億円から270億円へ、25年3月期は280億円から290億円へ上方修正している。

■日東工業 <6651>  3,485円  +40 円 (+1.2%)  本日終値

日東工業<6651>は続伸。24日の取引終了後、EVリユースバッテリーシステムを活用した電力系統安定化に寄与するVPP(仮想発電所)構築の実証をShizen Connect(東京都文京区)と開始すると発表しており、好材料視された。経済産業省が実施する「令和5年度分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」(DERアグリ実証事業)において行われるもので、日東工の掛川工場に設置している環境配慮型「産業用太陽光自家消費蓄電池システム サファ Link -ONE-」を、Shizen Connectが独自開発するアグリゲート・エネルギー管理システム「Shizen Connect(シゼンコネクト)」を活用して充放電を遠隔制御することで、需給調整市場への入札を想定したVPP構築における遠隔制御の技術性を検証するとしている。

■川崎汽船 <9107>  5,253円  +58 円 (+1.1%)  本日終値

川崎汽船<9107>が商いを伴い戻り足を加速させているほか、商船三井<9104>は破竹の9連騰を記録、日本郵船<9101>も上値追いが続くなど海運株の買い人気が顕著だ。きょうは業種別騰落で海運セクターは33業種中、値上がり率2位となっている。売られ過ぎたバリュー株を買い戻す動きが一部でみられ、海運はその象徴セクターともなっている。また、中国景気の減速がいわれるなかも、ばら積み船市況の回復が鮮明で、ばら積み船の総合的な市況を表すバルチック海運指数がここにきて急上昇していることもポジティブ視されているもようだ。同指数は前週末24日に247ポイント高と今年最大の上げ幅を記録し2102まで水準を切り上げ、今年の高値である10月18日の2105に肉薄した。これが株価の刺激材料となっている。中東での地政学リスクが意識されるなかも運賃市況の上昇が株高への思惑につながっている。

■リンナイ <5947>  3,046円  +31 円 (+1.0%)  本日終値

リンナイ<5947>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を3800円から4250円に引き上げた。株価は中長期の利益成長を十分織り込んでいないとみている。同証券では25年3月期までの業績予想は下方修正したが、国内の流通在庫の調整は着実に進捗しており、厨房機器、ガス衣類乾燥機(乾太君)の調整は9月末で終了し、足もとで工場はフル稼働しているとする。市場の今期計画未達懸念は払拭されていないとみるが、株価は懸念を織り込んだとみており、事業環境が底打ちするなか、今後は25年3月期業績拡大への注目度が高まる局面と指摘している。

■長瀬産業 <8012>  2,358円  +7 円 (+0.3%)  本日終値

長瀬産業<8012>が4日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2025年をめどに半導体材料のリサイクル事業を始める」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、約20億円を投じて大阪府東大阪市に工場を新設し、半導体の製造工程で使う現像液の廃液を再利用するという。国内で半導体工場の新増設が相次いでいることから、工場の環境負荷の抑制に役立てるとしており、27年度中に30億円を売り上げる目標という。

■クラボウ <3106>  2,579円  +4 円 (+0.2%)  本日終値

クラボウ<3106>が4日続伸。ブラジルのグループ会社クラシキ・ケミカル・プロダクツ・ド・ブラジル(KCB)の生産ラインを増設すると発表しており、好材料視された。KCBは、ブラジルの自動車市場に対応するため10年に設立し、現在、カーシートやヘッドレストなどの軟質ウレタンモールド製品の生産・販売を行っている。20年以降は、新型コロナウイルス感染症の拡大や半導体などの部品不足の影響を受けてブラジルの自動車市場は低迷しているが、24年以降本格的な回復が見込まれることから、約10億円を投じて生産能力を現状の2倍に増強し、25年5月の生産開始を目指すとしている。

■ゼンショHD <7550>  8,338円  -404 円 (-4.6%)  本日終値  東証プライム 下落率6位

ゼンショーホールディングス<7550>が大幅安。前週末24日の取引終了後、521万8000株の公募増資と、上限78万2000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。株式需給の悪化や1株利益の希薄化を懸念した売りに押されている。発行価格は12月5日から8日までのいずれかの日に決定する。公募増資などによる調達資金約499億円(手取概算額)はM&A待機資金に充てる。

■サイバーエージェント <4751>  889.9円  -35.5 円 (-3.8%)  本日終値  東証プライム 下落率9位

サイバーエージェント<4751>は大幅反落している。子会社サムザップが21日に配信を開始したスマートフォンゲーム「呪術廻戦 ファントムパレード」が、この日午前中のAppStoreゲーム部門のセールスランキングで5位となっており、24日午後のトップからランクダウンしたことで売り上げ鈍化を警戒した売りが出ているようだ。同タイトルは、テレビアニメ「呪術廻戦」初のスマートフォンゲーム。原作コミックスは、電子版を含むシリーズ累計発行部数が8000万部(7月4日時点)を突破し、「劇場版呪術廻戦0」は全世界興行収入265億円を突破する大ヒットを記録。ゲームの事前登録数は150万人を突破していたことから、好調なスタートを切っていた。

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