話題株ピックアップ【夕刊】(1):西部技研、さくらネット、双日
■西部技研 <6223> 1,916円 +400 円 (+26.4%) ストップ高 本日終値
西部技研<6223>が急反騰。27日の取引終了後、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池製造工場向けの大型案件を受注したと発表しており、これを好感した買いが殺到した。受注したのは、国内大手自動車メーカー向け低露点対応型デシカント除湿機と、米国大手EV自動車メーカー向け低露点対応型デシカント除湿機で、受注金額は国内受注分が約5億円、海外受注分が約20億円。国内は24年第4四半期から25年第1四半期に、海外は24年第2四半期にそれぞれ納入を予定しているという。なお、同件による23年12月期業績への影響はないとしている。
■さくらインターネット <3778> 1,500円 +300 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
さくらインターネット<3778>が急伸。この日、提供するIaaS型クラウド「さくらのクラウド」について、2023年度にデジタル庁が募集した「ガバメントクラウド整備のためのクラウドサービス」に認定されたと発表。これを手掛かりに買われた。今回の認定は2025年度末までに技術要件をすべて満たすことを前提とした条件付きの認定という。会社側では、今後「さくらのクラウド」の開発強化に加え、周辺機能の一部はサードパーティー製品を用いて開発を行い、2025年度中にガバメントクラウドとしての提供を目指すとしている。
■双日 <2768> 3,370円 +263 円 (+8.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
双日<2768>が4連騰、中段もみ合いを上放れる動きにある。総合商社で自動車のほか、航空、肥料、石炭などで強みを有する。足もとの収益は伸び悩んでいるものの、PER、PBRともに割安感が強くもみ合い圏推移も下値は固い動きをみせていた。27日取引終了後、24~26年度を対象期間とする中期経営計画を策定したことを発表した。数値目標としては当期利益1200億円超(3年平均)、ROE12%超を目指し、調整後DOE(自己資本配当率)4.5%とした累進配当を基本方針とすることを決めており、これを評価する買いを呼び込んだ。
■RSテクノ <3445> 2,723円 +171 円 (+6.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
RS Technologies<3445>が大幅反発した。SBI証券が27日、RSテクノの目標株価を4900円から5000円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。RSテクノの再生ウエハーについて、生産能力の増強に伴う販売数量の拡大が想定されるほか、熊本県で建設が進む半導体工場に向けて2024年末から需要が見込まれるとも指摘。同証券はRSテクノの25年12月期経常利益予想を171億円から179億円に引き上げた。
■富士製薬工業 <4554> 1,519円 +92 円 (+6.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
富士製薬工業<4554>は4日ぶり反発で年初来高値更新。27日の取引終了後に24年9月期純利益予想の上方修正を発表。前期比80.1%増の61億8500万円とし、従来予想の40億1500万円から大幅に引き上げたことが好感された。投資有価証券売却益31億3200万円を計上する見込みとなったため。なお、売上高や営業利益見通しについて変更はない。
■多木化学 <4025> 3,265円 +185 円 (+6.0%) 本日終値
多木化学<4025>が反発。27日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を20万株(発行済み株数の2.31%)、または8億円としており、取得期間は11月28日から来年2月29日まで。取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買い付けで取得するとしている。その後、28日朝のToSTNeT-3で11万株を上限として1株3080円で取得すると発表。この日朝、うち10万株を3億800万円で取得した。
■日本創発グループ <7814> 575円 +28 円 (+5.1%) 本日終値
日本創発グループ<7814>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、自社株427万1736株(発行済み株数の7.73%)を11月30日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は5100万株となる予定だ。
■森六ホールディングス <4249> 2,897円 +119 円 (+4.3%) 本日終値
森六ホールディングス<4249>が後場に買われ、年初来高値を更新した。この日、取得総数60万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.0%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施を発表。株式の需給インパクトを意識した買いが集まったようだ。取得期間は12月15日から2024年12月13日。今回の自社株買いは欧州企業を中心に採用されている「ESG自己株式取得」の本邦初事例という。自社株買いの実施と関連付ける形でESG関連プロジェクトに資金を拠出するスキームで、株主還元が低減しないよう、ESG還元策への資金には上限を設ける。ESG関連プロジェクトの具体的な内容に関しては、確定次第、ホームページなどで開示する予定という。
■因幡電機産業 <9934> 3,295円 +125 円 (+3.9%) 本日終値
因幡電機産業<9934>が反発。27日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。上限を63万株(発行済み株数の1.12%)、または20億円としており、取得期間は11月28日から来年2月29日まで。同社は24年3月期までの3期累計で50億円程度をメドに特別配当や自社株の取得を実施する方針を掲げており、この方針に基づき、株主に対する利益還元を図るために自社株を取得するとしている。
■ポート <7047> 2,279円 +77 円 (+3.5%) 本日終値
ポート<7047>が高い。27日の取引終了後、販促支援サービスにおけるエネルギー領域での成約単価状況について開示した。卸電力市場価格が落ち着いて推移していることを背景に、各電力事業者による新規の顧客獲得意欲が更に高まっているとしたうえで、第3四半期(10~12月)は成約単価の改善基調が継続する見通しを示した。第4四半期(24年1~3月)は更に単価改善が強まることが見込まれるという。業績への好影響を期待した買いが集まったようだ。成約件数が最も多い大手新電力事業者の成約単価は、7月から前年同期比で約20%改善した単価から、更に約20%の改善が12月から予定されているとしている。
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株探ニュース