話題株ピックアップ【夕刊】(2):SANKYO、東海理、みずほFG

注目
2023年11月30日 15時16分

■SANKYO <6417>  6,388円  +118 円 (+1.9%)  本日終値

SANKYO<6417>が反発した。SBI証券は29日、SANKYOの目標株価を1万1310円から1万2680円に引き上げた。23年4~9月期の遊技機販売実績が大幅に伸長し、販売単価が会社想定を大きく上回っていると指摘。大規模な自社株買いの実施など、株主還元の面でも業界内でのプレゼンスの高さが際立っていると評価する。投資判断は「買い」を継続した。

■ハピネット <7552>  2,577円  +45 円 (+1.8%)  本日終値

ハピネット<7552>が7連騰。SBI証券は29日、ハピネットの目標株価を2830円から2920円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。玩具事業が堅調に推移するなか、アミューズメント事業は直営カプセル玩具ショップの出店拡大に伴う一過性費用をこなしながら23年4~9月期は増益を達成したと評価。同事業は下期以降、インバウンド需要による効果も期待できると指摘する。同証券はハピネットの25年3月期の営業利益予想を77億9100万円から80億4600万円に増額修正した。

■アイチコーポレーション <6345>  933円  +13 円 (+1.4%)  本日終値

アイチコーポレーション<6345>が反発した。29日の取引終了後、取得総数70万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.9%)、取得総額6億4400万円を上限とする自社株買いを、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で実施すると発表。30日午前に、65万株を5億9800万円で取得したと開示した。資本効率の向上に向けた取り組みを評価した買いが入ったようだ。今回の取得をもって、29日発表の自己株式の取得は終了したとしている。

■東海理化 <6995>  2,478円  +33 円 (+1.4%)  本日終値

東海理化<6995>が3日続伸した。29日の取引終了後、自己株式を除く発行済み株式数の7.66%に相当する700万100株、総額約152億8100万円を上限に、自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買い付け価格は2183円と時価を下回る。同社株を9%超保有するデンソー<6902>は、TOBに応募する予定。トヨタ自動車<7203>グループ内における政策保有株式の縮減の動きが注目されるなか、東海理に対しては、株式市場へ同社株が放出されることへの警戒感がいったん和らいだと受け止める向きもあって、株価の支援材料となったようだ。

■みずほFG <8411>  2,512円  +27.5 円 (+1.1%)  本日終値

みずほフィナンシャルグループ<8411>がしっかり。29日に米長期金利は4.2%台まで低下(長期債価格は上昇)し、内外金利の先高観が薄れるなか、30日に日本の財務省が実施した2年物国債入札の結果は応札倍率が低水準となり「低調」と受け止められた。円債市場では需給を巡る警戒感から、債券先物は大幅安となり、日本の金利への上昇圧力が高まった。これが銀行株の下値を支える要因となったようだ。地銀株では西日本フィナンシャルホールディングス<7189>、いよぎんホールディングス<5830>などが高い。

■INPEX <1605>  2,090円  +21.5 円 (+1.0%)  本日終値

INPEX<1605>が反発。29日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比1.45ドル高の1バレル=77.86ドルと上昇した。サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどから構成される「OPECプラス」の閣僚級会合が30日に予定されている。同会合では100万バレルの追加減産が検討される、との一部報道を受け需給引き締まりへの期待を背景に原油価格は上昇し、INPEXには買いが流入している。

■帝人 <3401>  1,345.5円  +13.5 円 (+1.0%)  本日終値

帝人<3401>が底堅い。29日の取引終了後、デンマークのアセンディス・ファーマ<ASND>との間で、希少内分泌疾患のホルモン治療薬として開発中の3剤の日本における研究、開発、製造、販売に関する独占的ライセンス契約を締結すると発表。医薬品事業の押し上げ効果を期待した買いが株価を下支えしたようだ。帝人はアセンディスファーマに対し契約一時金7000万ドルを支払うとともに、開発マイルストーンの達成により最大1億7500万ドル(約247億円)と、売り上げに応じた販売マイルストーン並びに売り上げに対するロイヤルティーを支払う。

■伊藤園 <2593>  4,495円  -385 円 (-7.9%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

伊藤園<2593>が3日ぶりに大幅反落した。29日の取引終了後、24年4月期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高の見通しを4400億円から4500億円(前期比4.2%増)、最終利益の見通しを135億円から147億円(同14.1%増)に引き上げた。今期の最終利益は過去最高となる見込みとなったが、いったん好材料出尽くしと受け止めた売りが優勢となったようだ。国内外での行動制限の解除に伴う人流の増加や、インバウンドの回復による需要が想定を上回った。製品構成の変化や生産・物流の効率化も寄与する。あわせて同社は第1種優先株式を対象とする自社株買いの実施と、ドイツとベトナムにおける子会社の設立を発表した。

■関西ペイント <4613>  2,252円  -30 円 (-1.3%)  本日終値

関西ペイント<4613>は冴えない。同社は29日取引終了後、アフリカ事業を展開する子会社の売却を取りやめると発表した。オランダのアクゾ・ノーベルの子会社に売却して撤退する方針だったが、南アフリカで競争法審査の承認が得られなかった。22年6月時点で譲渡価格は当時のレートで約585億円としていた。売却によるキャッシュインがなくなったことなどを嫌気した売りが出たようだ。関西ペは今後、アフリカ事業を継続することとなるが、成長投資や株主還元への影響はないとしている。

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