話題株ピックアップ【夕刊】(2):ダスキン、塩野義、アイカ

注目
2023年12月1日 15時14分

■ダスキン <4665>  3,303円  +45 円 (+1.4%)  本日終値

ダスキン<4665>が反発した。30日の取引終了後、北関東地域を中心にイタリアンレストランなどを展開する企業の管理統括会社である健康菜園(群馬県桐生市)の株式を取得し、完全子会社化すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。健康菜園は、同地域で高い知名度を持つ「ナポリの食卓」や「とり弁鶏」など5業態で直営22店舗、フランチャイズ1店舗のレストランを運営するボストンハウス(同)を管理・統括する。ダスキンは完全子会社化後、出店地域の拡大を図る方針。フランチャイズでの展開も踏まえ、2034年3月末に全国で50店の展開を目指すという。

■塩野義製薬 <4507>  7,040円  +62 円 (+0.9%)  本日終値

塩野義製薬<4507>が続伸した。30日の取引終了後、新規シデロフォアセファロスポリン系抗生物質製剤「フェトロージャ」について、厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表し、材料視されたようだ。欧州と米国ですでに販売されている抗菌薬で、薬剤耐性菌による感染症の新たな治療選択肢となると期待される。日本においては抗菌薬の販売を手掛ける製薬企業の収益の一定額を保証するために試行導入が始まった「抗菌薬確保支援事業」において、フェトロージャが初めての対象薬剤として採択された。

■アイカ工業 <4206>  3,349円  +24 円 (+0.7%)  本日終値

アイカ工業<4206>がしっかり。同社は11月30日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「量子・AIハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」に共同提案を行い、実施予定先として採択されたと発表。共同提案を行ったのは、同社のほか産業技術総合研究所、東京大学、セメダイン(東京都品川区)の4機関。提案は接着剤によって異なる素材が貼り合わせられた製品のリサイクル性を向上させるため、解体性接着剤の開発を促進するアプリケーションを開発するもの。特定の外部要因によって簡単に剥がせる接着剤の早期開発を実現させるシステムで、同社は易解体性能をもつ自動車外装向け3次元加飾フィルムの開発を通して、アプリの開発・実用化に貢献するとしている。

■DyDo <2590>  6,010円  +30 円 (+0.5%)  本日終値

ダイドーグループホールディングス<2590>は4日ぶりに反発。11月30日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の国内飲料事業の販売状況で、販売本数が前年同月比11.4%増となり、10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。子会社ダイドードリンコとアサヒ飲料との自動販売機事業に関する包括的業務提携により1月にダイナミックベンディングネットワークを設立した効果で、自販機チャネルが引き続き好調だった。

■日産車体 <7222>  900円  +4 円 (+0.5%)  本日終値

日産車体<7222>が8日続伸。11月30日の取引終了後、自社株2178万6887株(発行済み株数の13.86%)を12月8日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1億3545万2804株となる予定だ。

■アドバンテスト <6857>  4,622円  -59 円 (-1.3%)  本日終値

アドバンテスト<6857>がやや売り先行の展開。前日の米国株市場ではNYダウが500ドルを超える大幅高をみせたものの、足もとで米長期金利が上昇しており、ハイテク系グロース株には逆風となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落したが、特に画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が2.8%安に売られ大陰線を引いたことで、東京市場でもエヌビディアへの製品納入などで取引が活発なアドテストの株価にネガティブに作用している。アドテストはGPU向けテスターで圧倒的シェアを誇っており、エヌビディアの業績と連動しやすい。ここエヌビディアの株価が頭打ちとなっていることで、警戒感が働いているもようだ。

■INPEX <1605>  2,085円  -5 円 (-0.2%)  本日終値

INPEX<1605>は小幅安。30日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比1.90ドル安の1バレル=75.96ドルと下落した。サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどから構成される「OPECプラス」の閣僚級会合が30日に開催され、追加減産の決定は見送られた。これにより原油市場の需給引き締まり観測が後退し、原油価格は下落した。

■ワンダープラネット <4199>  1,352円  +300 円 (+28.5%) ストップ高   本日終値

ワンダープラネット<4199>がストップ高。同社が財務省に提出した23年8月期の有価証券報告書のなかで、売掛金の相手先として「ポケットモンスター」(ポケモン)の開発企業であるゲームフリーク(東京都千代田区)の社名の記載があった。有報は28日に公表されていたが、前の期の有報では記載のなかったゲームフリークとの取引が判明したことが話題となり、個人投資家を中心に買いが集まったようだ。23年8月期の有報によると、ゲームフリークへの売掛金は約1億800万円となっている。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,434円  +158 円 (+12.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ソリトンシステムズ<3040>が急騰し年初来高値を更新。11月30日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、営業利益を21億5000万円から26億円(前期比27.7%増)へ、純利益を14億8000万円から19億3000万円(同21.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を10円から14円へ引き上げたことが好感された。売上高は192億円から190億円(同3.8%減)へやや下振れる見通しであるものの、主力のITセキュリティー事業で、粗利率の高い自社製品/サービスの販売が好調なことが寄与する。なお、年間配当予想は24円(前期16円)となる予定だ。

■INEST <7111>  80円  +8 円 (+11.1%)  本日終値

INEST<7111>が3日ぶりに反発。同社は11月30日取引終了後、子会社のZITTOが「スマホ安心パック」の提供を開始したことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。スマホ安心パックは、さまざまな種類の広告を非表示にする広告ブロックサービスとスマートフォンのデータをクラウド上で保管できるバックアップサービスをセットにして月額制で提供するサービス。10月の発売から既に約4000件の申し込みがあるという。

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