話題株ピックアップ【夕刊】(3):トビラシステ、大黒屋、東洋電

注目
2023年12月1日 15時18分

■トビラシステムズ <4441>  984円  +97 円 (+10.9%)  本日終値

トビラシステムズ<4441>が急騰。30日の取引終了後、23年10月期の業績に関し、最終利益が計画の3億9400万円から5億1700万円(前の期比60.6%増)に上振れして着地したようだと発表した。また、年間配当予想を2円50銭増額して17円(同6円40銭増配)に見直しており、これらを好感した買いが入ったようだ。23年10月期の売上高はこれまでの予想の20億円をやや上回る20億6100万円(同22.6%増)となったようだ。モバイル向けフィルタサービスの単価上昇に加え、ビジネスフォン・固定電話向けフィルタサービスにおいても利用者数が堅調に推移した。余剰費用の削減効果とともに、ホームページ制作運営支援事業の売却益計上も寄与する。

■大黒屋ホールディングス <6993>  51円  +4 円 (+8.5%)  本日終値

大黒屋ホールディングス<6993>が急伸。11月30日の取引終了後、子会社の大黒屋がLINEヤフー<4689>と業務提携すると発表した。共同施策として「LINE」上で中古ブランド品を買取り、「Yahoo!オークション」に出品し、落札結果に応じて顧客に還元する「おてがる買取(仮称)」サービスの概念実証を行うとしており、今後の展開を期待した買いを集めた。あわせて、第2回無担保転換社債型新株予約権付社債と第20回新株予約権を発行することを明らかにした。同社代表取締役社長の小川浩平氏などに割り当てる。希薄化率は議決権ベース(9月末時点)で最大41.73%。調達資金の総額約20億9133万円(手取り概算額)はラインヤフーとの提携に伴う新規事業資金などに充てる。

■東洋電機製造 <6505>  1,010円  +74 円 (+7.9%)  本日終値

東洋電機製造<6505>が急伸、25日移動平均線を足場にマドを開けて上放れる展開となっている。同社は鉄道車両用の駆動装置やパンタグラフなど電機品を手掛け、中国の高速鉄道向けなど海外展開にも注力している。11月30日取引終了後、インドネシア通勤鉄道向け新造車両用電機品を受注したことを発表した。受注金額は約55億円で24年5月期~26年5月期の売上高に計上する見込みとしている。24年5月期業績に与える影響は精査中としているが、これによる収益寄与を評価する買いを呼び込んだ。

■岩崎通信機 <6704>  812円  +56 円 (+7.4%)  本日終値

岩崎通信機<6704>が高い。11月30日の取引終了後、あい ホールディングス<3076>と資本・業務提携し、あいHDの持ち分法適用会社になると発表。あいHDとそのグループ各社を発注者、岩崎通を受託者とする受託生産事業の拡大や両社の受託生産事業に関連する共同研究開発、あいHD子会社の計測機器事業を岩崎通に譲渡することによる経営リソースの最適化などを図る。あいHDは岩崎通が実施する第三者割当増資を引き受け、議決権ベースで同社株の32.89%(9月末時点)を握る筆頭株主となる見通し。

■アルメディオ <7859>  756円  +39 円 (+5.4%)  本日終値

アルメディオ<7859>が大幅高で3日ぶりに反発。東京証券取引所が11月30日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を12月1日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も1日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われたようだ。

■芦森工業 <3526>  2,311円  +109 円 (+5.0%)  本日終値

芦森工業<3526>が続伸した。同社は7月、豊田合成<7282>との資本・業務提携の強化に向けた基本合意を発表していたが、11月30日取引終了後に、予定通り日本毛織<3201>が保有する芦森工の株式(自己株式控除後の発行済み株式の14.48%)を豊田合が取得し、同日付で豊田合が芦森工の筆頭株主となると発表した。芦森工は自動車用のシートベルトやエアバッグなど安全関連部品を手掛けている。同業でトヨタ自動車<7203>の主要サプライヤーである豊田合の影響力が増すことで、部品供給面でポジティブな影響が出るとの期待が改めて広がったようだ。豊田合の議決権所有割合は13.99%から28.58%に上昇した。

■ミガロホールディングス <5535>  1,385円  +65 円 (+4.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

ミガロホールディングス<5535>が続伸。午後1時ごろ、子会社DXYZの顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」が、三菱地所<8802>が開発を進めていた大型マルチテナント型物流施設「ロジクロス座間」に採用されたと発表しており、好材料視された。三菱地所とDXYZは、これまでにも建物や施設・サービスごとに異なる顔認証サービスをワンストップで快適に利用するための顔認証サービス連携基盤「Machi Pass FACE」の共同開発や、三菱地所の総合スマートホームサービス「HOMETACT」とFreeiDの連携、三菱地所レジデンスが手掛ける賃貸マンション「ザ・パークハビオ 新栄」(名古屋市中区、24年1月竣工予定)へのFreeiD導入などの協業を進めてきた。今回の「ロジクロス座間」への「FreeiD」の導入は物流施設では初の導入となり、物流施設のように流動的な就労形態でも入退館の権限付与が容易になり、倉庫内へセキュリティーカードなしでアクセスできるようになったという。

■ニーズウェル <3992>  755円  +26 円 (+3.6%)  本日終値

ニーズウェル<3992>が4日続伸。11月30日の取引終了後、大手IT企業から海外拠点向け業務システム開発を受注したと発表したことが好感された。同社では19年10月に開設した長崎のニアショア拠点を活用し、オフショア開発では難易度が高いシステム開発をするとしている。

■スターフライヤー <9206>  2,740円  +47 円 (+1.8%)  本日終値

スターフライヤー<9206>が反発。11月30日の取引終了後に発表した10月度の旅客輸送・運航実績で、全路線合計の旅客数が13万9507人となり、前年同月比35.0%増と大幅に増加したことが好感された。また、座席利用率は81.4%となり、前年同月に比べ同7.8ポイント上昇。関西~羽田線や福岡~羽田線などの利用率が上昇した。

■ラクーンHD <3031>  692円  +11 円 (+1.6%)  本日終値

ラクーンホールディングス<3031>が反発。11月30日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)連結決算は、営業利益が3億2600万円(前年同期比46.3%減)と大幅減益となり、これを受けて株価は続落してスタートしたものの、直近で下落基調にあっただけにアク抜け感から切り返した。売上高は28億1900万円(同9.2%増)だった。PaidのGMV(流通取引総額)が前年同期比17.7%増と増加しグループのGMVを牽引したほか、URIHOの保証残高が同38.0%増と順調に積み上がり、これらによりフィナンシャル事業が同17.3%増と全体の増収を牽引した。一方で、EC事業の積極的なプロモーション投資の実施により広告宣伝費・販売促進費が大きく増加し、利益を圧迫した。24年4月期通期業績予想は、売上高62億4000万~64億4000万円(前期比17.3~21.0%増)、営業利益8億5000万~10億5000万円(同28.8~12.0%減)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

Unipos <6550>  205円  +50 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値

日本PCサービス <6025>  930円  +150 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

揚羽 <9330>  1,121円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

ピクセラ <6731>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

WT小麦 <1695>  2,782円  - 円 (-) ストップ安売り気配   本日終値

以上、2銘柄

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