「人工知能」が5位、エヌビディアCEO来日で新たなシナリオ創出<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「人工知能」が5位にランクインしている。
人工知能(AI)はここ数年で急速な進歩を遂げているが、その利便性を一気に巷間に知らしめたのは生成AIの存在による部分が大きい。大量データをもとに自ら学習したAIが、文章や画像、音楽といったコンテンツを独自に生成する能力を有し、経済的な影響はもちろん政治的・倫理的側面などからも世界を大きく揺るがしている。米国の新興企業オープンAIが昨年11月にリリースした「Chat(チャット)GPT」はその象徴となった。
生成AI市場の急激な成長は半導体需要にも大きな影響を与えている。半導体市況の低迷が言われて久しいが、これはスマートフォンの販売不振を背景としたメモリー市況の冷え込み(在庫調整)のことであり、半導体の全体像ではない。一方で、生成AI市場の拡大を背景としたサーバー用の先端半導体需要は拡大の一途にある。そして、この生成AI向けで爆発的な需要を捉えたのが、米エヌビディア<NVDA>が製造するGPU(画像処理半導体)で、マーケット全体の8割のシェアを握っているとされる。いうまでもなく同社の業績は驚異的な成長を遂げた。
このAI時代の申し子であるエヌビディアのカリスマ経営者として知られるジェンスン・ファンCEOが来日し、首相官邸で岸田文雄首相と面会したことが報じられた。その際に岸田首相は生成AI向けで爆発的な需要が発生しているGPUをできる限り供給してもらえるようにファン氏に要請したことが伝わっており、AI半導体の周辺銘柄やAI技術を深耕するシステムソリューション関連銘柄などにマーケットの視線が改めて向かう背景となった。
きょうは日経平均株価が先物主導で大きく売り崩されており、ハイテクセクターにとっても厳しい地合いとなっているが、HPCシステムズ<6597>、さくらインターネット<3778>、ジオコード<7357>など、一部の関連株は全体相場に逆行して買われているものもある。