東京株式(前引け)=大幅反発、雇用統計発表後の米株高で買い安心感
11日前引けの日経平均株価は前営業日比509円75銭高の3万2817円61銭と大幅反発。前場のプライム市場の売買高概算は7億8329万株、売買代金概算は1兆8011億円。値上がり銘柄数は1365、対して値下がり銘柄数は255、変わらずは37銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前週末の欧米株が全面高に買われたことを受け、主力銘柄を中心に幅広く買い戻される展開となった。日経平均は朝方に600円を超える上昇で3万2900円台まで上昇した。その後は戻り売りに押されたものの3万2800円台で頑強な推移を続けた。米国株市場では、注目された11月の米雇用統計が総じてコンセンサスを上回る強い内容だったものの、今週予定のFOMCで政策金利の引き上げが終了したとの期待に水を差すことはないとの見方が広がった。これを受けて東京市場でも買い安心感が浮上した。外国為替市場でドル高・円安に振れていることも好感された形だ。値上がり銘柄数はプライム上場銘柄の82%を占めている。
個別では東京電力ホールディングス<9501>が商いを伴い株価を急上昇させた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買いが優勢。レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連も高いほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。三菱重工業<7011>が値を上げ、ダイキン工業<6367>なども買われた。半面、ルネサスエレクトロニクス<6723>が冴えず、ニトリホールディングス<9843>が軟調。ネクソン<3659>が大きく値を下げた。エイチーム<3662>が値下がり率トップに売り込まれ、サイゼリヤ<7581>などの下げも目立つ。