「地方銀行」が6位、マイナス金利解除の思惑で動意含みに<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「地方銀行」が6位となっている。
きょうの東京株式市場では、銀行セクターはメガバンクを含め総じて上昇一服となっているが、前週後半から前日にかけて上げ足を強める銘柄が多く投資家の目を引いていた。背景にあるのは国内金利上昇への思惑だ。来週、18~19日の日程で日銀金融政策決定会合が開かれる予定にあるが、市場の一部ではマイナス金利解除に動く可能性が取り沙汰されている。また、今回の決定会合では見送られたとしても来年の早い時期に実行に移される公算が大きいとの見方が支配的であり、その場合、銀行セクターにとっては運用環境の改善につながることから、株価面でプラスの思惑として働いている。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクの動きが注目されやすいが、地銀セクターにとっても金利の上昇は確かな追い風となる。
地銀は個別に見ると優劣が顕著で、収益構造が脆弱な銘柄は必然的に株価も出遅れているが、一方で業界再編の思惑が株価の刺激材料となるケースも少なくない。証券界など他業種も含めた合従連衡の動きは常に意識されている。一方、地銀セクターは超低PBR株の宝庫でもあり、東証のPBR1倍割れ企業に対する経営改善要請を背景に水準訂正期待も底流している。
関連銘柄としては横浜銀と東日本銀を傘下に置くコンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>を筆頭に、千葉銀行<8331>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、しずおかフィナンシャルグループ<5831>、京都フィナンシャルグループ<5844>、七十七銀行<8341>などが実力上位銀行として市場の注目を浴びる機会が多い。