話題株ピックアップ【夕刊】(3):MHグループ、麻生フオーム、ジェイリース

注目
2023年12月12日 15時18分

■エム・エイチ・グループ <9439>  220円  +32 円 (+17.0%) 一時ストップ高   本日終値

エム・エイチ・グループ<9439>が急反発。一時ストップ高の238円に買われた。11日の取引終了後、NX resort(東京都港区)と九州再生医療細胞培養センター(福岡市東区)が共同開発した幹細胞上清液ヘアケア「PRIVATE DR. STEM HAIR」に監修として参画したと発表しており、これを好材料視した買いが流入した。「PRIVATE DR. STEM HAIR」は、国内最大級の細胞培養加工施設を有する九州再生医療センターが幹細胞上清液を提供し、生活雑貨の企画・製造・販売を行うSMV JAPAN(東京都港区)が製造を行っており、現時点ではNX resortのオンラインストアで販売を行っている。MHグループでは、同製品による業績への影響は軽微としているが、再生医療を活用したヘアケア商品は大きな可能性を秘めており、同社のプライベートブランド商品においても差別化を図る商品開発につながると期待している。

■麻生フオームクリート <1730>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

麻生フオームクリート<1730>がストップ高。前日まで2営業日連続で値幅制限いっぱいに買われていた。地盤改良工事を得意とする建設会社で、軽量で施工性に優れた気泡コンクリート工事では業界トップの実績を持つ。麻生グループが合計で6割超の同社株式を保有しているが、同社の筆頭株主である麻生(福岡県飯塚市)は、直近1年間で株価を大変貌させた住石ホールディングス<1514>の株式を一貫して買い増したことでも注目され、住石HDの43%弱の株式を保有する筆頭株主となっていることがマーケットで話題となった。これが麻生フオームの思惑高につながっている面もあるようだ。

■ジェイリース <7187>  1,988円  +209 円 (+11.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

ジェイリース<7187>が続急伸。11日の取引終了後、24年3月期の配当予想について、期末配当を35円から45円へ引き上げると発表したことが好感された。配当性向の水準を30%程度から40%程度に引き上げる配当方針の変更が要因。なお、年間配当予想は80円(前期60円)としている。

■小僧寿し <9973>  21円  +2 円 (+10.5%)  本日終値

11日に発表した「株主優待制度を拡充」が買い材料。

株主優待制度を拡充。23年12月末から適用する新制度ではグループ店舗とECサイトで利用可能な優待券(保有株数に応じて500~5000円相当)を贈呈する。また、アプリを活用して優待クーポンを随時発行する予定。

■ザインエレクトロニクス <6769>  884円  +52 円 (+6.3%)  本日終値

ザインエレクトロニクス<6769>が大幅高で4日ぶりに反発。この日、同社製品を搭載した使い捨て4K内視鏡が、米国FDA(食品医薬品局)からクリアランスを取得し、量産を開始したと発表しており、好材料視された。今回FDA承認を取得した使い捨て4K内視鏡は、同社の医療機器顧客が開発した製品。ザイン製1600万画素対応の画像処理プロセッサと、高速情報伝送として4K/8Kテレビ市場で事実上の世界標準となったV-by-One HS技術を用いた製品を搭載しており、量産開始によるザイン業績への寄与が期待されている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  2,584円  +136 円 (+5.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

ブイ・テクノロジー<7717>が大幅高で4日ぶりに反発。11日の取引終了後、子会社ナノシステムソリューションズが、シリコンウエハーの製造歩留まりを飛躍的に改善する業界最高速の結晶欠陥検査装置を出荷開始したと発表しており、好材料視された。結晶欠陥は、ウエハーに加工する前のシリコンのインゴット内部を横断するように発生する欠陥で、これまでの標準的な光学式の検査では検出が難しく、また基板表面を後処理した後に初めて検出可能となることが多いことから、欠陥基板が半導体製造工程に流出した場合、デバイスの製造歩留まりに大きな影響を与えていた。今回ナノシステムソリューションズでは、偏光イメージング技術を用いた独自の結晶検査光学系の開発に成功し、インラインの生産装置として業界最高速のスループットである毎時133枚の検査を実現したとしている。

■ステラファーマ <4888>  290円  +10 円 (+3.6%)  本日終値

ステラファーマ<4888>は大幅反発した。11日の取引終了後、三菱ケミカルグループ<4188>傘下の三菱ケミカルと東京大学とともに、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用ポリビニルアルコール(PVA)製剤の実用化に向け、組成・製剤化方法に関する共同研究を開始すると発表。将来的な収益貢献を期待した買いが入ったようだ。がんの治療方法であるBNCTで用いられるホウ素化合物のボロノフェニルアラニン(BPA)をPVAに結合し、がん細胞での滞留性を大きく向上させた新たなBNCT製品について、保存安定性など課題を解決するために、医薬品添加剤の製造・流通に関する国際認証プログラムである「EXCiPACT GMP」を取得した三菱ケミカルグループを交えて組成・製剤化方法の最適化の研究を進める。

■マーチャント <3121>  353円  +11 円 (+3.2%)  本日終値

マーチャント・バンカーズ<3121>が反発。11日の取引終了後、プラスチック循環再生事業を手掛ける循環資源ホールディングス(東京都新宿区)と資本・業務提携することで基本合意したと発表しており、好材料視された。循環資源HDは、そのプロジェクトが資源大手や商社、製鉄などから注目され、これらの企業との業務提携について協議を進めていることから、マーチャントでは社会性や成長性、収益性の高いプロジェクトと判断し、今回の資本・業務提携を判断したという。循環資源HDの第三者割当増資引き受けにより、2~5%程度の資本参加について協議を行うとともに、大手企業などからの発注により循環資源HDが再生油生成プラントを製造・納品する事業に対するプロジェクトファイナンスの実施や、2~10億円程度の投資により、両社共同で関東圏で再生油生成プラントを設置し、再生油を資源大手などに販売するプロジェクトの実施などについて検討するとしている。

■フーバーブレイン <3927>  556円  +16 円 (+3.0%)  本日終値

フーバーブレイン<3927>が大幅高で3日続伸。午前10時ごろ、バルクホールディングス<2467>子会社のサイバージムジャパンと提携し、サイバージムが提供するAIプラットフォーム脆弱性診断サービス「ImmuniWeb AI Platform」の取り扱いを24年1月下旬に開始すると発表しており、好材料視された。「ImmuniWeb AI Platform」は、機械学習・RPAの応用により、時間のかかる脆弱性診断を、短時間でコストを抑え実施できるセキュリティー検査プラットフォームで、世界中で4000万件以上のWEBアプリケーション、50万件以上のモバイルアプリケーションなどの多くの診断実績があり、トップクラスの脆弱性データを有しているのが特徴という。F-ブレインでは、サイバーセキュリティーサービスシリーズ「FB SAT」の新たなラインアップとして取り扱いを開始する予定で、今後もサイバージムが提供する各種セキュリティーサービスの取り扱いを拡大することで「FB SAT」のラインアップを拡充するとしている。

■グローセル <9995>  692円  +15 円 (+2.2%)  本日終値

グローセル<9995>が上昇加速、12月11日につけた年初来高値684円を奪回し更に上値を目指す動き。同社は半導体商社で車載マイコン大手のルネサスエレクトロニクス<6723>製品を主力に取り扱っている。24年3月期業績は足もと苦戦しているが、自動車生産の回復を背景に来期はV字回復への期待がある。同社株を巡っては、エレクトロニクス商社最大手のマクニカホールディングス<3132>子会社のマクニカが1株645円でTOBの実施を予定している。そうしたなか、旧村上ファンドの流れを汲む南青山不動産と共同保有者がが同社の株式5.92%を取得したことが11日に関東財務局に提出された大量保有報告書で分かった。保有目的は「純投資・重要提案行為を行うため」としており、思惑を呼んでいる。

●ストップ高銘柄

アウンコンサルティング <2459>  328円  +80 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値

アーキテクツ <6085>  630円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

ピクセラ <6731>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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