話題株ピックアップ【昼刊】:リクルート、三井ハイテク、住友林

注目
2023年12月14日 11時36分

■正栄食品工業 <8079>  4,750円  +360 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

正栄食品工業<8079>が大幅反発した。同社は13日の取引終了後、23年10月期の連結決算発表にあわせ、24年10月期の業績予想を開示し、最終利益が前期比3.2%増の29億円になるとの見通しを示した。年間配当は記念配当2円を含めて50円(前期は普通配当48円)を計画する。堅調な業況と株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。今期の売上高は前期比0.3%増の1100億円を見込む。4月に創業120周年記念商品展示会を予定。安全・安心な食材の安定調達を進めつつ、顧客への提案力強化を図る。23年10月期の売上高は前の期比6.2%増の1095億9400万円、最終利益は同0.7%増の28億900万円だった。価格引き上げ効果で乳製品・油脂類や製菓原材料類などの国内での売上高が増加したほか、香港事業も好調に推移し、計画を上回って着地した。

■リクルート <6098>  5,794円  +360 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

リクルートホールディングス<6098>が続急伸し年初来高値を更新している。13日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を4600万株(発行済み株数の2.83%)、または2000億円としており、取得期間は12月14日から来年7月17日まで。資本効率の向上と株主還元の充実が目的という。

■三井ハイテック <6966>  7,630円  +383 円 (+5.3%)  11:30現在

三井ハイテック<6966>は4日続伸。一時10%超高の8020円まで上昇した。13日の取引終了後に2~10月期決算を発表し、売上高は前年同期比10.0%増の1440億7800万円、純利益は同30.6%減の117億6500万円だった。大幅減益となったものの通期の純利益計画(117億円)を上回ったことから、過度な業績懸念が和らぎ買いを誘ったようだ。電動車向け駆動・発電用モーターコアの堅調な需要を受け電機部品事業が大きく伸び、売上高に貢献した。一方、民生・情報端末向け半導体の最終需要低迷に伴う在庫調整により電子部品事業が落ち込み、これが全体の利益を押し下げた。営業外では為替差益の増加があった。なお、通期の増収減益見通しに変更はない。

■住友林業 <1911>  4,064円  +151 円 (+3.9%)  11:30現在

住友林業<1911>と信越化学工業<4063>が上昇している。13日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)と米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の会見を受け、金融市場における米国の利下げ観測が一気に強まり、米長期金利は急低下した。米国での住宅ローン金利の引き下げ効果への思惑を誘う形となり、住友林の米国住宅事業へのプラス効果や、信越化の住宅向け塩化ビニール樹脂の需要拡大に対する期待が膨らんだようだ。

■ニトリホールディングス <9843>  17,930円  +395 円 (+2.3%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>やセリア<2782>が堅調に推移している。米連邦準備制度理事会(FRB)は13日まで米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。政策金利は市場の予想通り据え置かれたが、FOMC終了後に公表されたメンバーの政策金利見通し(ドット・チャート)において中央値は2024年末で4.6%と、9月時点の見通し(5.1%)から切り下がり、0.25%幅で年3回の利下げの実施が示唆される水準となった。更にパウエル議長は会見で利下げのタイミングについて協議したことも明らかにし、米長期金利が大きく低下。日米金利差が縮小するとの見方からドル売り・円買いの流れとなり、ドル円相場は1ドル=142円台まで急速にドル安・円高が進行した。円高メリット関連銘柄に対しては業績上振れ期待を高める格好となり、物色の矛先が向かったようだ。ワークマン<7564>や神戸物産<3038>も高い。

■PAコンサル <4071>  2,417円  +52 円 (+2.2%)  11:30現在

プラスアルファ・コンサルティング<4071>は3日ぶりに反発している。午前9時ごろ、タレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」が、ZENKIGEN(東京都千代田区)が提供する「harutaka(ハルタカ)」との連携を開始したと発表しており、好材料視されている。「ハルタカ」は、オンライン上での採用活動を支援する「エントリー動画」機能や「ライブ」機能に加えて、自己PR動画をAI解析する機能やWeb面接中の録画データをAI解析する機能などを提供する採用DXサービス。今回の連携により、「タレントパレット」の採用管理機能から「ハルタカ」のWeb面接機能へシームレスな導線を実現することで応募者・面接官とのスケジュール調整とWeb面接の設定を同時に完結することが可能となり、採用担当者のWeb面接設定業務の効率化を実現するとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,001円  +120 円 (+2.0%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は全体相場が軟化するなかも強さを発揮、4連騰でフシ目の6000円大台を回復した。前日の米国株市場ではNYダウが500ドルを超える上昇で3万7000ドル台に乗せ史上最高値を更新したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も年初来高値を連日更新している。ソフトバンクGは米ハイテク株に積極的な投資を行っていることで、ナスダック市場の動向と株価連動性が高い。また、同社傘下でナスダック市場に上場する英半導体設計大手のアーム<ARM>も11月中旬以降は戻り足を明示、9月の新規上場直後の高値に接近しており、これがソフトバンクGの株価を刺激する材料となっている。

■ヤーマン <6630>  919円  -93 円 (-9.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位

ヤーマン<6630>が大幅安。13日の取引終了後に5~10月期決算を発表。売上高が前年同期比29.2%減の188億200万円、営業利益が同58.2%減の22億4600万円と大幅な減収減益で着地しており、これを嫌気した売りが出ている。足もとの物価高が消費マインドの低下を招いていることや、ヘアケア・シェーバーといった新しいカテゴリに対する投資が未だ先行していることが要因。加えて、昨今の社会情勢に対応して中国国内での広告宣伝を控えたことも影響した。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

■シーアールイー <3458>  1,303円  -111 円 (-7.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位

13日に決算を発表。「8-10月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。

シーアールイー <3458> [東証P] が12月13日大引け後(15:30)に決算を発表。24年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常損益は4億4800万円の赤字(前年同期は9000万円の黒字)に転落した。

⇒⇒シーアールイーの詳しい業績推移表を見る

■住石ホールディングス <1514>  1,042円  -81 円 (-7.2%)  11:30現在

住石ホールディングス<1514>が大幅反落している。東京証券取引所が13日の取引終了後、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を14日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を実施すると発表。また、日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を14日売買分から50%(同20%)にすると発表した。これらの発表を受けて、信用取引による取引負担の増加により、個人投資家からの資金流入が細るとの警戒感から売られているようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  2,575.5円  -98 円 (-3.7%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が総じて下落。東証の業種別指数の「輸送用機器」が下落率で上位に入っている。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に金融市場で米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まり、外国為替市場でドル円相場が1ドル=142円台まで急速にドル安・円高が進行した。自動車株に対しては円安による業績押し上げ効果への過度な期待を和らげる方向に作用し、売りを促す格好となった。

■三菱UFJ <8306>  1,227.5円  -44.5 円 (-3.5%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは売りに押される展開となっている。日本時間きょう未明にFOMCの結果が発表されたが、FRBは3会合連続で政策金利の据え置きを決め、利上げ局面の終了が意識されたほか、会合後の記者会見でパウエルFRB議長は来年の利下げについて同日の会合で議題に挙がったことに言及した。ハト派的な印象をマーケットに与え、米国株市場はこれを好感して大きく水準を切り上げる一方、米長期金利は4.0%前後まで急低下した。米国事業を展開するメガバンクにとって、足もとの金利低下は運用環境の改善期待を後退させており、株価にはネガティブに働いている。

■ウェルライ <9565>  1,437円  +300 円 (+26.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

ウェルプレイド・ライゼスト<9565>はカイ気配スタート。13日の取引終了後に24年10月期業績予想を発表。売上高が前期比14.8%増の26億円、営業利益が同11倍の1億5000万円に拡大する見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんでいる。eスポーツの大会企画・運営を行う主力の「クライアントワークサービス」でコンサルティング事業の強化を図り、収益の幅を増やしていく。また、eスポーツ選手のサポートやeスポーツの新たな価値創造を手掛ける「ブランドプロデュースサービス」では、ゲーム・eスポーツに関わるIPブランドの活用や自社ブランドの創出を目指す。同時に発表した23年10月期決算は売上高が22億6400万円、営業利益が1400万円だった。

■ホーブ <1382>  2,860円  +500 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在

ホーブ<1382>が急反騰している。13日の取引終了後、米ゾルディ社(マサチューセッツ州)と米国でのいちご新品種の普及拡大に向けた協定書を締結すると発表しており、好感されている。ゾルディ社は、AIとロボットで自動化された世界初の温室システムを開発する企業。今回の取り組みでは、ホーブが育成した品種のなかで米国に向く品種の提供をゾルディ社から打診され、双方で協議し複数の四季成り性いちご系統を提供。現地での試験栽培を通じて米国での栽培適性、市場評価などを検証し、有望と判断した系統について、日本及び米国で品種登録を行う予定としている。なお、同件による業績への影響は、結果に結びつくまでに数年を要するため、将来にわたって軽微としている。

■フォーバルR <9423>  111円  +16 円 (+16.8%)  11:30現在

フォーバル・リアルストレート<9423>が大幅高で年初来高値を更新。13日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表し、材料視されたようだ。これまで1000株以上を保有する株主に対し、電子マネーギフトを1枚(2000ポイント=2000円相当)を贈呈していたが、新たに保有株数の区分を追加。5000株以上を保有する株主に電子マネーギフト2枚(1万5000ポイント=1万5000円相当)を贈呈する。2024年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された株主から適用する。

●ストップ高銘柄

ホリイフードサービス <3077>  348円  +80 円 (+29.9%) ストップ高   11:30現在

アウンコンサルティング <2459>  488円  +80 円 (+19.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

INTLOOP <9556>  3,985円  -700 円 (-14.9%) ストップ安売り気配   11:30現在

ピクセラ <6731>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、2銘柄

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