話題株ピックアップ【夕刊】(2):リンテック、山一電機、NTTデータ

注目
2023年12月20日 15時15分

■リンテック <7966>  2,709円  +53 円 (+2.0%)  本日終値

リンテック<7966>が4連騰となり、連日で年初来高値を更新した。20日、福岡県産業・科学技術振興財団が運営する三次元半導体研究センターに入居し、同センター内で実装技術開発室を開設したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。3次元実装やチップレット集積といった半導体の後工程におけるパッケージング技術に関し、テープや装置、独自プロセスの開発を推進する。同センターの研究設備や技術力を活用するとともに、リンテックの研究所とも連携を図り、半導体向けのビジネス拡大へ研究開発体制を強化していく。

■山一電機 <6941>  1,850円  +36 円 (+2.0%)  本日終値

山一電機<6941>が続伸。19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドによる山一電機株式の保有割合が3.84%から4.50%に上昇したことが判明。保有目的を投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこととしていることから、思惑的な買いが入ったようだ。また、ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドは発行会社の財務的健全性及び市場での地位が株価に反映されていないとしており、株主価値を高めるための方法を話し合うことを目的とし、経営陣に対して対話を要求する場合があるとしている。

■NTTデータグループ <9613>  1,937.5円  +29.5 円 (+1.6%)  本日終値

NTTデータグループ<9613>が6日続伸。19日の取引終了後、同社と子会社のNTTグローバルデータセンター、東京電力ホールディングス<9501>傘下の東京電力パワーグリッドの3社が、千葉県印西白井エリアにおけるデータセンターの共同開発及び運用を目的とした新会社設立で合意したと発表しており、好材料視された。今回の合意に基づき、NTTグローバルデータセンター並びに東京電力パワーグリッドは、23年度内に資本比率50:50で特別目的会社(SPC)を設立し、同エリアでのデータセンター開設とサービス開始を26年度下期に計画しているという。また、今後も首都圏を中心に、順次データセンター開発及び運用を共同検討するとしている。

■クボタ <6326>  2,125.5円  +25.5 円 (+1.2%)  本日終値

クボタ<6326>が続伸。19日の取引終了後、自社株441万株(発行済み株数の0.37%)を12月28日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は11億7666万6846株となる。

■アドヴァングループ <7463>  1,055円  +12 円 (+1.2%)  本日終値

アドヴァングループ<7463>が続伸。午後0時20分ごろに自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を19万500株(発行済み株数の0.52%)、または2億円としており、取得期間は12月21日から来年3月29日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的という。

■トヨタ自動車 <7203>  2,644円  +3.5 円 (+0.1%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は後場に入り上げ幅を縮小。トヨタ傘下のダイハツ工業による衝突試験不正問題を巡り、対象車種がこれまでの6車種からほぼすべての車種に拡大する見通しとなったことを、この日昼ごろ複数のメディアが一斉に報じた。ダイハツは国内外の全車種の出荷を停止する方向で調整しているという。これを受け、先行き不透明感から売りが出た。

■関西電力 <9503>  1,815円  -89 円 (-4.7%)  本日終値  東証プライム 下落率6位

関西電力<9503>は5日続落。19日の取引終了後、24年3月期純利益予想の下方修正を発表。4050億円から2900億円(前期比16倍)へ引き下げており、これが嫌気された。和歌山発電所建設計画の中止に伴う損失(約1230億円)を特別損失として計上するため。売上高や営業利益の見通しに変更はない。なお、建設計画予定地については今後さまざまな業種が集う企業の集積地とする見通し。

■コーセル <6905>  1,263円  -35 円 (-2.7%)  本日終値

コーセル<6905>は後場大幅安。午前11時30分ごろ、24年5月期の連結業績予想について、売上高を380億円から400億3000万円(前期比13.5%増)へ、営業利益を53億9200万円から64億8800万円(同31.7%増)へ、純利益を38億4500万円から50億200万円(同58.2%増)へ上方修正したものの、材料出尽くし感から売り優勢に転じた。前期後半から部品材料の入手難が改善してきたことを受け、受注残の解消に向けた増産対応の取り組みを継続していることに加えて、変動費比率の低下による収益力の上昇が寄与する。また、業績予想の上方修正にあわせて、期末配当予想を20円から26円へ引き上げ、年間配当予想を53円(前期32円)としている。同時に発表した第2四半期累計(5月21日~11月20日)決算は、売上高216億200万円(前年同期比32.3%増)、営業利益42億1800万円(同2.1倍)、純利益35億3900万円(同2.2倍)だった。

■ジェイック <7073>  2,022円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値

ジェイック<7073>がストップ高。19日の取引終了後、AIやIoT技術を用いたシステム開発やDX推進を行うエフィシエント(横浜市西区)の全株式を24年2月1日の予定で取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが流入した。両社は、これまでにAI面接練習アプリ「steach」や、ChatGPTを活用しAIが自己PRや志望動機の文章を作成する「就活AI」、ユーキャン(東京都新宿区)の「話し方講座」の教材であるトレーニングアプリ「Speech Trainer」などの複数の共同開発を通じて強固なパートナーシップを築いている。今回、エフィシエントをグループ化することで「steach」や「就活AI」の集客チャネルとしての活用や、AIの活用によるサービス品質と生産性の向上、ITエンジニア領域の就職・採用支援サービスの強化など、グループにおいてDXを推進し、収益性向上や業務効率化を図れると判断したという。取得価額は1億350万円。なお、24年1月期業績への影響はないとしている。

■夢みつけ隊 <2673>  129円  +23 円 (+21.7%) 一時ストップ高   本日終値

夢みつけ隊<2673>は続急騰。19日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を2億3000万円から5億3000万円(前期比2.0倍)へ、営業損益を5200万円の赤字から3800万円の黒字(前期3500万円の赤字)へ、純利益を600万円から7600万円(前期比3.5倍)へ上方修正したことが好感された。東京都新宿区の販売用不動産(事務所・倉庫・寮)を売却したのに伴い、売上高・利益を 上方修正した。

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