米国株高が期待されるなかで底堅い値動きに【クロージング】

市況
2023年12月26日 16時14分

26日の日経平均は小幅に3営業日続伸。51.82円高の33305.85円(出来高概算10億4000万株)で取引を終えた。海外市場がクリスマスの祝日で休場とあって海外勢の動きが鈍く、新規の手掛かり材料にも欠けるため、全般は模様眺めムードの強い展開だった。朝方はグローベックスのナスダック100先物などがしっかりしているため、半導体関連や電子部品関連株など値がさ株中心に買いが先行。日経平均は取引開始後に33312.26円まで値を上げた。ただ、積極的に売り買いを手掛ける向きもおらず、後場半ばには33181.36円まで売られる場面も見られた。大引けにかけては祝日明けの米国株高が期待されるなかで買い戻された。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が900を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、海運、パルプ紙、鉱業、その他製品など19業種が上昇。一方、空運、ゴム製品、陸運、繊維製品など14業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、レーザーテック<6920>、TDK<6762>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、ネクソン<3659>、ブリヂストン<5108>、OLC<4661>が軟化した。

全般は方向感の定まらない展開だった。こうしたなか、レーザーテックなどハイテク株の堅調な展開が安心感につながった。また、決算とあわせて1株を2株とする株式分割を発表したしまむら<8227>が買われるなど、物色意欲の強さもうかがえた。そのほか、グロース250指数が4営業日ぶりに反発しており、個人主体の年末高を意識した動きもみられた。

日経平均は方向感なく一進一退の展開だったが、祝日明けの米国市場の動向には関心が集まりそうだ。本日は、10月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が発表される。9月実績の3.9%上昇より、伸び率が加速していれば、インフレ懸念が再燃するリスクがあり、米国市場が波乱展開となる可能性があり、警戒されているようだ。また、投資家不在の状況が続きそうで、短期筋による仕掛け的な動きで振らされやすい状況は続こう。

《CS》

提供:フィスコ

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