東京株式(前引け)=大幅安も値上がり銘柄数が値下がり上回る
4日前引けの日経平均株価は前営業日比415円59銭安の3万3048円58銭と大幅安。前場のプライム市場の売買高概算は8億8005万株、売買代金概算は2兆1593億円。値上がり銘柄数は964、対して値下がり銘柄数は648、変わらずは45銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はハイテクセクターを中心に大きく売り込まれ、日経平均株価は一時700円を超える急落をみせる場面もあった。きょうは東京市場では2024年の大発会にあたるが、前日に取引が行われた欧米株市場が全面安商状に売られたことで、リスクオフの流れが波及した。半導体関連株の下げがきつく全体指数を押し下げている。能登半島地震の影響もあり朝方から買い手控えムードに。ただ、売り一巡後に日経平均は下げ渋る展開となり、業種別では33業種中23業種が高い状況。値上がり銘柄数も値下がりを大きく上回り、TOPIXの下落率はわずか2ポイントにとどまっている。
個別では断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅安となったほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連への売りが目立つ。日経平均寄与度の高いファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>なども売られた。リクルートホールディングス<6098>も軟調。このほかアダストリア<2685>が急落した。半面、川崎汽船<9107>が大商いで急騰したのをはじめ海運株が軒並み値を飛ばしている。JT<2914>が買われ、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも頑強な値動き。武田薬品工業<4502>も堅調。北陸電気工事<1930>が急伸、日本コンクリート工業<5269>も大きく水準を切り上げた。