話題株ピックアップ【夕刊】(3):ケイブ、サインポスト、アイデミー
■ケイブ <3760> 1,654円 +300 円 (+22.2%) ストップ高 本日終値
ケイブ<3760>が急騰。スマートフォンゲームなどオンラインゲームの開発及び運営を手掛け、ライブ配信サービスなども展開している。業績は苦戦が続いていたが、前期を境にトップラインが急増し損益も急改善している。前週末12日取引終了後に発表した24年5月期上期(23年6~11月)決算は営業損益が5億6000万円の黒字(前年同期は15億1100万円の赤字)となり、これを受けて上値を見込んだ投資資金が流入した。21年7月から開発を進めていた「東方Project」のIP許諾を受けた新規ゲーム「東方幻想エクリプス」を昨年11月にリリース、立ち上がり絶好調となっている。
■サインポスト <3996> 450円 +80 円 (+21.6%) ストップ高 本日終値
サインポスト<3996>がストップ高。前週末12日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を29億1400万円から29億2000万円(前期比13.4%増)へ、営業利益を3000万円から6600万円(前期1億1000万円の赤字)へ、最終利益を1700万円から3000万円(同1億3200万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。コンサルティング事業で従業員が増加したことや、既存得意先を中心に受注が堅調に推移し高水準な稼働が続いていることに加えて、人件費や研究開発費をはじめ販管費全般の支出を大幅に抑制してきたことなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高21億5600万円(前年同期比12.2%増)、営業利益1500万円(前年同期7900万円の赤字)、最終損益600万円の赤字(同9900万円の赤字)だった。
■アイデミー <5577> 1,704円 +300 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
アイデミー<5577>が急騰。前週末12日の取引終了後に発表した24年5月期第2四半期累計(6~11月)の単体決算は、営業利益が1億9700万円となり、通期の計画に対する進捗率は約71%に上った。業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。同社は23年6月にグロース市場に新規上場し、前年同期に四半期財務諸表を作成していないため、決算短信には前年同期と比較した増減率の記載はない。決算説明資料によると、11月中間期の営業利益は前年同期比2.2倍だった。また、売上高は10億5700万円で、前年同期比28.4%増。デジタル変革伴走型支援「Modeloy」など、AI/DXソリューションの売上高が大幅に増加した。
■クックビズ <6558> 1,414円 +241 円 (+20.6%) 一時ストップ高 本日終値
クックビズ<6558>が急騰。前週末12日の取引終了後、23年11月期の連結決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示した。売上高の見通しは前期比25.7%増の33億5000万円、最終利益の予想は同36.0%増の3億6300万円とした。大幅な増収増益計画を評価した買いが集まったようだ。飲食業界向けの求人情報サイトを運営するHR事業では、コロナ禍後の飲食店の業況回復を背景に労働市場の需要が拡大すると想定する。23年11月期は売上高が26億6500万円、最終利益が2億6700万円だった。23年11月期が連結財務諸表の作成初年度となり、決算短信の前期の業績において前の期と比較した増減率の記載はない。
■ファーストブラザーズ <3454> 1,238円 +206 円 (+20.0%) 本日終値
ファーストブラザーズ<3454>が急騰した。前週末12日の取引終了後、24年11月期の年間配当予想を前期比35円増の67円とすると発表。大幅増配計画を示したことが買いを誘う要因となったようだ。同社は配当政策を見直し、従来からの株主資本配当率(DOE)2.0%を目安とする期末配当に加え、直前期の当期純利益が20億円を超過した場合に、超過分の40%相当額を中間配当として還元する新たな方針を導入した。同時に発表した23年11月期の連結決算で、当期純利益が前の期比2.7倍の31億8600万円と大幅な増益となった。24年11月期の当期利益は7億2000万~13億7000万円(前期比57.0~77.4%減)を見込む。
■ジャパニアス <9558> 3,420円 +500 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
ジャパニアス<9558>がストップ高。前週末12日の取引終了後、23年11月期の単体決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示。今期の最終利益は前期比24.7%増の7億6800万円と過去最高益の更新を見込む。年間配当予想は同18円増配の95円としたこともあって、評価されたようだ。今期の売上高は同19.4%増の118億円を見込む。上期は成長に向けた人材投資を実施。下期以降に利益貢献の効果を想定する。23年11月期の売上高は前の期比18.8%増の98億8500万円、最終利益は同39.3%増の6億1600万円だった。オンサイト型開発支援業務と受託開発業務で売上高を増加させた。
■IGポート <3791> 5,140円 +705 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
IGポート<3791>が急反騰。前週末12日の取引終了後、24年5月期の連結業績予想について、営業利益を7億4800万円から8億9100万円(前期比10.1%減)へ、純利益を6億4600万円から10億900万円(同31.7%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を33円から52円へ引き上げたことが好感された。映像制作事業で売上原価の計上が少なくなり、売上高(進捗基準)が想定を下回る見込みとなることから、売上高は106億3800万円から104億4000万円(同6.5%減)へ下方修正した。ただ、出版事業及び版権事業の売上高が計画を上回る見込みであるほか、投資事業組合運用益の計上や、漫画家移籍による補填金の計上などがあり、利益は上方修正した。なお、同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高52億2900万円(前年同期比7.0%減)、営業利益5億9800万円(同25.5%増)、純利益5億4700万円(同43.0%増)だった。
■フィル・カンパニー <3267> 730円 +100 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
フィル・カンパニー<3267>がストップ高。駐車場の上部空間を開発し貸店舗などの企画提案を行うというユニークな業態。業績は回復色が鮮明となっている。前週末12日取引終了後に発表した23年11月期の決算は売上高が前の期比36%増、営業利益が同27%増と高水準の伸びを達成したが、続く24年11月期も収益拡大を予想しており、売上高が前期比26%増の75億円、営業利益は同40%増の3億円を見込んでいる。好業績を背景に株主還元も強化し、前期に5円復配を行い今期も5円配を継続する見通しだ。
■プライム・ストラテジー <5250> 1,724円 +233 円 (+15.6%) 本日終値
12日に決算を発表。「今期経常は44%増で2期ぶり最高益更新へ」が好感された。
プライム・ストラテジー <5250> [東証S] が1月12日大引け後(15:30)に決算を発表。23年11月期の連結経常利益は前の期比8.9%減の2億6500万円になったが、24年11月期は前期比43.8%増の3億8100万円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収になる。
■MITホールディングス <4016> 759円 +100 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
MITホールディングス<4016>がストップ高。前週末12日の取引終了後、23年11月期の連結決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比96.3%増の1億8600万円と過去最高益を見込む。年間配当予想は同7円増配の15円を計画しており、これらを好感した買いが入ったようだ。今期の売上高は前期比9.9%増の52億6000万円を予想する。システムインテグレーションサービスでは公共、金融、エネルギーの各分野で引き続き堅調な受注を見込む。DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションサービスでも、更なる受注拡大と収益力向上を目指す。
●ストップ高銘柄
ティムス <4891> 306円 +80 円 (+35.4%) ストップ高 本日終値
住石ホールディングス <1514> 1,684円 +300 円 (+21.7%) ストップ高 本日終値
データセクション <3905> 565円 +80 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
JIA <7172> 1,071円 +149.7 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
ジィ・シィ企画 <4073> 761円 +100 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値
など、14銘柄
●ストップ安銘柄
サスメド <4263> 1,082円 -300 円 (-21.7%) ストップ安 本日終値
グッピーズ <5127> 1,961円 -500 円 (-20.3%) ストップ安 本日終値
エスプール <2471> 341円 -80 円 (-19.0%) ストップ安 本日終値
ピクセラ <6731> 520円 -100 円 (-16.1%) ストップ安 本日終値
など、5銘柄
株探ニュース