話題株ピックアップ【夕刊】(1):マネフォ、松屋、サーラ

注目
2024年1月15日 15時15分

■マネーフォワード <3994>  5,196円  +700 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

マネーフォワード<3994>がストップ高。前週末12日の取引終了後に24年11月期連結業績予想を発表。売上高が前期比30.0~38.3%増の395億~420億円、営業損益が前期実績(63億2900万円の赤字)から38億9800万円の赤字~18億9800万円の赤字に改善する見通しを示しており、これを好感した買いが入った。業務効率化クラウドソリューション「マネーフォワード クラウド」を含むBusinessドメイン部門に事業リソースを集中させ、高い売上高成長を維持。加えて、コスト効率化を進め収益性の改善も図る構え。同時に発表した23年11月期決算は、売上高が前の期比41.5%増の303億8000万円、営業損益が前の期実績(84億6900万円の赤字)から赤字幅縮小となる63億2900万円の赤字だった。

■松屋 <8237>  1,107円  +145 円 (+15.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

松屋<8237>は大幅高で3連騰。前週末12日の取引終了後、24年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。経常利益の見通しを17億円から23億円(前期比8.8倍)に引き上げており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高は400億円から410億円(同19.2%増)に見直した。免税売上高が想定を上回って増加したという。3~11月期の売上高は前年同期比21.9%増の301億4300万円、経常損益は20億4700万円の黒字(前年同期は3億7900万円の赤字)となった。また、同社はB4F(東京都渋谷区)から、Eコマースに関する事業を取得することで基本合意したと発表。業績に及ぼす影響については精査中とした。

■サーラコーポレーション <2734>  832円  +104 円 (+14.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

サーラコーポレーション<2734>が大幅高で、昨年来高値を更新した。同社は12日取引終了後、24年11月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比20.0%増の73億円としていることや、年間配当計画を前期比1円増配の27円としていることが好感されたようだ。売上高は同5.3%増の2550億円を見込む。主力のエネルギー&ソリューションズでは、電力小売分野の収益力強化や再生可能エネルギー電源の開発、蓄電所への投資など、地域のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速するとしている。

■立花エレテック <8159>  3,190円  +296 円 (+10.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

立花エレテック<8159>が急騰。三菱系のエレクトロニクス商社で電子技術商社として200人を超える技術者を抱えている点がポイント。ルネサスエレクトロニクス<6723>の製品取り扱いを主軸に車載系半導体に強く、自動運転分野の進展や電気自動車(EV)シフトの流れが追い風となっている。PER、PBRともに低く、配当利回りも高水準で、半導体関連の割安株として投資資金の攻勢が本格化している。

■モリト <9837>  1,439円  +126 円 (+9.6%)  本日終値

モリト<9837>は急反発し昨年来高値を更新。前週末12日の取引終了後に発表した24年11月期連結業績予想で、売上高510億円(前期比5.1%増)、営業利益26億円(同5.5%増)、純利益23億円(同3.7%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比3円増の58円としたことが好感された。基軸商品に加えて、機能性、サステナブルやエコにこだわった付加価値商品の販売に注力する一方、不採算事業の整理に加え、新規顧客の獲得、地産地消・現地調達の強化などにより売上総利益率の改善を見込む。なお、23年11月期決算は、売上高485億2900万円(前の期比0.1%増)、営業利益24億6400万円(同16.4%増)、純利益22億1700万円(同32.5%増)だった。同時に26年11月期を最終年度とする中期経営計画について、数値目標を従来の営業利益25億円から30億円へ引き上げており、これも好材料視されている。事業再編による利益率の向上や、コロナ禍における機会創出・経費見直しによる筋肉質な利益体制の構築により、従来の数値目標を早期達成する見込みとなったことからアップデートしたとしている。

■レスターHD <3156>  3,140円  +268 円 (+9.3%)  本日終値

レスターホールディングス<3156>が急騰、2004年以来約20年ぶりの高値水準に浮上した。半導体関連の割安株として半導体商社株の人気が本格化している。そのなか、同社は熊本工場でTSMC<TSM>と連携するソニーグループ<6758>や米インテル<INTC>などの製品を取り扱うことで注目度が高く、経営戦略面でも電子・光学材料メーカーのデクセリアルズ<4980>と戦略的提携に向けた動きをみせるなど、業容拡大に野心的で将来的な成長期待が投資マネーを誘引している。一方で、株主還元にも前向きに取り組んでおり、配当利回りは前週末終値換算で4%強と際立っていた。新NISA導入で個別株も高配当利回り銘柄への関心が高まっており、これが同社株にとっても追い風となっている。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  10,020円  +740 円 (+8.0%)  本日終値

12日に決算を発表。「9-11月期(1Q)経常は65%増益で着地」が好感された。

霞ヶ関キャピタル <3498> [東証P] が1月12日大引け後(15:30)に決算を発表。24年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比65.1%増の3.9億円に拡大したが、通期計画の75億円に対する進捗率は5.2%となり、前年同期の5.8%とほぼ同水準だった。

⇒⇒霞ヶ関キャピタルの詳しい業績推移表を見る

■萩原電気HD <7467>  5,080円  +365 円 (+7.7%)  本日終値

萩原電気ホールディングス<7467>が300円を超える上昇で5000円台を回復。昨年12月28日につけた上場来高値5000円を上回り上場来高値更新となった。名古屋など中部地盤の半導体商社で、売り上げの大半を自動車関連で占めている。業界の盟主であるトヨタ自動車<7203>が主導する形で自動運転や電気自動車(EV)など自動車のエレクトロニクス化が進展しており、つれて同社の活躍余地が広がっている。業績は大幅増収増益基調が続いており、3.7%前後の高配当利回りも魅力となっている。

■ローソン <2651>  7,951円  +558 円 (+7.6%)  本日終値

ローソン<2651>が大幅高で新値追い。同社は12日取引終了後、24年2月期通期の連結業績予想と期末配当計画を上方修正したことが好感されたようだ。今期の営業収益予想は従来の1兆800億円から1兆900億円(前期比9.0%増)、事業利益予想は850億円から880億円(同36.8%増)に引き上げた。主力の国内コンビニエンス事業が堅調に推移していることが主な要因だとしている。また、期末配当計画も117円50銭から132円50銭(前期は75円00銭)に上方修正。これにより、中間配当の117円50銭とあわせた年間配当は250円00銭(同150円00銭)となる。

■トーセイ <8923>  2,235円  +125 円 (+5.9%)  本日終値

12日に決算を発表。「今期最終は7%増で3期連続最高益、7円増配へ」が好感された。

トーセイ <8923> [東証P] が1月12日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年11月期の連結最終利益は前の期比22.1%増の105億円になり、24年11月期も前期比6.7%増の112億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収、4期連続増益になる。

⇒⇒トーセイの詳しい業績推移表を見る

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