話題株ピックアップ【夕刊】(3):アピリッツ、リッジアイ、アンジェス

注目
2024年1月19日 15時18分

■アピリッツ <4174>  1,150円  +118 円 (+11.4%) 一時ストップ高   本日終値

アピリッツ<4174>が一時ストップ高に買われ、昨年来高値を更新した。アマゾン・ドット・コム<AMZN>の関連会社であるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が日本時間19日、2027年までに東京と大阪のクラウドインフラに2兆2600億円を投資する計画を発表した。日本国内でのクラウドサービスに対する顧客需要の拡大に対応するためという。AWSを活用する大規模システム開発サービスなどを展開するアピリッツに対しては、巨額投資に伴う需要面への好影響への思惑を誘う形となり、買いが集まったようだ。AWSの監視・運用代行サービスを手掛けるJIG-SAW<3914>も急伸した。

■Ridge-i <5572>  1,690円  +122 円 (+7.8%)  本日終値

Ridge-i<5572>が5日ぶり反発。午前10時ごろ、デジタル庁が三菱総合研究所<3636>に委託している「テクノロジーマップの整備に向けた調査研究(アナログ規制の見直しに向けた技術実証等)」における技術実証事業者として採択されたと発表。同実証で検討する対象業務は「ふ卵機の温度管理」「ふ卵機へ投入する種卵数判断」「ひなの健康状態判別」。この3つの業務において、現場業務の遠隔化や判断業務の自動化の実証を行い、技能・経験を有する者の遠隔での業務実施や技術代替の実現性を検証する。

■アンジェス <4563>  74円  +5 円 (+7.3%)  本日終値

アンジェス<4563>が続伸。18日の取引終了後、乳児早老症であるハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群とプロセシング不全性プロジェロイド・ラミノパチーの治療剤「ゾキンヴィ」(一般名ロナファルニブ)について、厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表。アンジェスは同治療薬を販売する米アイガー社との間で、日本における独占販売契約を2022年に締結。23年5月に厚労省に国内製造販売承認申請を行っていた。

■シンバイオ製薬 <4582>  229円  +12 円 (+5.5%)  本日終値

シンバイオ製薬<4582>が高い。午後0時30分ごろ、アデノウイルス感染及び感染症に対するブリンシドフォビル注射剤による用途特許を日本で取得したと発表。同特許は特許庁から迅速承認手続きによって査定を受けたもので、同一内容の特許を欧米などの各国で出願していくという。

■大平洋金属 <5541>  1,208円  +59 円 (+5.1%)  本日終値

大平洋金属<5541>が5日ぶりに急反発した。18日の取引終了後、投資有価証券売却益として10億9900万円を24年3月期第4四半期(1~3月)に特別利益として計上すると発表。業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。政策保有株式の見直しと財務体質の強化及び資産の効率化を図るため、上場有価証券1銘柄を売却した。通期の業績に与える影響については他の要因も含め、修正が必要と判断される場合には速やかに開示するとした。

■田中商事 <7619>  810円  +28 円 (+3.6%)  本日終値

田中商事<7619>は反発。18日の取引終了後、51万株(自己株式を除く発行済み株数の5.99%)、または3億9882万円を上限に、19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。買い付け価格は18日終値の782円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、田中商事は51万株の自社株取得を予定通り19日に実施した。

■エスプール <2471>  308円  +7 円 (+2.3%)  本日終値

エスプール<2471>が8日ぶりに反発した。18日の取引終了後、環境・社会・経済の持続可能性に配慮した経営に関する知識とスキルを評価する「サステナ経営検定」の運営企業であるオルタナ(東京都目黒区)との業務提携を発表。株価は直近で下値を模索していたが、今回の発表が押し目買いを誘う要因となったようだ。同検定は大手企業や研究機関を中心に受験者は累計2万人を超えるという。エスプールは同検定に準拠した学習動画を提供し、同社の動画配信サービスの導入促進を図る。

■伊豆シャボテンリゾート <6819>  450円  +10 円 (+2.3%)  本日終値

伊豆シャボテンリゾート<6819>が堅調推移。18日の取引終了後、子会社の伊豆シャボテン公園が、群馬県太田市のイオンモール太田において「アニタッチ PARK イオンモール太田」をオープンすると発表し、材料視されたようだ。ふれあい動物園「アニタッチ」についてはこれまで5店舗を展開しているが、今回はアミューズメント施設を融合させた発展的な業態としてオープンする。開業日は4月19日を予定し、約30種200匹以上の動物を展示する。

■アルデプロ <8925>  312円  -32 円 (-9.3%)  本日終値

アルデプロ<8925>が逆行安。18日の取引終了後、2022年6月に公表した中期5カ年経営計画(23年7月期~27年7月期)を取り下げると発表。同社は昨年9月に不適切な会計処理に関する社外調査委員会の調査報告書を開示し、その後過年度の決算内容を訂正。これを受け、東京証券取引所から特設注意市場銘柄に指定された経緯がある。また、直近の第1四半期決算が大幅な赤字で着地しており、これらを踏まえ中計の目標達成が困難であると判断した。あわせて、24年7月期末の配当予想を見直す考えにあることを明らかにした。

●ストップ高銘柄

アルファ <4760>  2,115円  +400 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

アーキテクツ <6085>  610円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

VALUENEX <4422>  1,126円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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