株価指数先物【引け後】 ロングを外す動きに、短期的なショートが加わった可能性

市況
2024年1月23日 18時31分

大阪3月限

日経225先物 36540 -70 (-0.19%)

TOPIX先物 2543.5 -5.0 (-0.19%)

日経225先物(3月限)は前日比70円安の3万6540円で取引を終了。寄り付きは3万6650円とシカゴ日経平均先物清算値(3万6650円)にサヤ寄せする形で買い優勢で始まった。直後に3万6590円と下落に転じたものの、現物の寄り付き後には3万6800円台を回復。買い一巡後はオプション権利行使価格の3万6750円を中心とした保ち合いを継続するなか、前場終盤にかけてレンジを上放れ、一時3万6910円まで買われた。

その後、ランチタイムに日銀の金融政策決定会合の結果が判明し、短期金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%程度に誘導することを柱とする、大規模な金融緩和策を維持することを決めた。予想された内容ではあるが、初動としてロングが強まり、3万6980円まで買われる場面も見られた。

ただし、前場終盤にかけての先回り的な動きもあっただけに、節目の3万7000円を捉えることができず、後場は急速に持ち高調整の流れが強まり、朝方に付けた安値を割り込むと、一気に3万6410円まで下落幅を広げた。売り一巡後は3万6680円とプラス圏を回復するものの続かず、終盤にかけて再び軟化する格好だった。

日経225先物の前場終盤にかけての強い値動きについては、中国当局が相場支援策を検討との報道を受けて、香港ハンセン指数が一時3%を超える上昇となったことが材料視されていた。この局面である程度ロングが積み上がった可能性がある。日銀会合の結果を受けてさらにロングが積み上がるなか、3万7000円の節目を捉えることができなかったため、ロングを外す動きに短期的なショートが加わったと考えられる。

日経225先物は失速する格好となったが、上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σに沿ったトレンドを継続しており、+1σとのレンジで推移している。+2σはナイトセッションで節目の3万7000円を上回ってきた。日中の値幅が大きくなりやすいものの、オプション権利行使価格の3万6500円を中心とした上下の権利行使価格である3万6000万から3万7000円と広めのレンジを想定しておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.36倍と前日と変わらずで終えた。ファーストリテイリング <9983> [東証P]が一時4万円台に乗せるなか、14.43倍まで上昇する場面も見られたが、後場に入り東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が値を消したことで、NTロングを巻き戻す格好となった。

手口面(立会内)では、ABNクリアリン証券が4万3671枚、ソシエテジェネラル証券が1万9344枚、サスケハナ・ホンコンが8662枚、JPモルガン証券が4298枚、SBI証券が3725枚、バークレイズ証券が3047枚、野村証券が1897枚、ビーオブエー証券が1824枚、楽天証券が1591枚、ゴールドマン証券が1569枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万0744枚、ソシエテジェネラル証券が2万4560枚、モルガンMUFG証券が8886枚、サスケハナ・ホンコンが5832枚、バークレイズ証券が5365枚、JPモルガン証券が3652枚、ゴールドマン証券が2457枚、ビーオブエー証券が2440枚、大和証券が1739枚、BNPパリバ証券が1704枚だった。

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