【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、大幅高の反動で利益確定売りが優勢 (1月23日)

市況
2024年1月23日 18時22分

日経平均株価

始値  36605.30

高値  36984.51(12:30)

安値  36436.07(12:57)

大引け 36517.57(前日比 -29.38 、 -0.08% )

売買高  16億4569万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆9562億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反落、後場に軟化も下げ幅はわずか

2.前日までの急伸の反動が出て利益確定売り圧力が表面化

3.日銀決定会合は大規模緩和を維持も事前に織り込み進む

4.植田総裁の会見を前に思惑錯綜、上下に不安定な値動き

5.値下がり銘柄は後場急増も売買代金は5兆円近い活況に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比138ドル高と3日続伸した。ハイテク関連企業への業績期待を支えにリスク選好の買いが優勢となった。

東京市場では売り買い交錯、日経平均株価は前日終値を挟んで不安定な展開となり、結局小幅マイナス圏で着地する形となった。

23日の東京市場は、前日まで日経平均が大幅高した反動で利益確定の売りが優勢となった。日銀金融政策決定会合では大規模金融緩和策の維持を決定、マイナス金利の解除は見送られたが、事前に織り込みが進んでいたことで利益確定売りを誘発した。引け後に植田日銀総裁の記者会見を控え、マイナス金利解除に向けた動きが示唆される可能性が警戒された面もあるようだ。ただ、一時は買いが優勢で、決定会合の結果発表直後の後場寄りに、日経平均は430円あまりの上げ幅で3万7000円台目前まで上値を伸ばす場面もあった。なお、プライム市場の値下がり銘柄数は後場に入って急増し1000を上回った。一方、前後場を通じて商い活況で、全体売買代金は5兆円近くに膨らんでいる。

個別では、6700億円強の記録的売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が高く引けたほか、ソシオネクスト<6526>も堅調を維持。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。野村マイクロ・サイエンス<6254>が大きく切り返し、富士電機<6504>も高い。さくらインターネット<3778>の物色人気が際立った。ラクスル<4384>、ギフティ<4449>も値を飛ばしている。

半面、朝高のディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置の主力銘柄が軟化したほか、川崎汽船<9107>が安く、ソニーグループ<6758>も冴えない。KDDI<9433>が軟調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も売りに押された。リクルートホールディングス<6098>も下落した。エンプラス<6961>が急落、セック<3741>、T&K TOKA<4636>の下げも目立つ。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、テルモ <4543>、エムスリー <2413>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約44円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、KDDI <9433>、リクルート <6098>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約100円。

東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)医薬品、(3)食料品、(4)金属製品、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)陸運業、(3)繊維製品、(4)海運業、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△ブラス <2424> [東証S]

株主優待制度の変更を材料視。

△セキュアヴェ <3042> [東証G]

Microsoft365の可視化・レポートツールをミルボン <4919> が採用。

△ニーズウェル <3992> [東証P]

エフ・エスソフトウエア開発と業務提携。

△T&S <4055> [東証G]

国内半導体生産設備拡充で追い風強力。

△SANEI <6230> [東証S]

高付加価値製品の販売増え24年3月期利益予想を上方修正。

△オーバル <7727> [東証S]

半導体製造装置向け流量計の実績豊富で物色人気化。

△GENDA <9166> [東証G]

カラオケボックス運営企業を子会社化へ。

△エコシステム <9249> [東証S]

公共サービス事業における新事業所開設。

△ジャパニアス <9558> [東証G]

26年11月期に経常利益20億円を目指す中計を評価。

△両毛システム <9691> [東証S]

第3四半期47%営業増益。

▼阿波製紙 <3896> [東証S]

業績下方修正で一転大幅営業減益見通しに。

▼T&K <4636> [東証P]

TOB価格は1410円に小幅な引き上げ。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)ラクスル <4384>、(3)ギフティ <4449>、(4)野村マイクロ <6254>、(5)シンクロ <3963>、(6)ギフトHD <9279>、(7)LIXIL <5938>、(8)BEENOS <3328>、(9)サッポロHD <2501>、(10)鳥貴族HD <3193>

値下がり率上位10傑は(1)エンプラス <6961>、(2)オプティム <3694>、(3)セック <3741>、(4)T&K <4636>、(5)Jディスプレ <6740>、(6)ユーザーロカ <3984>、(7)日東紡 <3110>、(8)テラスカイ <3915>、(9)日本コークス <3315>、(10)日伝 <9902>

【大引け】

日経平均は前日比29.38円(0.08%)安の3万6517.57円。TOPIXは前日比2.85(0.11%)安の2542.07。出来高は概算で16億4569万株。東証プライムの値上がり銘柄数は557、値下がり銘柄数は1046となった。東証グロース250指数は707.28ポイント(1.97ポイント安)。

[2024年1月23日]

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