話題株ピックアップ【昼刊】:未来工業、小松ウオール、霞ヶ関C

注目
2024年1月26日 11時40分

■未来工業 <7931>  4,325円  +700 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位

未来工業<7931>がストップ高の4325円に買われている。25日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を434億7700万円から440億7900万円(前期比11.4%増)へ、営業利益を59億1100万円から66億1400万円(同63.5%増)へ、純利益を41億1200万円から46億1400万円(同68.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を64円から84円へ引き上げ年間配当予想を134円(前期50円)としたことが好感されている。電材及び管材事業で第1四半期から実施を始めた価格改定が想定を上回って進捗したことに加えて、配線器具事業の価格改定が第3四半期から浸透しだしたことなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年3月21日~12月20日)決算は、売上高340億7100万円(前年同期比13.4%増)、営業利益57億900万円(同74.1%増)、純利益39億8000万円(同78.0%増)だった。

■小松ウオール工業 <7949>  3,495円  +315 円 (+9.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

小松ウオール工業<7949>が5連騰し、連日の上場来高値更新となっている。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年4~12月)単独決算が、売上高313億5800万円(前年同期比20.0%増)、営業利益26億500万円(同2.5倍)、純利益18億5000万円(同2.6倍)と大幅増収増益となったことが好感されている。首都圏を中心とした旺盛なオフィス需要を背景に、特にオフィス向けの可動間仕切が順調に伸びたほか、学校・体育施設、福祉・厚生施設、工場向けも好調に推移した。また、軽量ドアやトイレブースで行った価格引き上げが浸透したことも寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高415億円(前期比9.9%増)、営業利益34億円(同47.4%増)、純利益23億2000万円(同42.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■HIOKI <6866>  6,950円  +600 円 (+9.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

HIOKI<6866>は大幅高。25日取引終了後に24年12月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比7.3%増の420億円、営業利益を同9.4%増の87億円と前期に続き過去最高となる見通しを示した。配当予想も前期比20円増の200円を見込んでおり、これを好感した買いが集まっている。同時に発表した23年12月期決算は、売上高が前の期比13.9%増の391億5400万円、営業利益が同12.5%増の79億5500万円だった。バッテリー市場やデバイス市場で計測器需要の落ち込みがあったものの、脱炭素化に向けた世界各国の取り組みを受けてエネルギー市場関連の需要が引き続き高い状態で推移した。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  11,400円  +740 円 (+6.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

霞ヶ関キャピタル<3498>が急騰し、上場来高値を更新した。25日の取引終了後、レオス・キャピタルワークス<7330>が霞ヶ関Cの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。財務省に提出された変更報告書によると、レオスの保有割合は8.19%から10.05%に上昇した。報告義務発生日は1月18日。保有目的は「投資一任契約」及び「投資信託委託契約」に基づく純投資としている。

■キムラユニティー <9368>  1,558円  +82 円 (+5.6%)  11:30現在

キムラユニティー<9368>が大幅高で7連騰となり、上場来高値を連日で更新している。25日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.0%増の453億3400万円、経常利益は同23.1%増の38億4100万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は91%に上り、業績の上振れを期待した買いが株価を押し上げたようだ。主力の物流サービス事業では国内とともに中国子会社における受注量が増加した。自動車サービス事業においては車両販売台数の増加やカー用品販売での収益改善効果もあって、両事業の営業利益は2ケタの増加となった。

■弁護士ドットコム <6027>  4,305円  +185 円 (+4.5%)  11:30現在

弁護士ドットコム<6027>が3日続伸している。25日の取引終了後、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」が東京都千代田区に採用されたと発表しており、好材料視されている。千代田区では、「クラウドサイン」を活用した電子契約サービスの運用を今年4月にスタートする。これにより「クラウドサイン」の全国の自治体における導入シェア率は70%になるとしている。

■松竹 <9601>  10,030円  +414 円 (+4.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位

松竹<9601>が続伸。25日の取引終了後、TBSホールディングス<9401>と資本・業務提携すると発表。これを手掛かりに買われている。アニメ・映像IP開発やコンテンツの共同製作を主軸として、さまざまな施策に取り組む。アニメシアターや専用イベントホール事業の運営、赤坂エンタテインメント・シティと東銀座再開発の提携や新規協業なども検討していく。松竹はTBSHD株を100万株(発行済み株数の0.59%)、TBSHDは松竹株を31万4000株(同2.26%)取得する。

■SFPホールディングス <3198>  2,118円  +22 円 (+1.1%)  11:30現在

SFPホールディングス<3198>は高い。25日の取引終了後、2月5日付で297万5000株(発行済み株数の11.53%)の自社株を消却すると発表。これが好感されている。昨年7月20日開催の取締役会決議に基づく自己株式の公開買付けで取得した株式が対象。消却後の発行済み株数は2281万3689株となる見通し。

■INPEX <1605>  1,996.5円  +7.5 円 (+0.4%)  11:30現在

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限は前日比2.27ドル高の1バレル=77.36ドルに上昇した。一時、77.51ドルまで買われ昨年11月末以来、約2カ月ぶりの水準まで値を上げた。23年10~12月期の米国内総生産(GDP)が市場予想を上回り米国経済の底堅さが好感された。この原油高を受け、INPEXなどに見直し買いが入っている。

■ルネサス <6723>  2,498円  -191.5 円 (-7.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

ルネサスエレクトロニクス<6723>が急落している。日立製作所<6501>とNEC<6701>が、ルネサス株を全て売却すると25日の取引終了後に伝わった。ルネサスに対しては、短期的な需給悪化を警戒した売りが膨らんだようだ。米ブルームバーグ通信によると、日立とNECはブロック取引で1株2474円から2528円で約1億2300万株を売り出す方針。25日終値に対してディスカウント率は6~8%となる。

■富士通ゼネラル <6755>  2,177.5円  -34.5 円 (-1.6%)  11:30現在

富士通ゼネラル<6755>が安い。25日の取引終了後に24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、最終利益の見通しをこれまでの120億円から50億円(前期比42.5%減)に引き下げた。増益予想から一転、減益の計画となり、嫌気されたようだ。今期の売上高予想は3400億円から3100億円(同16.4%減)に見直した。海外向け空調機に関して、北米や欧州、中東などで市況の回復が想定よりも遅れており、第4四半期(1~3月)の販売計画を見直した。4~12月期の売上高は前年同期比16.5%減の2144億9600万円、最終利益は同0.7%増の22億2900万円だった。

■KLab <3656>  366円  +80 円 (+28.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

KLab<3656>がストップ高カイ気配。この日取引開始前、インディーゲーム開発・運営会社でモンスター育成ゲーム「パルワールド」を手掛けるポケットペア(東京都品川区)とハイブリッドカジュアルゲームの開発・運営を共同で行うと発表。これが材料視されている。ハイブリッドカジュアルゲームは、カジュアルゲームのシンプルさと長期間遊べるオンラインゲームの仕組みを組み合わせたゲームモデル。KLabが培ってきたモバイルオンラインゲームの経験とポケットペアのゲーム企画開発力を結集し、世界中のモバイルゲームプレイヤーがワクワクするゲーム体験を届けることを目指す。

■ELEMENTS <5246>  452円  +67 円 (+17.4%)  11:30現在

ELEMENTS<5246>はカイ気配スタート。25日の取引終了後、ケアネット<2150>の持ち分法適用会社でヘルスケアやウェブ広告事業を手掛けるアドメディカを子会社化すると発表。あわせて、ケアネットとの間で業務提携の方向性について基本合意書を締結することを発表しており、今後の展開を期待した買いが膨らんでいる。エレメンツの個人認証などに関する各ソリューションとアドメディカが持つ事業基盤を組み合わせ、更にケアネットとも事業連携を実施して新たな広告商品やウェブメディアの開発を目指す。エレメンツはアドメディカ株を50.1%(議決権ベース)取得する。取得価格は6億2500万円。ケアネットとの業務提携では、医療機関向けソリューションの広告・販売連携やオンライン診療ツールの開発で協業する。また、アドメディカが運営受託しているケアネットの医師会員向けメディアや今後立ち上げ予定の新規メディアに対し、個人認証や生成AI技術を活用した新たな広告商品やコンテンツ生成なども実施していく見通し。

■大平洋金属 <5541>  1,453円  +179 円 (+14.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

大平洋金属<5541>が急伸している。25日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資ファンドのシティインデックスイレブンスと共同保有者による株式保有割合が5.76%となり、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入っているようだ。なお保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は1月18日としている。

●ストップ高銘柄

サークレイス <5029>  651円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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