「核融合発電」が19位にランク、核融合産業協議会の発足控え関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「核融合発電」が19位にランクインしている。
核融合発電とは、原子核同士を融合させてエネルギーを取り出す発電のこと。原子力発電が「核分裂」時に発生するエネルギーを利用して発電する一方、核融合発電は「核融合」時に発生するエネルギーを利用して発電する仕組みで、燃料となる重水素は海水中に豊富に存在することから、ウランやプルトニウムなどの放射性物質を使わずに、環境への負荷もコストも低い発電方法といわれている。また、核分裂で起こる連鎖反応がないため、暴走による深刻な事故が発生する可能性もない安全なエネルギーとされている。
内閣府は15日、3月の発足を目指す核融合産業協議会について、日揮ホールディングス<1963>やフジクラ<5803>、三菱重工業<7011>、NTT<9432>など19社が発起人として中心となり運営すると発表した。日本はこれまでもさまざまな分野で技術革新は進む一方で産業化に関しては後れを取ってきたが、内閣府の発表により国の後押しによる産業推進に道筋が見え、改めて同テーマへの関心も高まっているようだ。
この日の関連銘柄で目立った動きは少ないものの、東洋炭素<5310>、IHI<7013>は堅調な動き。きょう付の日本経済新聞朝刊で「核融合スタートアップの英トカマク・エナジーに出資すると発表した」と報じられた古河電気工業<5801>は、18日に会社側が発表済みであったことから、この日の同件に対する市場の反応は限定的となっている。