話題株ピックアップ【夕刊】(1):SREHD、りたりこ、コーテクHD

注目
2024年1月30日 15時15分

■ピー・シー・エー <9629>  1,511円  +300 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ピー・シー・エー<9629>がストップ高の1511円に買われた。29日の取引終了後、24年3月期の配当予想について、期末一括17円から62円(前期17円)へ増額修正したことが好感された。配当方針を連結配当性向100%程度に変更したことが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算は、売上高109億6200万円(前年同期比15.0%増)、営業利益16億9900万円(同26.8%増)、純利益11億6200万円(同41.0%増)となった。昨年7月から各種PCAソフトや保守契約などの製品・サービスの価格改定を行った効果に加えて、クラウドサービスの利用者の増加などが業績を牽引した。なお、24年3月期通期業績予想は148億5000万円(前期比14.4%増)、営業利益18億2900万円(同41.9%増)、純利益12億3500万円(同40.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■SREホールディングス <2980>  3,300円  +502 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

SREホールディングス<2980>がストップ高。AIアルゴリズムの開発を手掛けるほか、独自技術を駆使して不動産テック事業を展開する。不動産業界は近年デジタルトランスフォーメーション(DX)による合理化が進展しており、同社の活躍余地が広がっている。そうしたなか、同社が29日取引終了後に発表した24年3月期第3四半期(23年4~12月)決算は、営業利益が前年同期比41.5%増の15億1000万円と大幅な伸びを達成した。特に10~12月期でみると前年同期実績に対し3倍近い高変化率を示しており、これが株価を強く刺激する格好となった。

■LITALICO <7366>  2,110円  +250 円 (+13.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

LITALICO <7366> [東証P] が急騰。同社は1月29日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比2.2倍の26.3億円に急拡大し、通期計画の34.5億円に対する進捗率は76.3%となった。同時に、従来未定としていた期末一括配当は8円(前期は6.5円)実施する方針とした。

⇒⇒LITALICOの詳しい業績推移表を見る

■日本電技 <1723>  5,650円  +600 円 (+11.9%)  本日終値

日本電技<1723>がカイ気配スタートで上値追い加速、ここ売り物薄のなか継続的な投資資金の攻勢が観測され、きょうで9連騰と気を吐いた。ビル空調計装工事の大手だが、首都圏の大規模再開発関連の需要を取り込み売上高、利益ともに急拡大が続いている。29日取引終了後に発表した24年3月期第3四半期(23年4~12月)決算は営業利益が前年同期比86%増の39億2300万円と大幅な伸びを達成、これが株価を一段と強く刺激する格好となった。連日での上場来高値更新となった。

■東映アニメーション <4816>  19,200円  +1,430 円 (+8.1%)  本日終値

東映アニメーション<4816>が3連騰。29日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を820億円から830億円(前期比5.1%減)へ、営業利益を190億円から205億円(同28.5%減)へ、純利益を135億円から155億円(同25.8%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を90円から114円(前期155円)へ引き上げたことが好感された。前年同期に公開した大型劇場3作品の大ヒットによる波及効果が継続し、国内における配信権販売や商品化権販売、並びに商品販売事業が従来予想を上回り好調に推移していることが要因という。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高671億1700万円(前年同期比3.2%増)、営業利益177億7200万円(同18.5%減)、純利益145億9300万円(同11.6%減)だった。また、3月31日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。1株当たりの投資金額を引き下げることで、株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的としている。

■東光高岳 <6617>  2,372円  +172 円 (+7.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

東光高岳<6617>が大幅高で4連騰。29日取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高予想は1000億円から1060億円(前期比8.4%増)、経常利益は46億円から65億円(同38.2%増)に見通しを引き上げた。経常利益は減益予想から一転、過去最高益の更新を見込んでおり、好感されたようだ。スマートメーターなど計量事業全般と、一部の配電機器の売上高の増加が寄与する。4~12月期の売上高は前年同期比9.4%増の724億8400万円、経常利益は同40.2%増の55億円だった。

■ACCESS <4813>  822円  +35 円 (+4.5%)  本日終値

ACCESS<4813>が高い。30日付の日本経済新聞朝刊が「NTTは次世代通信基盤『IOWN(アイオン)』の中核技術で大幅な消費電力削減につながる光半導体を開発する」と報じた。記事によると、米インテル<INTC>など半導体メーカーと連携し、韓国半導体大手のSKハイニックスとも協力する方向で調整するという。光半導体を実用化できればIOWNの世界的な普及を後押しできるとしている。ACCESSは昨年12月に日本電信電話<9432>とIOWNの実現に向けて資本・業務提携しており、今回の報道を手掛かりに物色の矛先が向かったようだ。

■住信SBIネット銀行 <7163>  1,681円  +71 円 (+4.4%)  本日終値

住信SBIネット銀行<7163>が大幅続伸。29日の取引終了後に発表した24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、経常収益が前年同期比19.9%増の853億1900万円、最終利益が同25.5%増の182億5400万円となった。直近3カ月でも経常収益が約26%増、最終利益が約20%増と好調を維持。トップラインとボトムラインがともに2割増となっており、業況を評価した買いを集めたようだ。住宅ローン実行額が増加するなか、4~12月期は資金利益と役務取引等利益がともに伸長した。

■大倉工業 <4221>  2,747円  +104 円 (+3.9%)  本日終値

大倉工業<4221>が続伸。29日の取引終了後、集計中の23年12月期連結業績について、営業利益が従来予想の45億円から49億円(前の期比29.9%増)へ、純利益が35億円から43億円(同13.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。合成樹脂事業で原料価格の上昇分について製品価格への転嫁が進んだものの、販売数量が減少したことなどから、売上高は810億円から788億円(同2.0%増)へ下振れた。ただ、新規材料事業で大型液晶パネル向け光学フィルムの受注が増加したことなどにより、利益は計画を上回って着地した。また、利益の上振れに伴い、期末一括配当予想を95円から110円に引き上げた。

■コーテクHD <3635>  1,827円  +56.5 円 (+3.2%)  本日終値

コーエーテクモホールディングス<3635>が3日ぶりに反発。29日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算は、売上高611億3600万円(前年同期比23.7%増)、営業利益203億1600万円(同11.7%減)の増収、営業減益となったものの、10~12月期では営業利益は同38.3%増となっており、直近四半期の大幅増益を好感した買いが入った。パッケージ分野で既存タイトルが堅調に推移したことに加えて、オンライン・モバイル事業で12月に実施した「信長の野望 覇道」の1周年記念キャンペーンが寄与した。8月に配信を開始した「信長の野望 出陣」、9月に配信を開始した「レスレリアーナのアトリエ」などの新作タイトルも貢献した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高950億円(前期比21.1%増)、営業利益375億円(同4.2%減)の従来見通しを据え置いている。

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