GMが予想を上回る決算受け上昇 自動車需要は堅調に推移との予想=米国株個別

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2024年1月30日 23時48分

(NY時間09:35)(日本時間23:35)

GM<GM> 38.44(+3.05 +8.62%)

GM<GM>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を大きく上回ったほか、1株利益も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しが予想を上回ったほか、EBITの見通しも予想を上回っている。

米国での販売改善により今年の利益拡大を見込んでいるが、2年前に記録した水準にはまだ届かない。第4四半期の1株利益は予想を上回ったが、46日間のストライキでいくつかの工場が操業停止したこともあり、前年同期や第3四半期は下回った。

同社は、米経済のソフトランディングへの楽観的な見方もあり、自動車需要は引き続き堅調に推移すると予想。バーラCEOは「米経済、雇用、自動車販売台数は引き続き堅調であるとのコンセンサスが高まっている」と述べた。同社が利益見通しに強気なのは、世界的な販売台数の増加以上に、昨年の労働問題が後退した影響が大きい。

同社は、EVの生産台数は多少の不調を経て今年も増加し、コンパクト・クロスオーバーのシボレー・エクイノックスやフルサイズSUVのGMCシエラ・デナリのオール電化モデルなど、バッテリー駆動の新モデルの追加を推進していると述べた。「EVの成長ペースが鈍化し、不確実性が生じているのは事実。ただ、中核モデルの生産台数増加で、われわれの競争力は年間を通じて向上すると考えている」と述べた。同社は24年後半までにEVラインアップが変動利益で黒字になると予想している。

(10-12月・第4四半期)

・1株利益(調整後):1.24ドル(予想:1.16ドル)

・売上高:429.8億ドル(予想:395.3億ドル)

自動車:392.6億ドル(予想:361.9億ドル)

金融:37.4億ドル(予想:34.9億ドル)

クルーズ:2500万ドル(予想:2680万ドル)

・EBIT(調整後):17.6億ドル(予想:18.7億ドル)

・自動車FCF:13.4億ドル

・GMNA車両販売台数:78.2万台(予想:69.7万台)

・GMI車販売台数:16.1万台(予想:21.1万台)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):8.50~9.50ドル(予想:7.70ドル)

・EBIT(調整後):120~140億ドル(予想:110億ドル)

・自動車FCF:80~100億ドル

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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