本日注目すべき【好決算】銘柄 化工機、JR東日本、ANAHD (31日大引け後 発表分)

注目
2024年2月1日 7時01分

1月31日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

化工機 <6331> [東証P]  ★今期経常を24%上方修正・15期ぶり最高益更新へ

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の33.5億円→41.5億円に23.9%上方修正。増益率が17.2%増→45.2%増に拡大し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。工事採算の改善や原価低減が進んだことに加え、販管費の減少なども寄与し、採算が改善する。

三ツ知 <3439> [東証S]  ★今期経常を80%上方修正、配当も5.5円増額

◆24年6月期の連結経常利益を従来予想の2億3600万円→4億2400万円に79.7%上方修正。増益率が67.4%増→3.0倍に拡大する見通しとなった。国内で既存製品などの受注が想定を下回るものの、継続的なコスト削減に加え、円安効果などが利益を押し上げる。

併せて、今期の年間配当を従来計画の11.5円→17円(前期は無配)に大幅増額修正した。

テクマト <3762> [東証P]  ★4-12月期(3Q累計)最終が49%増益で着地

◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比48.6%増の23.4億円に拡大して着地。サブスクリプション型のクラウド型セキュリティ対策製品の旺盛な引き合い継続したほか、企業向けシステムや組み込みソフトウェアの品質を担保するテストツールなども好調だった。

菱友システム <4685> [東証S]  ★今期経常を一転29%増益に上方修正・最高益、配当も25円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の27億円→35億円に29.6%上方修正。従来の0.4%減益予想から一転して29.1%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。新規顧客の獲得や新たな顧客ニーズの掘り起こしが進み、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→115円(前期は90円)に増額修正した。

FPG <7148> [東証P]  ★10-12月期(1Q)経常は22%増益で着地

◆24年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比21.9%増の85.9億円に伸びて着地。リースファンド事業で積極的な販売を推進し、出資金販売額が四半期ベースの過去最高を記録したほか、国内不動産事業では投資家の旺盛な需要が継続する中、不動産小口化商品販売額が増加した。

スクリン <7735> [東証P]  ★今期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も12円増額

◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比6.6%増の445億円に伸びて着地。主力の半導体製造装置事業でメモリー向けは減少したものの、ファウンドリー向けが好調だったことが寄与。採算性の改善が進んだことも増益につながった。

併せて、通期の同利益を従来予想の336億円→376億円に11.9%上方修正。増益率が4.4%増→11.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の274円→286円(前期は1→2の株式分割前で365円)に増額修正した。

トーイン <7923> [東証S]  ★今期最終を2.1倍上方修正、配当も2.5円増額

◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の2億5000万円→5億2000万円に2.1倍上方修正。増益率が5.1倍→11倍に拡大する見通しとなった。包装資材事業の化粧品分野や精密塗工事業の半導体分野の受注が回復し始めたことに加え、採算重視の営業活動や工場運営効率化の進展が寄与する。持ち分法投資利益の増加や投資有価証券売却益の発生も最終利益を押し上げる。

JSP <7942> [東証P]  ★今期経常を18%上方修正

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の68億円→80億円に17.6%上方修正。増益率が2.0倍→2.4倍に拡大する見通しとなった。北米で変動費の上昇が想定より緩やかに推移することに加え、全米自動車労働組合のストライキの販売への影響が想定より軽微にとどまることが要因。利益率の高い競技用グラウンド基礎緩衝材などの好調な販売や国内でのコスト削減も上振れにつながる。

JR東日本 <9020> [東証P]  ★今期経常を19%上方修正、配当も15円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の2110億円→2520億円に19.4%上方修正。増益率が90.2%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルスに伴う行動制限の緩和で利用客が堅調に回復したことに加え、資源価格が想定より低い水準で推移したことなどを織り込んだ。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の110円→125円(前期は100円)に増額修正した。

併せて、3月末現在の株主を対象に、1→3の株式分割を実施すると発表。

ANAHD <9202> [東証P]  ★今期経常を65%上方修正・6期ぶり最高益更新へ

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の1150億円→1900億円に65.2%上方修正。増益率が2.9%増→69.9%増に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。旺盛な訪日需要やレジャー需要を背景に、国際線旅客、国内線旅客ともに好調に推移していることが要因。

九州電 <9508> [東証P]  ★今期経常最高益予想を18%上乗せ、配当も5円増額

◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の1700億円の黒字→2000億円の黒字(前期は866億円の赤字)に17.6%上方修正し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。燃料価格の下落に伴う燃料費調整の期ずれ差益拡大や卸電力市場価格の下落による購入電力料の減少などを織り込んだ。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→25円(前期は無配)に増額修正した。

北陸電 <9505> [東証P]  ★今期経常を75%上方修正・38期ぶり最高益更新へ

◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の400億円の黒字→700億円の黒字(前期は937億円の赤字)に75.0%上方修正し、38期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。燃料費調整額のタイムラグ影響による好転などを織り込んだ。

東テク <9960> [東証P]  ★今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も14円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の93億円→105億円に12.9%上方修正。増益率が13.8%増→28.5%増に拡大し、従来の12期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。首都圏を中心とした大型再開発案件の増加など良好な受注環境を背景に、工事部門などで順調に売上高が伸長していることが要因。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の182円→196円(前期は162円)に増額修正した。

併せて、3月末現在の株主を対象に、1→3の株式分割を実施すると発表。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.