「M&A」が18位にランク、関連銘柄に好決算相次ぎテーマへの関心も高まる<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 半導体
2 生成AI
3 人工知能
4 半導体製造装置
5 円高メリット
7 地方銀行
8 宇宙開発関連
9 JPX日経400
10 パワー半導体
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「M&A」が18位にランクインしている。
決算発表シーズン到来だが、直近でM&A関連銘柄に好決算が相次いだことから、テーマとしての「M&A」への注目度が高まっているようだ。30日に第3四半期累計(23年4~12月)連結決算を発表した日本M&Aセンターホールディングス<2127>の営業利益は112億3400万円(前年同期比1.1%増)となり、上期の減益から増益に転じた。10~12月期の成約件数が300件となり、四半期単位で最多の成約件数となったことに加えて、ミッドキャップ案件(売上高10億円以上または利益5000万円以上)に特化した専門部署である成長戦略開発センターによる全社的横断施策が奏功したことなどで、1件当たりのM&A売上高が3770万円(前期3780万円)と前期並みに回復したことが寄与した。また、同じく30日に第1四半期(23年10~12月)連結決算を発表したM&A総研ホールディングス<9552>の営業利益は33億5300万円(前年同期単独13億9800万円)となり、通期計画に対する進捗率は約47%と高水準となった。成約件数は66件と前年同期の33件から倍増。大型案件の影響で成約単価も上昇した。更にM&Aキャピタルパートナーズ<6080>の第1四半期(23年10~12月)連結決算でも営業利益は5億9100万円(前年同期比79.2%増)と大幅増益だった。
成長加速にM&Aを活用する企業が増えていることや後継者不足により事業承継のためのM&Aが増えていることなどに加えて、上場企業による子会社・事業再編による案件が増加し、M&A市場が活発化していることが、関連企業の好業績につながっているとみられている。今後もM&A市場の活発化と関連企業の好業績が期待できることから、テーマとしての「M&A」も引き続き高い関心を集めそうだ。
この日の関連銘柄の動きでは、日本M&A、M&Aキャピ、M&A総研は大幅高。ストライク<6196>、ジャパンM&Aソリューション<9236>なども上昇している。